高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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白人はコーカサス人種?
白人はコーカサス人種?
2016年2月18日(木)裾野市民文化センターにて 「上野国立博物館にて」
 今日は朝風呂に入りに「富士八景の湯」まで4キロ自転車で登っていった。「乙女峠」への坂の途中だからかなりの勾配で最後は歩くしかない。「乙女キャンプ場」の広場で紙袋をもって何かを探しているオバサンに声をかけると、「フキノトウよ。そろそろ出る頃と目をつけていたの。」だって。
 10時開店なのでまだ客もすくなく、露天風呂には一番に入ったから気持ちのいいこと。真正面の白銀の富士山に対峙して、裸で朝日を浴びるのは何とも幸せ。スマホでオペラを聞きながら・・・。

 KI君は前回、和文英訳問題がほぼ合格だけど数カ所で減点だった。「彼はその事故と無関係だと言った。」では動詞の「無関係だ」と「言った」に注目。この「言った」は told us to・・とやっては「・・するように命じた」となるから不可。said that・・・とかtold us that とやればOK。「〜と無関係だ」はHe has nothing to do with〜 または He is not concerned with〜を使う。今日は「比較」をやった。来週の前期試験でも「比較」が出題されるかもしれないが、整序問題も文法問題もほぼ正解だった。落ち着いて実力が出せるといいね。
 EC君は来週がいよいよ前期試験なので、今日が最後の出席になった。「仮定法」の整序問題は「基礎」は完璧だったが「発展」でいくつかケアレスミスをやった。英作文では「仮定法」の動詞の形が少々怪しかったね。「昔」の話には「過去完了形」を使い、その帰結にも助動詞の後に「完了形」を用いるよ。今の勉強法を維持して「前期試験」では実力が100%発揮できるといいね。
 MIさんは「名詞節」をやった。整序問題はすべて正解。「筑波大」「上智大」などの和文英訳問題5題もほぼ正解だった。今日も「テーマ作文」をやった。「クローン人間の研究に賛成?」で、生命科学の難しい問題だから、真正面にとらえて解答するには無理がある。科学的にあまり深入りせず反対意見を単純に率直に述べることで英文をまとめよう。「クローン羊」の成功の話を聞いたときの気持ちを描いておけばいいのだ。
 2年生のTA君は前回、「仮定法」の英文和訳はほぼ正解だった。「白百合女子大」の「一番幸せな人とは」が難しかった。 The happiest men I know are those who approach their work as if it were their hobby, something to be done for the sheer fun of it, not for the money involved. 「・・まるで趣味であるかのように自分の仕事に取り組む人たちのことだ。(趣味とは)つまり関わるお金のためではなく、全くの楽しみでやるような事のことだが。」
 大学生のSUさんが出席。もう春休み中かな。前回やったTOEICの過去問の続きをやった。見慣れない単語 Caucasian は「コーカサス人」「カフカス人」のことで、普通は「白人white」を指す。中央アジア、ロシアのカスピ海と黒海の間にある山岳地帯をコーカサス地方とよび、ここが自分たちのルーツだと思っている。欧米の白人たちは人類学上自分たちを「コーカソイド」に分類している。ちなみに私たちアジア人は「モンゴロイド」に属し、モンゴルがルーツだよ。 尾上

(追記)「リハビリ病院」に家内を連れて東京・浅草に出たついでに、上野の「国立博物館」に閉館までの1時間だけ寄る時間があった。「平成館」で開催中の特別展「始皇帝と兵馬俑」展ではなくて右手の「東洋館」の方に初めて入った。地下の「シアター」に行ってみたら、「日本工芸の名宝」が最終回を上映するところだった。大画面にデジタル映像で美しく細部まで映し出してくれた。「無声映画」時代の「弁士」のような男性が画面に向かってガイド役をしてくれた。
 野々村仁清の「色絵の茶壺」と尾形光琳の国宝「蒔絵の硯箱」の2点を立体的な解説を交えながらじっくり楽しむという趣向だ。本物は隣の「本館」に展示中なのだが、それを実際に見る以上に面白いアプローチだった。壺の中、硯箱の中にカメラが入ったら外の世界がどう見える?それをバーチャル・リアリティで見せてくれた。とても美しい。
 光琳の「硯箱」は黒地の漆の箱蓋に銀色の八つ橋を渡して、金箔の「かきつばた」の葉に並ぶように、花が貝殻の螺鈿(らでん)ではめ込まれてなんとも美しい。箱の中は全面黒地に金の水の流れが描かれている。一方、仁清の「茶壺」は重要文化財だ。真っ白な下地に塗り重ねた銀色の満月と、その下に咲き誇る紅梅・白梅の大枝と金色の雲を壺一杯に描ききっていて美しい。この京焼の名工はナゾに包まれた人らしいが素晴らしいね。
2016/02/18 (Thu) 23:52


仮定法の動詞は「今」か「昔」か
仮定法の動詞は「今」か「昔」か
2016年2月15日(月)三島商工会議所にて 「富士山と黄色い家」
 最近イヤホンを突っ込んでスマホからオペラを聞きながら自転車を走らせるのが楽しい。気がつくと一緒に歌っている。NYのラジオ放送がインターネットで日本でも同時に聴けるようになった。太平洋の海底ケーブルのおかげだし、ブロードバンドの技術革新のおかげだね。
 NYにはFMとAMが6局もあって、クラシック専門、オペラ専門、ジャズ専門でそれぞれのチャンネルが24時間DJのお話と共に音楽を流してくれる。どこがスポンサーになっているのかわからないが、つまらないCMがなにも入らず素敵な曲が次々と流れてくる。米国は企業の寄付「ドネイション」が盛んな歴史がある。
 御殿場市内では極力自転車レイチェルで移動するようにしている。車のガソリンを節約し足腰を強めていい汗をかく。我が家の前の道路は「農免道路」で、「時の栖」まで6キロにわたって信号が何もないから走りやすい。この別名「ロマンチック街道」の坂道を下っていくと田園風景の中に「富士山」が大きな姿を見せてくれる・・・。

 TAYさんは「助動詞」の文法問題と和文英訳をやった。無理せず平易な英文で書けている点がとてもいい。英文和訳は「準否定」の形容詞や副詞を用いた文をやった。パラグラフ問題で「私の第一の関心は宗教だった。」がとてもしっかり読み取れていたね。十分な読解力がついたね。4月からの上智大でも自信をもって授業に臨めるよ。
 TACさんは「比較」をやった。整序問題や文法はほぼ完璧だった。英作文では「学習院大」の「もっと重要なのは、彼が他の者たちを助けようとしたことだ。」で、主語をa more important thing と「名詞」を使って書くのなら「代名詞」にしてsomething more important のほうがすっきりするし、「関係詞」を使って what is more important のほうがよく見かけるだろうね。実はこの構文「・・のは〜だ」は例の「強調構文」に似ているね。Whatで始まる文を英語学では「疑似分裂文」と呼ぶよ。It is 〜that is more important.ならいわゆる「分裂文」だけど、ここでは無理だね。
 2年生NIさんは前回から「イディオム動詞」の勉強を始めた。「姫路獨協大」の Some people describe American society as a salad bowl while others see it as a melting pot. は 接続詞whileが「〜の一方で」と対比を表すことに気づかなかった。「カンマ」がないし、「人種のるつぼ」という見方は昔から言い古されているから、後半を先に訳して前半に主眼を置くといい。「アメリカ社会を人種のるつぼ(その中で溶け合っている)と見ている人もいる一方で、それは「サラダボウル」だ(混ざり合っているだけ)と表現する人もいる。」
 1年生YO君は「仮定法」で「書き換え」や「作文」問題をやってみた。「もっとたくさんの本をよんでいたらなあ。」は I wish I had read more books. と、「昔」の事に対しては条件文の動詞「過去完了形」で仮定の気持ちが表せる。帰結文の would have read(読んでしまっただろうに)を使ってはいけない。「今」と「昔」の2つを軸に動詞の形で見分けるようになっている。学校では終わってしまったけど今一度「仮定法」は確実に復習しておいたほうがよい。部活休みを利用して。
 中学2年生のNI君は前回、英文「ある音楽家のエピソード」が少々難しかったけど、「手塚治虫の決断」の方がうまく訳せたね。共に「動詞」の時制や文型の力が必要だった。今日は「助動詞」can、may、mustを中心に勉強した。学校で勉強したことに加えて、上級編に進んで「助動詞+have –ed」も勉強した。「〜したに違いない」「〜したかもしれない」のように、昔の事柄に推量を加える表現だ。 尾上

(追記)「連盟」の活動のおかげで私も中学・高校や大学・職場の吹奏楽団の指導者たちとも親しく交流した。昭和45年「島田商業高校」に赴任して2年目に「吹奏楽部」の顧問になった。コンクールの運営など「連盟」の仕事をする中で、同じ島田市内の「島田二中」の顧問SU先生とのおつきあいは長かった。私よりずっと先輩になるが、部活動で生徒にかける情熱には尊敬の念を持ち勉強させていただいた。
 SU先生はそれまで中学では珍しい「オーケストラ」活動を熱心にやってこられて、「吹奏楽」に切り替えたばかりだった。最初はファリヤのバレエ曲「三角帽子」を指揮して県予選を勝ち抜き、東海大会で3位以内に入賞して「全国大会」に駒を進めた。その当時のコンクール会場は東京・中野の「普門館」で5000人収容の巨大ホールで私も感動した。その後も「全国コンクール」に何回か連続して出場し「島田二中」を全国に知らしめた。
 私は高校時代に、野球応援のブラスバンドを指揮したくらいの経験しかなかったが、ほかの音楽科の先生たちにまじって「自分もバンドの指揮者になりたい・・」と思うようになった。SU先生が発起人で市民吹奏楽団のSI君も誘って3人で「指揮法の勉強会をやろう」、ということになった。東京から指揮の専門家を招いて月一で勉強会を開いた。
 そしてはじめてステージで指揮棒を振ることになった。デビューの曲はストラビンスキー作曲「火の鳥」だったなあ。静岡の「駿府公園」の中にあった「旧・駿府会館」でのコンテストで、成績はなんと1位だった。練習熱心な生徒たちの素晴らしい演奏のおかげだった。それ以来、吹奏楽活動に夢中になって教師生活を定年まで過ごしたのです。
2016/02/16 (Tue) 0:28


英作文は1年生の内から
英作文は1年生の内から
2016年2月14日(日)御殿場市民会館にて 「フクジュソウ」
 昨日あたりから朝の寒さがゆるんできて春めいてきた感じ。昨夜の激しい風雨は春一番だったらしい。根雪もすっかり消えた裏庭の花壇にフクジュソウが今年も10輪咲いた。漢字では「福寿草」と書いて春の訪れを告げるおめでたい花だ。野山で見かける黄色い「ウマノアシガタ」とよく似ている。「キンポウゲ科」の特徴をもち英語ではButter cup(バターカップ)と呼ぶ。バターのように丸い黄色い花弁に光沢があってキラキラ反射するから、西洋の習慣では家族や友達の顔にこの花をかざして「きれいだね」と言うそうだよ・・・。

 SEさんは前回「話法」の書き換え問題をいくつかやってみた。直接話法を間接話法に書き換えるとき、まずは代名詞の変化、つぎに伝達動詞の選択 told か asked か、伝達内容の動詞の「時制」にも十分な注意が必要だ。「未来」の内容なら、will をwould に変えねばならない。今日はまず「英作文」から始めた。「神戸大」「千葉大」「福島大」の入試問題だからかなり高いレベルだけれど、それでも日本語がちゃんと解釈できれば、なんとか易しい英文を組み立てられることがわかって自信につながったね。英作文はやはり1年生の内から始めなくては。
 EN君は「現在分詞」の用法を勉強した。 The baby who is sleeping on the sofa is my sister's daughter. と「現在進行形」でいう部分を The baby sleeping 〜と言い換えられる。現在分詞のsleepingが形容詞のように直前の名詞babyを修飾できるのだ。「関係詞+be」who isの「省略」と見てもよい。「否定」の項目はまだ学校で未習だったので難しかったね。中学でやったnot always は「いつも〜するわけではない」、つまり「100%じゃないよ」の意味で「部分否定」という。not every、not both、not all も同じように訳すのだ。
 YAさんは前回「比較」の英作文がすこしずつ失敗して惜しい解答ばかりだった。「武庫川女子大」の「朝早く散歩することほど楽しいことはありません。」は There is nothing more pleasant than walking early in the morning.「楽しい」に more funとやってしまった。fun は名詞だから for fun(おもしろ半分に)とか make fun of 〜(〜をからかう)などのイデオムがある。 greater fun ならまだいいけど。今日は文法・作文で「仮定法」をやった。「今」と「昔」の仮定法動詞はしっかり理解できていたね。「仮定法未来」が少々あやしかった。「条件文」に助動詞のshould またはwere to を加えることで「万一〜したら」とか「仮に〜であるとしたら」の「仮」の気持ちを表すのだったね。 尾上

(追記)小山高校のMU先生が私の沼津東高校での教え子で、「吹奏楽連盟」の役員をやっていることを前回書いたね。毎年夏の「吹奏楽コンクール」の企画運営が一番大きな仕事だ。実は私もかつて「連盟」の理事や理事長を何年も勤めていたが、その間に「特別企画」として「オーストラリア」と「シンガポール」に演奏旅行を実施したのが思い出深い。
 1996年の夏、県内の高校生から選抜した103名の編成で「シドニー」などの都市で演奏を披露した。当時勤務していた沼津東高から4名、前任校の御殿場南高からも4名が参加した。実施するに当たりその前年に、英語教師の私が代表で下見に行くことになった。各地の高校バンドと合同演奏の段取りをしたり、「メルボルン」近郊の「フランクストン市」でのホームステイを交渉したり、大きな責任を果たせて安堵した。翌年の実施に当たっては私が案内役になって無事にこの企画を成功させることができた。
 今ではブラスバンドのない中学・高校はめったにないよ。「所ジョージ」のテレビ番組で特集する機会も増えたため、文化系の部活ではダントツの人気を誇っているね。しかし歴史はまだとても浅いのだ。ほとんどは50年くらい前、つまり「1964東京オリンピック」の頃から急に普及しだした。県内では東京・横浜に近いせいで、東部地区の沼津が発祥の地といってもいい。もっと具体的には「沼津三中」「沼津工業高校」「沼津商業高校」などに戦後しばらくして「ブラスバンド」が誕生した。が昭和30年を過ぎ経済が復興し始めて、学校で楽器を買う予算が取れるようになってからだ。まずは「高校野球」の応援のためだった。
 その頃沼津地区が中心になっていくつかの中学・高校の合同音楽祭やコンテストが始まった。それが発展して東部地区に「吹奏楽連盟」が発足した。後を追うように静岡に「中部地区」浜松に「西部地区」の「連盟」ができて、県全体の活動へとつながった。それがさらに「東海吹奏楽連盟」に所属し「全日本」の一員になっている。わたしもかつて「連盟」の役員だった時、「連盟30年史」の編集に携わったので事情には少々くわしい。
 毎年9月、名古屋の「国際会議場」で開催される「全日本吹奏楽コンクール」に出場できるのは、東海地区・5県で3位以内に入賞した団体のみだから、ちょうど高校野球の「春の選抜大会」に似たような激戦だ。高校では「浜松工業高校」や「東海大第一高校」がかつて有名だったが、やはり愛知県勢の力が勝って最近は静岡県の代表が全国大会に出られないこともよくある。MU先生はまだ32歳の若さでこの「東海吹奏楽連盟」の役員も兼ねているよ。静岡県からまた代表が出られるように頑張って欲しいな。(つづく)
2016/02/14 (Sun) 22:57


いよいよアタマをフル回転
いよいよアタマをフル回転
2016年2月11日(木)裾野市民文化センターにて 「富士見茶屋」
 今日は祝日「建国記念の日」だった。沼津東高校時代の教え子MU君を「かつ栄」に誘って一緒に昼食を食べた。今は小山高校の先生で音楽の授業を担当している。吹奏楽部の指揮者・顧問なので休日も部活動のために出勤だ。今週末のアンサンブルコンテストに出場する生徒の指導を午前中やってきた。
 金管楽器のユーフォニウムが専門で、私と同じ「東京学芸大」の大学院を出た。彼の恩師は私が音楽「編曲」を教わったのと同じ山本先生。私は大学院時代、英語の授業の合間に別棟の「音楽科」に出かけて音楽の単位も取った。その影響か東高時代の吹奏楽部の教え子が2人も学芸大に進学した。
 MU先生は浜松西高や小山高校での指導力を評価されて、最近「静岡県吹奏楽連盟」の重要な役員に選ばれた。MU君は私が東高吹奏楽部をアメリカ遠征に連れて行ったときの32人の内の一人。「自分も、尾上先生のようにいつか生徒たちに海外演奏旅行を経験させたいと思ってます。」だって・・・。

 EC君は「比較」をやった。基礎も発展もどれも正解が出せて私もホットしたよ。先々週は解答に間違いが多くてどうなることやら、と少々ハッパをかけたらしっかり回復したね。これなら安心して受験できる。2週間後の国公立2次まで、気を緩めずにアタマをフル回転させていこう。英作文はまだまだ練習の余地が残っているがずいぶん素直な英文が書けるようになった。「横浜市立大」の「すっかりハワイが気に入って、予定よりも1週間長くそこに滞在した。」
I liked Hawaii so much that I stayed there one week longer than I had planned.とso 〜 that 構文を使ったり、理由の as で繋がないといけない。接続詞SV、SV〜 とか SV〜接続詞SV の複文構造を守ること。
 MIさんは「前置詞」の文法、整序問題をやってすべて正解だった。英作文も少々のミスを除けば合格だ。今日は久々に「テーマ作文」を書いてみた。「広島大」の「母校の校長になったらやってみたいこと」という面白い題だ。東の旧「東京教育大」(今の筑波大)と西の「広島大」は、かつて日本の教員養成大学の双璧と云われた。きっとその名残だね。論旨が明快に提示されてスッキリした英文でとてもいい解答だった。冠詞や名詞の扱いだけはなかなか難しくて結局読書量に比例して理解が深まるから今後の課題だね。TACさんに続いてMIさんも「日本女子大」に合格していた。おめでとう!
 KI君、2年生のTA君は都合でお休みした。 尾上

(追記)先日「新宿西口」に出た折に、東口の映画街の「ピカデリー」まで足を伸ばして「METライブビューイング2015−2016」のパンフレットを買った。夏はオペラやコンサートがオフ・シーズンだから2015年9月から16年5月までということ。映画のパンフレットだから書店には置いてない。ほしければ映画館の売店に行くしかない。年間10作品ほどのステージが映画化されて世界中で上映されている。その映画鑑賞のお供にすぎないのだが。
 1年間に上演される24演目のうち、今年のプログラムも「オテロ」「タンホイザー」「蝶々夫人」「トゥーランドット」など10演目が選ばれて、札幌から福岡まで17の映画館で上映される。静岡県には来ないので東京か横浜に行くしかない。今週は12日(金)までビゼーの「真珠取り」が上映中だ。有名な「カルメン」ではなくてこういうマイナーな演目にも出会えるのが嬉しい。
 名前の通り本来は「ライブ」で「ビュー」できる。アメリカ・カナダの映画館ではオペラ劇場の上演と「同時」に見ることができるから。つまり東部時間なら夜の8時に上映開始。アメリカでも西海岸だと時差の関係で夕方5時とか6時で少々早めになる。日本では録画したものに日本語の字幕を加えて編集し、約1ヶ月遅れで1週間、新宿や銀座・横浜など日本全国の映画館で朝10時から上映される。つまりNYの前夜8時のことだ。
 最近アメリカから日本に帰化したドナルドキーン博士もファンの一人。名門コロンビア大学の先生だったからMETオペラの上演される「リンカーンセンター」は大学帰りに歩いて行ける距離だ。セントラルパークの北端「ハーレム」にあるコロンビア大学の前のブロードウェーを50ブロックほど南下すれば「リンカーンセンター」に着く。
 2006年、METオペラの総裁P・ゲルブ氏の始めた「オペラ舞台の同時上映」(ライブビューイング)が今年10周年を迎えた。野球や相撲の中継と同じように、10台のカメラで撮したステージを、屋外の中継車の中で瞬時に調整して映画館に送るのだ。シナリオ通りに行かないこともあるだろうに。
 御殿場を朝7時に出て、10時の上映開始に間に合うにはつらいものがあるが、何度か私も観客席に座ったことがある。しかし、最近はすべて自宅のネットで楽しんでいる。上演から約3ヶ月後には、英語の字幕入りで有料会員対象に配信するから自分のパソコン上でオン・デマンドで見ることができる。月額15ドルで見放題というのはありがたい。3幕や4幕もあって3時間以上の長い作品も多いから、1幕ごとに日をかえて見たりしている。
 この会員にはリクエストに応じてNYからパンフレットが送られてくる。年間スケジュールや作品紹介、出演者の紹介などの概略を英文で読むことができる。それをさらに詳しく日本人のファン向けに編集してくれるのが冒頭のパンフレットだ。その都度新宿のピカデリーまで買いに行く。これで9冊も並んでちょっとしたオペラ大辞典になった。
2016/02/12 (Fri) 0:26


仮定法の動詞は「今」か「昔」か
仮定法の動詞は「今」か「昔」か
2016年2月8日(月)三島ゆうゆうホールにて 「時の栖から富士」
 今日は大学生のSUさんが参加した。TOEICテストを受けるために準備したいというのでお手伝いすることにした。さっそく過去問をいくつかやってみたら結構難しい。広告文や表・グラフを見ながら4択に答えるのだけど、よほどじっくり読まないとうっかり引っかかるね。今日は早々とマクシムの「バレンタイン・チョコ」を頂いた。若返るなあ・・・!
 
 TAYさんは「比較表現」のmight as wellを用いる英文和訳の入試問題をやった。「中央大」「青山学院大」はとてもうまく訳せていた。「岐阜大」の「同時代の作家になるには」が難しかったね。 The pen can be used for different purposes: for instance, either in support of prevailing tendencies or in opposition to them. 「ペンは様々な目的に使うことができる。たとえば、主流になっている傾向に賛同する書き方か、それに反対する書き方か、というように。」different は複数名詞を修飾するときには「様々な」と訳す。A or A’ に注意してin support〜と in opposition〜が並列して共に動詞usedを修飾する形で、追加説明されていることにも注意するといい訳ができるよ。
 TACさんは前回「関係詞」の整序問題をやったら80%正解だった。「理科大」の「マリーだとケイトが思った女性は全く別人であることがわかった。」が難しかった。「動詞」が thoughtと wasと turned out to be〜(〜だと判明する) が使えるから、SV〜は Kate thought that she was Maryと The lady turned out to be a complete stranger の2文を組み合わせればいい。つまり she を who に置きかえてThe lady の後に引きずってきて「埋め込み」すればいい。The lady who Kate thought was Mary turned out to be a complete stranger.
 先週は入試で東京に行ってきた。「今日はそろそろ発表かな」と云っていると、この授業の最中におうちから「日本女子大に合格!」の連絡が入った。「よくやったね。名門ポンジョ合格おめでとう!」
 2年生NIさんは前回、「同格」はよく理解できていた。「名詞節」の整序問題がかなり難しかったね。英作文もまだまだ努力がほしい。ねばりづよく勉強しよう。今日からは「重要構文101シリーズ」のイデオム編を始めた。第87・88課は regard A as B や deprive A of B など前置詞の as、from、into や of、to、with を取る動詞を中心に勉強した。4頁にわたるプリントをほぼ全部仕上げるスピードと精神力がすばらしい。
 1年生YO君は前回、文法で「文型1・2・3」については申し分のない正解だった。次の「関係代名詞」の特殊な用法が難しかったね。高校で一気に習ったからまだ身についていないのだ。「文法参考書」でしっかり自分学習しておかないと学校では面倒見てくれないよ。今日は第4文型と第5文型」を勉強して無事クリア。しかし「仮定法」のまとめ問題の方はずっと難しくて、「仮定法・動詞」の形をまだしっかり覚えきっていなかったね。 If S V〜, S would/could V 〜の文型で、「今〜なら、今〜なのに」なら、Vは「過去形」と「原形」。「昔〜だったら、昔〜だったのに」なら、Vは「過去完了形」と「完了形」と理解し覚えればいいのだ。
 中学2年生のNI君は「中学英語の総まとめ」のシリーズで、「動詞と時制」を勉強した。動詞には「現在形」と「過去形」があって、「今」と「昔」に使う。「未来」にはwill やshall を加える、ということ。「進行形」というのは「動作が続いていること」を意味し be+―ing で表す。「〜ている」という動詞も「今だけ」ならこの「進行形」でいいが、「いつも〜している」なら「進行形」にしないし、「もうすでに〜している」なら「完了」の意味になるから have+―edで表す。 尾上

(追記)朝日新聞の隅に「世界てんかんの日」の第1回フォーラムの案内を見つけたので、昨日は新宿西口にある「明治安田生命ホール」に行ってみた。今日2月8日がその日だそうだ。テンカンは英語で「エピレプシー」epilepsyといって、昔は子供のかかる難病の一つと云われ、社会から隔離されることもあった。高齢化社会になった今日は高齢者にも多くみられるようになった。
 テンカンで子供さんを5歳で亡くしながらも前向きに啓蒙活動に励むあるお母さんの呼びかけや、テンカンを抱えながら読売新聞の「医療部」で取材執筆に活躍している現役記者の前向きなすばらしい講演を聴いた。文豪「ドストエフスキー」もてんかんだった、といわれている。病気と上手につきあっていくことで健常者となにも変わらない生活ができるようになっている。
 「テンカン学会」の基調報告によると、この医療の強化が2015年のWHOの最重要課題のひとつに採択された。世界的に医薬の研究・開発が長足の進歩をとげて、社会復帰がしやすくなった現状をもっと世界に認知させようという取り組みだ。「テンカン発作」で死ぬ危険も少なくなったし「こころ」の病気でもないから、医薬の力で病を克服できる時代になったことを、世界に訴えようというフォーラムだった。
 私が教員になりたての昭和42年秋、英語の授業中にいきなり気を失って椅子から倒れた女子がいた。保健室に運び安静にさせてもらったら回復した。どうも心身共に成長過程にある人間にも時として起こりうる病状のようだ。
子供でなくても事故によるケガや脳卒中のように大脳に受けた傷で、神経が異常を来すケースがおおいらしい。しかし、日進月歩でいまは医薬の力で不治の難病が克服できる時代になったのだ。ありがたい。
2016/02/09 (Tue) 0:45


SVCの倒置に注意
SVCの倒置に注意
2016年2月7日(日)森の腰中央公民館にて 「御殿場発祥の地」
 自作のコシヒカリをまた分けてくれるというので、知人のTAさんの家までレイチェルを走らせた。なんと昨秋の農協で「特選米」のお墨付きを取ったのに市価よりずっと安くしてくれる。途中「御殿場高校」正門前を通りかかった時、「御殿場発祥の地」の案内板に気がつき初めてなのでちょっと寄ってみた。「徳川家康公の御殿跡」の石碑がある。
 今からちょうど400年前、家康は将軍になってから駿府と江戸の間を往来するときの宿泊所として、古来「御厨」(みくりや)と呼ばれていたこの地域に「御殿」をもうけた。それが「御殿場村」の呼び名の由来になっているそうだ。木造の御殿はいかなるものだったか、家康の没後60年くらいで取り払われたらしく記録がない。今は「吾妻神社」の社殿が建っている。その昔、源頼朝が「巻狩り」でここに訪れた折に「兜」を脱いで置いたという大きな「兜石」が鎮座している・・・。

 今日は所用で新宿に行って帰ってきた時、「小田急バス」の駐車場に止めた車にエンジンがかからない。ディーラーに修理を依頼したが、授業開始の6:30まであと15分しかないから少々あわてて、「公民館」の管理人・勝又さんに電話で教室の準備をお願いした。30分ほど待ってもらってようやく間に合ってホットした。
 SEさんは前回、「仮定法」の英作文をやった。「学生時代にもっとたくさんの本を読んでいたらなあ。」は、「あまり読まなかった」という「昔」の事実に反する仮定だから、動詞を「過去完了形」で書く。I wish I had read more books in my school days.もし「今」のことだったら「過去形」で書くよ。今日は東北大の英作文問題をやってみた。「人間は火を使うことによって、周りの野獣から身を守ることができるようになった。」はHumans leerned to protect themselves from animals around them by using fire. と書く。「〜できるようになる」は「学習」だから learn to〜に気づくといいね。「火」を主語にすれば Fire taught humans to learn ・・・のように書くのはまだ難しいが。「無視物主語」の文型に言い換えできるといいね。
 EN君は「時制」と「不定詞」の文法と整序の問題をやってほぼ正解だった。
最後に「話法」の書き換え問題をやってみた。学校はゆっくりの進度なので前回の「仮定法」と同様に未習項目だけど、自分でもなんとか理解できそうだ。すぐに持参の文法書を開く態度がすばらしい。新しい事を学ぶのは楽しいね。
 YAさんは「文法」マーク問題がとても良かった。 His father is a doctor, and so is he. 後半の倒置構文は「彼もそうです。」の意味で正解だったけど、 “It’s raining.”― “ So it is. の対話では「倒置」にならない。「その通りだね」の意味で使うから Yes, it is. のことだ。「倒置」といえば「パラグラフ問題」の冒頭に Strange is our situation here upon earth. は is を軸にSとCが入れ替わった第2文型だね。「この地上における私たち人間の立場は不思議なものだ。」 Such was her anxiety that she couldn’t eat anything at all. も前半がSVCの倒置になっているね。「彼女の心配はそれほど大きかったので食事ものどを通らなかった。」同様にSVM(第1文型)もMVSに倒置するが、SVO(第3文型)の倒置はOだけが文頭に動いてOSVとなる。 尾上

(追記)高校時代の親友FU君に電話した。3年間ずっと同じクラスで家もお互いに西宮市「夙川」に住んでいて一番近かった。「3年の夏休みに、それまでの理系からなぜ文転したか記憶がないんだ。物理も数Vも得意だったのに。君に相談したのかな。」と聞いてみた。「尾上君から相談受けたことは覚えてないな。俺は入学時から京大工学部と決めていたから変わらなかったよ。」
 私たちが高校時代を過ごした昭和34年〜37年は今から50年以上も前で、日本が終戦から10数年でやっと復興し始めた頃。39年の「東京オリンピック」を目指して日本の戦後の姿を世界に見せようと産業界が必死だった時代だ。クラスの大半は理系で工学部希望だった。
 FU君はとても優秀で順調に京都大学工学部に合格。大学院修士課程に進み、ガラスメーカーでは日本で第2位という「日本板硝子」に入社。千葉工場に配属となり東京に移住してきた。その後はその才能を高く評価され、工場長から社長へと順調に昇進した。今は「会長」となり「時の人」として新聞紙上に取り上げられることもある。
 西宮市の出身だから郷土愛に溢れて、今も熱心な「阪神タイガース」のファンだ。私たち二人の母校「甲陽学院」は「甲子園球場」のすぐ隣にあったから。もちろん高校球児のあこがれだし、「阪神タイガース」のホームグランドでもあるからね。FU君は世田谷の「野毛」に住んでいるが、ある年タイガースがリーグ優勝した時にはうれしさの余り、「紅白まんじゅう」を大量に買い込んで奥様と一緒に隣近所に配って歩いたそうだ。お祭り騒ぎが大好きで「人」を分け隔てせず、「大阪のおっチャン式」にとても大事にする人。母校の校訓の一つ「無邪気」を今も実践している。酒にも強いし確かに社長の器だね。
 昨日の電話でブログ日記の話をしたら、「尾上君の英語塾に出張して、企業人としての苦労話をしてもいいよ。」と言ってくれた。実現できると面白いね。最近、東京で一度お会いしたことのある奥様は、もと英語教師でとても明るくユニークな方。TVの娯楽番組でときどき見かける長女もなかなかの個性あふれる女性のようだ。その名を「千秋」という。そう、「歯に衣を着せない」あのバツイチのタレントだ。子供服のデザイナーとして名をなしている。
2016/02/07 (Sun) 23:21


no と not はどう違う?
no と not はどう違う?
2016年2月4日(木)裾野市民文化センターにて 「ソリで初滑り」
 今日は立春というので、春の証拠を見つけに「時の栖」まで自転車を走らせた。我が家のある二の岡の急な坂を下ると雪の影もなく、ブルーベリーの畑が広がる「野中」の「窯元」の前を通過。今年の「みずかけ菜」は1ヶ月早く刈り取りが終わって、「二子」の広い畑から見上げる富士山は久しぶりに真っ白だ。春霞がかかっている様子に春を見た。
 6キロ走ると「時の栖」に到着。その手前にベイカリー「メリールー」がある。豊かな香りの「紅茶パン」がまだ焼き上がらないので美味しいメロンパンを買ってさあ帰ろう。こんどはずっと登りだ。杉山鶏卵店で自家生産の「さくらたまご」と「フルーツトマト」。さらに地場生産物の店「農の駅」で「ゆず」と「山北ミカン」を買ってまた登りだ。急坂は自転車を押して歩いたから少々汗をかいて・・・。

 KI君も、EC君も今日は私大受験のためお休みだった。
MIさんは「仮定法」で、整序問題も文法もほぼ満点。英訳もすべて合格点だった。和訳でも「仮定法」の文を見分ける力をつける問題をやってみた。文の流れのなかで動詞がいきなり「過去形」や「過去完了形」に変わると、そこに「仮の話のムード」が込められるのだ。「ほんとうは違うんだけど」という話者の「仮の」気持ちが、助動詞の would(〜だろうに) could(〜できるだろうに) might(〜かもしれないけど)にも込められる。
 2年生のTA君は「挿入」を勉強した。同志社大の There is no single solution to the problem of stress. What is stressful for one person, after all, is not necessarily stressful for everyone. で、後半は文頭に置くべきafter all,(結局)をSとVの間に挿入したから、元に戻して考えよう。「結局、ひとりの人にストレスになることが、必ずしも全ての人にもストレスになるというわけではないから。」と、ここは前文の解説をしているね。no が次の single solutionを修飾するから、「ストレスの問題に対しては、一つだけの解決法ということはない」。 not と no の違いは何? He is not a beggar. はnotが「文」全体を否定しているから「彼が一文無しだ、ということはない。」ところがHe is no beggar. ならno がすぐ次の beggar を否定して「お金持ち」の意味になる。 尾上

(追記)ガイジン、というとはっきり見分けがつくから白人や黒人の意味が普通だけど、一目では見分けのつかない隣国の韓国人、台湾人、中国人の姿も街中で見かけない日はないね。御殿場アウトレットではもちろん、近所のスーパーやDIYの買い物でもすぐ隣にいて大声でしゃべっている。先日は「富士山」で、それも入山禁止中の登山道にどうどうレンタカーで登ってくる中国人にはオドロイタ!
 1週間ぶりに青空がのぞいたので「富士山・須走口」に向かって走った。県道「ふじあざみライン」には昨日までの雪がまだ残って、ノーマル・タイヤでは無理なので「道の駅」に駐車した。中国人らしき家族づれや白人のグループが大きな「雪だるま」の前ではしゃぎながら富士山をバックに記念のスナップ。私はさっそく持参の赤いプラスチック「ソリ」を取り出しゆるやかなスロープを登っていった。今日はスパイク打ち込みのブーツを履いて歩きやすい。
 道路はすぐに真っ白な雪道に変わって「全面通行止」の看板で半分ふさがれている。左右は自衛隊演習場の広大な敷地で「射撃中」の赤いランプが点滅している。すぐ右手から機関銃らしき射撃音が響いてきて、今にもこちらに流れ弾が来そうな緊迫感がある。演習場に出入りする自衛隊の雪上車が時折通過して、車輪の跡がちょうどソリ滑りの巾に合いそうだ。
 4キロ歩くとカラフルな野鳥たちの可愛い絵がいくつも描いてある「カーブ壁」までいける。そこからは車はジグザグにヘアピン式に登っていくのだけど、江戸時代に「富士講」の信者たちが通った「旧登山道」は富士山頂に向かってひたすらまっすぐに伸びていく。長靴を履いて一人下ってくる男性とすれ違った。ニコニコと「カーブまで歩いてきました。」。わたしと趣味の同じ人だね。
 自衛隊の演習場も最高地点の入口になってその先には「わだち」の跡がない。新雪ではソリがもぐってしまって滑りづらいので「さあ、戻ろうか」と振り返ると、黒いワゴン車がつるつる滑りながら登ってくる。なんと中国人らしき男女が4人も乗っているよ。運転の女性がスマホの地図を見せて「この道で富士山のよく見えるところまで行けますか?」と下手くそな英語で聞いてくる。
 チェーンも巻かずスタッドレスだけで5合目の登山口まで登る気でいるらしい。「無理だよ。しばらく先にバリケードがあって進入できないよ。」というと、「どこか富士山が見えるところありますか?」と聞くから、「そこの自衛隊演習場出入口でターンして、この坂を下って道の駅に行けばいいよ。」と教えてやった。「この曇り空ではそこからも頂上は見えないけどね・・・」。助手席の女性がスマホにMICHINOEKIと書き込んでいた。
 いい汗をかきながら1時間登ってきた一直線の「ふじあざみライン」もソリに乗って下ればたったの10分!右足と左足のかかとをブレーキにしてバランスをとりながらスイスイと滑っていく。風もなくて今日は特にすばらしいスレー・ゲレンデだったよ。想定外の出会いがあったけどね。
2016/02/04 (Thu) 23:47


as があったらずっと後にも as
as があったらずっと後にも as
2016年2月1(月)三島ゆうゆうホールにて 「根府川駅とアロエ」
 いよいよ2月だね。私立大学の入試が次々とあって、最後に早稲田と慶応の入試が終わるといよいよ25日から国公立の前期試験が始まる。最高のコンディションに持って行けるといいね。君たちの「頭脳」をコンピューターに喩えることができる。それが順調に働くには十分なデータを蓄えた「記憶装置」と、それを利用して解答を導き出す「演算装置」がともにスイッチオンの状態でなくてはいけない。「記憶装置」はあと少しでもデータを増やしておきたいが、「演算装置」もしっかり油をさして毎日使っていないと止まってしまうよ。特に英語と数学はね・・・。

 TAYさんは「比較表現」 not so much A as B を使う英文の和訳をやった。間違えやすいのは「AではなくてB」と訳してしまうこと。それは not A but B の時で、Aの可能性が0%でBが100%の場合。ここは直訳すれば「Bと比べるとAの方はそんなに多くない。」だからAの可能性が30(45)%くらいでBが70(55)%ということなのだ。「Aでもあるけど、」と肯定しておいて、「Bのほうがもっと多いのだ。」という意味。
 「学習院大」の「本当の旅行好きなんてごく少数だ。」は面白いね。 If they go to the trouble and expense of travelling, it is not so much from curiosity, for fun, or because they like to see things beautiful and strange, as out of a kind of snobbery. 「わざわざ苦労して金をかけて旅行に行くとすれば、それは・・」と、from やfor、 because 、out of などを使い分けて「理由」を説明しているね。「好奇心や楽しみや美しい物・珍しい物を見たいから、ということもあるけどそれよりむしろ一種の俗物根性からのほうが多いのだ。」と訳すと良いね。今日は助動詞でmight as well の英文和訳をやった。
 2年生NIさんは「仮定法・命令法」に関する英文和訳をやった。どれも大変難しい入試問題だったね。「白百合女子大」の「一番しあわせな人」はわずか2行だけど丸がもらえなかった。 The happiest men I know are those who approach their work as if it were their hobby, something to be done for the sheer fun of it, not for the money involved. いつも言うように「カンマ」で一度切っておこう。その単なる「息継ぎ」のカンマがどんな働きかを見抜くこと。「まったく仕事の楽しみのためであって、関与するお金のためにやることではではないのだが。」と訳せるから直前の「趣味」の説明だとわかる。このカンマは「それはつまり」と訳を添えておくとベストだ。後のカンマは not A but B (AではなくてB)を言い換えたとき B, not A とやるよね。
 高校1年生YO君は前回「比較」を勉強した。基本は学校で教わっているから50%くらいは正解だった。「as 原級 as 〜」と 「比較級than 〜」をただイディオムとして覚えていては上達しない。例えば I don't do as many things I don't like to do as I had to when I was young. はasと asの間がずいぶん離れているね。前のasは副詞で「同じくらい〜」の意味。後のasはSVを従えて接続詞なのだ。「〜と比べて」の意味になる。「私の若い頃にやりたくないことをやらねばいけなかったのと比べると、今では嫌なことをそれほど多くはやってない。」と和訳するとよい。 asを見たらもう一つ接続詞のasが来ると予想することが大切だ。同様にmoreとか-er の比較級があったら、どこか後の方に接続詞のthan(これも「〜とくらべれば」の意味。「〜より」じゃないよ!) が来ると予想しよう。
 中学2年生のNI君は前回O・ヘンリーの短編小説“After 20 Years”を和訳していろいろなことを勉強したね。Twenty years is a long time, but it can never change a man’s face that much. 「20年は長い。しかし、人の顔をそんなに変えてしまうことはできない。」change は「変わる」(自動詞)、「〜を変える」(他動詞)の2つの意味を持つ。stopが「とまる」(自動詞)と「〜をやめる」(他動詞)の2つあるのと同じ。最後のthat much が難しかったね。so much(それほどたくさん)の意味になる。今日は高校入学前の「中学英語総まとめ」の問題集をやってみた。「文の種類」は4つ。「平叙文」「疑問文」「命令文」「感嘆文」。「文型」は5つ。第1文型はSV、第2はSVC,第3はSVO、第4はSVOO,そして第5文型はSVOCだ。 尾上

(追記) 東海道線の「根府川」という駅で降りたことある?箱根外輪山が海に向かって絶壁のように駆け下りた急斜面にある無人駅だ。海に面した暖かい土地なんだね。駅前にはスイセンが咲いて、アロエも真っ赤な花をつけていた。改札から見下ろした位置にプラットホームがある。ちょうど緑とオレンジの2色の電車が入ってきた。昔は「湘南電車」と呼んでいた。
 先月よく晴れて真っ青な空の下、小田原の「早川漁港」から「真鶴漁港」へと海岸線をドライブした。国道135号の上側にJR在来線。その上に昔からの県道が並行し、さらに上の方の地下をトンネルで新幹線が走っている。この県道を根府川駅から隣の真鶴駅に向かって、できれば「真鶴半島」の先端「三ツ石」まで歩こう、という企画を「望露会トレック部」の仲間に提案した。その下見のためのドライブだった。冬のこの時期は「山登り」よりも海辺を歩く方がいいよね。
 昨年の2月にもこの「根府川駅」を出発点にした。東京・千葉・横浜から駆けつけた大学時代の同窓生3人とここで合流。大海原を見ながら逆に東の「早川駅」に向かって歩いた。源頼朝の古戦場で有名な「石橋山」を通り、秀吉が一夜で築城し「北条氏」を滅ぼした、といわれる「石垣山」にも登った。「早川漁港」の酒場で一杯、という楽しいコースだった。

2016/02/01 (Mon) 23:49


仮定法は動詞の形で「仮に〜なら」の意味
仮定法は動詞の形で「仮に〜なら」の意味
2016年1月31日(日)御殿場市民会館にて 「金目鯛の煮付け」
 料理が面白くなって何年にもなる。自分で好きな材料を買ってきては調理している。「アオキ」で見つけた活きの良さそうな「金目鯛」を丸ごと煮付けにした。いちばん小振りのものを買ったのに中華鍋でもはみ出すくらいデカかった。以前にも買ってみたけど味付けが難しかったので、今回は既製の「煮魚用タレ」を見つけて使ったらとろっとした美味しい煮付けができて大成功!
 祖父が長崎の出身で我が家は昔から食道楽(ゲテモノ食い?)だった。長崎というと「チャンポン」や「皿うどん」が有名だけど、祖父や父が勤め帰りに見つけてくる中国風の食材が変わっていた。戦後まもない子供の頃はニワトリも「トサカ」から「足の先(もみじ)」まで食膳に上がった。「エスポット」に買い物に行くと、「ラム」「豚骨」「軟骨」「トリガラ」「もみじ」「ホルモン」など珍しい食材を一杯発見しては興奮し幸せな気分。すこしずつ挑戦して・・・。

 SEさんは「受動態」をやった。「この食べ物は何というのですか?」は What is this food called in English? は第5文型でWhat do you call this food in English? の受動態。主語の前に出すのは助動詞、be動詞の1語のみ。is called を出してはいけない。今日は「仮定法」をやってみた。学校では一応授業で説明されているがなかなか難しいね。「動詞」の形に「仮のムード」を込めるのが基本で、おもに2種類で区別する。「今〜なら、今・・なのに」は〜が「過去形」で、・・が「助動詞+原形」。「昔〜だったなら、昔・・だったのに」は〜が「過去完了形」で、・・が「助動詞+完了形」。まずはここから始めるといいよ。
 EN君も「仮定法」をやってみた。高校ではまだ未習なので「文法参考書」をとりだして勉強を始めたね。まず基本だけでも知っておけば50%の問題は解ける。If があったら「仮定法」と思うのは大間違い。上記の「今」と「昔」の動詞の形を区別できればよい。1学年も残りあと1ヶ月しかなくて、君の学校ではまだ「比較」をやっている。2年生に持ち越しになりそうだね。ていねいに教えてくれて喜んで良いのだ。「会話表現」の問題はとても良く出来ていた。
 YAさんは今日私立を一つ受験してから教室に参加した。今度は落ち着いてしっかり解答できたそうだから良い結果が望めそう。国公立前期試験までまだ3週間以上ある。学校の授業もあまり期待できないから、いかに計画的に自分学習が進められるかが勝負どころだね。今日は「否定」を勉強した。「時間構文」がなかなか覚えずらいね。「演奏が始まったとたん照明が消えた。」は、「照明が消えたときにすでに演奏が始まっていた、ということはほぼなかった。」と解釈し直せば The performance had hardly begun when the lights went out. と書けるし、「消えるより始まるほうが早いということはなかった。」と考えれば The performance had no sooner begun than the lights went out.ともいえる。共に否定語の hardlyや no sooner を文頭に出して強調すれば、SVに倒置が起こって「否定語+ had +S+V〜」となることにも注意しよう。 尾上

(追記)「9・11同時多発テロ」は2001年のことだからもう15年も前になる。君たちが生まれて間もない頃だね。日本では9月11日の夜10時頃だった。「NHKテレビ」のニュースや「ニュース・ステーション」で伝わってきたのは、まさにゾッとするような現場の映像。あの「ツイン・タワー」が北棟に続いて南棟もみるみる崩れていく様子がTV中継されてる!ニューヨークと東京がいかに近いかを実感させた。
 航空機が激突して火災と黒煙とガレキと。こんな大災害をいままで見たことがあるだろうか。思いだすだけでも恐ろしい。フランス人の取材記者が偶然撮影していたビデオには、時折何とも形容しがたい異様な衝撃のオトが記録されている。逃げ遅れた40F、50Fの何人もの人がタワーの窓を破って1Fの広場に落ちてきたのだ。
 前年からNY「日本総研」勤務になった長男はブルックリンの45丁目あたりの高台のアパートに住んでいて、ハドソン川を越えた対岸のニュージャージー(NJ)州側にあるオフィスに通っていた。隣の州だけど目の前に見えるような近さで、地下鉄でイーストリバーをくぐってマンハッタンに入るとすぐに「世界貿易センター(略称:ワートレ)駅」に着く。その地下駅でNJ側に向かう別の路線に乗り換え川をくぐると1駅で「ジャージー・シティ」に着く。高層のオフィスビルが林立している地区だ。
 航空機の突撃が始まったのはNYでは朝の8時半頃だから、いつのもように出勤していればちょうど「ワートレ駅」で乗り換えている頃。「大変なことになった!」しかし本人に電話しても全くつながらない。会社も誰も出ない。現地ではきっと大混乱で電話もパニック状態らしい。やきもき、ハラハラして待つこと2時間。やっとのことで長男に電話がつながった。
 のんきな声で「何の用?今日はたまたま遅い出勤でいいので、さっき駅に行ったらシャッターが閉まっているから家に戻ってきたところだよ。地下鉄が不通らしい・・」と。自宅にTVをまだ買ってない長男は目の前の緊急事態を全く知らない。「ワートレが大変なことになっているよ。窓からマンハッタンの方を見てごらん!」と教えた。「すごい煙が立ちのぼってる!」と驚いている。
 「よかった!」その日が遅番じゃなかったら、と考えると身震いする。「ワートレ」には日本企業もたくさんオフィスを構えていて、とくに「富士銀行」(今は、みずほ銀行)のNY支店では12名もの犠牲者をだした。9・11といい「NY大停電」といい、世界一の大都会NYは凡人の神経ではとても生きていけない世界だね。それでも若者たちは「荒野」をめざす、のかなあ。世界中からの移民を受け入れ、それが良くも悪くもアメリカやNYの成長・発展の力になってきたのだ。
2016/01/31 (Sun) 23:30


前期試験までフル回転
前期試験までフル回転
2016年1月28日(木)裾野市民文化センターにて 「雪の東山湖」
 御殿場市内はいつまでも路傍の雪が消えないが、除雪車のはたらきで車も人も通行には支障がない。愛車レイチェルで「東山湖」を一回りしてみた。湖岸を真っ白に雪が埋め尽くして、富士山といいコントラストを作っている。今日もおおぜいの人が釣り糸を垂れていた。外気温は0℃に近いけれど、風がないから陽射しに当たれば暖かい・・・。

 KI君は前回、「興味深い人間になるには」で始まる英文を読んだ。わずか1パラグラフで6行しかないから掴みにくいけど、最後の長い文も冒頭と同じ趣旨であることがわかればいい。You have to read and discuss and write a good deal before you can fulfill the wonderful opportunity you have to pass from ignorance to knowledge and interestingness. 後半のyou have to passに注意。 you must pass ではないよ。you have の前に関係詞which が省略されているけど、それはhave の目的語だ。passは「自動詞」だから目的語は不要。「無知のレベルから博識とか興味深い人間のレベルまで進むのに、手に入る素晴らしい機会を十分に生かせるようになるまでには、大いに読書をやり人と語り合いそして文をたくさん書かなくてはいけない。」
 EC君は、「早稲田大」の和訳「1960年代になって工業国の人間は次第に環境破壊を心配しだした」のほうはよく理解出来ていたよ。しかし「駒沢大」の和訳が今一歩だったね。From the skins of animals men made the parchment used for the pages, ・・make 〜 from 〜は「原料」を表すから「動物の毛皮で羊皮紙を作った。」ということ。後半は「ページ用に使われる〜」とparchment を修飾している。「学力が落ちかけているよ・・」と、今日は少々辛口で警告した。12月頃に持っていた英語力なら楽に解けた問題でつまづいているじゃん。英語・数学は特に、この時期学校の授業やテストの束縛がなくなると同時に「解釈力・計算力」が落ちていく。「前期」そして「後期」に向かってよっぽど自分を律して時間配分していないといけない。とことんやってみよう。
 MIさんは今日「比較」の文法と整序問題、英訳をやった。どれもほぼ完璧だった。和訳では「神戸外語大」が少々むずかしかったね。「逐語訳」ができていても日本語としてすんなり頭に入らない和訳になってしまった。The decline of ties with the relatives deprived the wife of much external help which had previously been available to her in the difficult tasks of adjusting to life with a husband. はとても長くて日本語にしては理解しずらいので、一度whichの前で切ったらどうだろう。そこにカンマがあるとしても支障はなさそうだ。前半は「無生物主語の文」を見抜いて、「親類たちとの絆が細くなったので、妻は他からの援助をあまり受けられなくなった。」後半は、「そういう援助は、夫との生活に順応するという困難な仕事で以前は妻の役に立ったのだが。」となる。これは「バツイチ」の風刺?最近の「離婚ばやり」や「家庭崩壊」は、「核家族」nuclear familyの弊害だと筆者はいいたいらしいね。3つの of に注意。1「〜が」2,deprive 人of 物 3,「〜という」
 2年生のTA君はIt is 〜 that・・の「強調構文」を勉強した。Paper was not made in southern Europe until about the year 1100. も強調構文に書き換えるとIt was not until about the year 1100 that Paper was made in southern Europe. だから、「ヨーロッパ南部で紙が生産されるようになったのは1100年頃になってからだった。」と訳せるね。前の文も「〜作られなかった・・」という意味ではない。notが直後の「動詞」を否定すると考えてはいけない。「文」を否定して「・・・ということはない。」の意味なんだ。だから否定の「焦点」がuntil〜に当たるわけだ。今日は「倒置構文」を勉強した。 尾上

(追記)今週初め、大都会ニューヨークも首都ワシントンDCも大雪で大変。マンハッタンではバスや地下鉄の交通網がストップし、ブロードウエーにも除雪車が出動し、スタッフの出勤が無理なので劇場街もレストラン街も閉鎖だというニュースを見た。「ニューヨークタイムズ」紙の電子版では28日、日中40°F、夜間31°Fの予想で曇り空。36°Fが氷点0℃だから、摂氏で言えば最高+2℃、最低―2℃だろう。「チョー寒くねー?」
 御殿場の我が家の周辺と同じようにきっとカチカチの氷になって、黄色のスクールバスも来ないから生徒たちの登校もできずしばらく学校も閉鎖でしょう。世界一の大都会も自然の猛威にはなすすべなし、らしい。20数名の死者を出したそうだ。
 ニューヨークの大災害で思い出すのは2003年8月14日の「大停電」だ。私たち夫婦はブルックリンの長男の家に滞在中で、たまたま隣のニュージャージー州プリンストンに出かけていて、さあマンハッタンに帰ろうとしたら列車が不通との知らせ。しかたなくホテルで一泊し翌朝タクシーで帰った。
 普通の「停電」ならPower-cut とか Power-failure というけどこれは Blackout「大停電」と呼ぶほどの規模の大きい災害で、米国北東部・中西部の全域だけでなく、カナダの広い地域にまで及んでいた。その原因というのは、後で判明したのだが発電所の「コンピューター制御ミス」だったそうだからあきれる。ボタン一つで間違ってミサイルが発射され戦争が勃発するという恐ろしい時代だから。
 もし長時間にわたって電気が使えなかったら日常生活でどんなに不便を感ずるかは、日本でも5年前に3.11「東日本大震災」の時に経験したよね。静岡県東部は「東京電力」のエリアで、御殿場でも「計画停電」が幾晩もあって暗く寒い夜を経験した。ローソクや懐中電灯がありがたかったね。
 10年前に「大停電の夜に」という映画が製作されてビデオで見たことがある。吉川晃司や寺島しのぶが主演していた。毎日時間に追われて忙しい東京の市民がこういう時にどういう風に対応するのか興味深い映画だった。この映画製作のきっかけになったのがその2年前のNYの「大停電」だったそうだ。
 その真夏の一日、長男はマンハッタン14丁目の「ユニオン・スクエア」にある総合病院に通院していて、ちょうど帰宅しようと病院を出たところで「大停電」に遭遇した。地下鉄も全く不通だし、「ブルックリン橋」を越えるタクシーもつかまらず弱っていたが、たまたま10丁目に住んでいる私たちの友人夫妻を思い出し、そこまで歩いて行くことができ一泊させていただいて事なきを得た。以前のブログで「日本酒のラベルが評判」でも紹介した方で、デザイナーの悦美さんとビルさんにはとても感謝しきれるものではない。後日のTVや新聞で、「ブルックリン橋」を大群衆が道幅一杯に広がって歩いて帰宅する光景を見たよ。
2016/01/28 (Thu) 23:40


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