高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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ペンは剣よりも強し
ペンは剣よりも強し
2016年3月13日(日)御殿場市民会館にて 「YMCA東山荘のサクラ」
 愛車レイチェルに乗って国道を越え「秩父宮公園」をフェンス越しに覗きながら「東山湖」まで行くのが私のおきまりの散歩コースだ。湖の堤には「アオサギ」が10数羽、等間隔にきちんと一列に並んで長い首を伸ばして、エサをねらって時折飛び立っていく。ニジマス釣りにはまだ寒くて人影のまばらな湖岸を一回りすると、サクラ並木の老木の枝にはつぼみが一杯ふくらみだしたけれどまだまだ固い。
 YMCA「東山荘」の前まで来ると、中庭に並ぶ数本のヒカンザクラが濃いピンクの花盛りで美しかった。帰りにハワイ出身のタレント「キャッシー中島」の経営する「キルト・ミュージアム」のカフェに立ち寄ることもある。ここでは「ブルマン・コーヒー」とともに希少価値の高いハワイ島特産の「コナ・コーヒー」が飲めるよ・・。

 SEさんは「関係代名詞」を勉強した。英作文だといい文章がしっかり書けるのにここは難しかったね。春休み中にほかの問題集で勉強しなおしておくといいよ。原則は与えられた2文で、第1文の名詞と同じものを指す「代名詞」を第2文の中に探し、それを「関係代名詞」に変えて文頭に出せば1つの文につながる。例えば「指導者は尊敬できる人でなければならない。」で(1) A leader must be one. と(2)people can look up to him. の2文をつなぐには、最後の him を whom にかえて文頭にだす。前置詞 to も一緒に出しても良い。A leader must be one to whom people can look up. となる。第2文に 「副詞」then があったら 「関係副詞」when に、there があったら where に変えて文頭にだせばいいだけのこと。
 EN君は「比較」を勉強した。まずas much asとかas hard as のように、いつもas 〜 as だと思ったら大間違い。He ran as fast in the field last week as his dog did. のような長い文で as を見たらずっと後にも as があると予想しよう。後の as は「接続詞」で「・・と比べて」の意味で、前のas は次のfast を「同じくらい」と修飾する「副詞」だ。「かれは先週原っぱで犬と同じ早さで走ったよ。」 than も同様に「・・と比べて」の意味で、「〜より」ではない。faster なら「より早い」となる。
 3年生YAさんは英作文をやってみた。「スコットランド旅行を計画して代理店に、詳細を問い合わせる手紙を書け。」英会話でも使えそうな易しい英文だけどきちんと書くとなると難しいね。名詞の単数・複数や冠詞 a、theの使い分けにはたくさんの練習と失敗が不可欠だ。今日は難しい和訳問題もやってみた。 The pen is mightier than the sword. (ペンは剣よりも強し)。このthe は次の普通名詞「ペン」を抽象化して「文を書くこと」になるし、「剣」も「武力を使うこと」の意味に変わる。つまり「文」は「武」より強いということ。YAさん、入試が終わっても英語の勉強をこうして続けていれば、今の学力が維持できてきっと良いことがたくさんある。来週はTOEICの問題にも挑戦してみよう。 尾上

(追記)ロシア映画「ガガーリン」をビデオで見た。レンタルの「つたや」でロシア映画を借りたのは初めてだ。1961年、旧ソビエト連邦はフルシチョフ書記長の肝いりで、初の「有人宇宙飛行」を成功させた。当時は東西冷戦時代でソ連とアメリカは激しい宇宙競争をしていた。
 この直後米国のケネディ大統領は、60年代中の「月面着陸」を宣言して63年に暗殺に倒れたが、米国NASAはぎりぎり69年に「アポロ計画」で見事成功させソ連に追いつき追い越した。アームストロング船長が月面に降り立つ最初の地球人になった。
 これは2013年、故ガガーリン大佐・生誕80年記念の映画だった。バイコヌール基地で宇宙船「ボストーク号」の打ち上げが成功して、周回軌道で地球を一周した後再び大気圏に突入して無事パラシュートで帰還するまでの「108分」が描かれている。飛行中に回想場面が何度か描写される。
 貧しい大工の息子だったユーリィ・ガガーリンの生い立ちから両親、兄弟、妻子、友人、空軍の同期とのエピソードも添えてある。数百人の候補者の中から選ばれ訓練を受けた20人の中の唯一人の飛行士。知力、体力、気力、品性、すべてに最高のものを持っていた。
 ひさびさのすぐれた映画に深い感銘を受けた。エイゼンシュタインから始まるロシア映画の伝統を思い出した。ハリウッドのSF映画が安っぽく見えてしまう。打ち上げは昭和36年のことだから私が高校3年生の時の4月、「九州一周」の修学旅行から帰ったばかりの頃だ。受験勉強に忙しくて新聞もTVも見なかったからそのニュースは後で知った。宇宙開発競争でソ連が米国にぐっと水をあけ、ミサイル開発にも軍事力にも自信をつけて国威昂揚の力になった出来事だった。(つづく)
2016/03/13 (Sun) 23:35


「姿」の what もあるよ
「姿」の what もあるよ
2016年3月10日(木)裾野市民文化センターにて 「シジュウカラ」
 今朝も大きな美しい声でさえずるのは「ウグイス」。春の訪れが例年より半月も早いそうだ。箱根山麓のわが家の周りの林にはたくさんの小鳥たちが飛び回って、先日は台所にも「ちん入者」発見!「換気扇」の小さな隙間をすり抜けて入ってきたらしい。ガラス窓に向かってぶつかっては飛び出せずにいる。 
 漢字で「四十雀」と書いて、黒い帽子と白い頬と青みがかった翼をもっていて美しい鳥。何年も前、庭の隅に植木鉢を伏せておいたらその小さな穴から潜り込んで中にヒナを生んだ。真っ白な毛で作った巣の中で「黄色いくちばし」を大きく開けてエサを待つ5羽のヒナの一瞬の写真は、私の最高傑作だ・・。

 昨日は大阪大の合格発表。あの悲惨な事件の被害者も見事に合格していたとか。悲しいね。今日東大の発表があって前期試験の結果がすべて決まったので、いよいよ12日から後期試験が始まる。募集人数が少ないけれどそれでも前期合格者が抜けた分だけ合格の可能性が高まるので、ガンバリ甲斐はある。長い闘いだけど最後の最後まで挑戦を続けるときっといいことがあるよ。
 KI君から「金沢大に合格しました!」と報告あり。それも工学部の建築学科だ。「理科大」も「芝浦工大」も全戦全勝だった。すごいね!私は学生時代に旅行で「金沢大」の学生寮に行って突然泊めてもらったことがあり親しみがある。有名な「兼六園」の隣の「金沢城」の中にキャンパスがあったなあ。
 今日は英語力維持の勉強としてTOEICの過去問をすこしやってみた。文法はセンター試験よりずっと易しくて、「三単現のS」とか「時制の一致」に気をつければいい。たまに「仮定法」の動詞形が問題に出るくらい。ただ語彙レベルが高いので日頃から努力して英字新聞や週刊誌に目を通す習慣が必要だ。私がネットでよく利用しているのは米国Newsweek や英国BBCだ。定期購読の契約をしなくても主要な記事の見出しと書き出し部分が無料で読めるよ。
 2年生のTA君は前回「命令法」を勉強して「譲歩表現」になる特殊な「命令文」を知った。 Be it ever so humble, there is no place like home. はイギリス民謡 Home, Sweet Home の歌詞の一節。日本語では「埴生の宿」の題で昔はよく歌われた。前半は動詞beで始まる「命令文」だけど、譲歩的に接続させて「それがどんなに貧しくても・・」の意味になる。No matter how humble it may be, と言い換えてもいいよ。「家庭ほどよい所はない。」と歌う。ことわざにAn Englishman’s home is his castle. 「英国人にとって家は城である。」とも言うね。受験英語ではCome what may,・・も有名だね。命令文に似ているけど「何が起ころうとも・・」の意味だから No matter what may happen, ・・ということだ。
 今月入会した1年生のMIさんは今日が2回目。お姉さんが東京外語大に合格したので送迎がてらお母様がご挨拶に見えた。おめでとうございます。高校で後輩たちに「合格体験談」をしてほしいと依頼されたそうだ。
 今日は前回の入試の英作文を復習してから「関係詞」をやった。「関係代名詞」の who、whose、whomは「代名詞」のhe、his、himやshe、her、herの代わりに使うもの、と覚えるといい。複数のthey、their、themでも同じ。しかし「物」をさすit、its、itの時は「関係代名詞」が which、whose、 whichを使う。
 whatも関係代名詞として使うときは「先行詞」something + which を1語で表したものと見る。1、what I know「〜こと」2、what I read「〜もの」でいいが、3、what Japan is todayなら「今日の日本の姿」のように「〜の姿」の意味にもなる。4、もあるけどそれは上級篇で。 尾上

(追記)私の演劇の経験は、外語大1年の時に先輩から指名されて「五夜」というロシア語劇に出演したのが最初だ。40代の男性に扮するのに初めて背広を着てドーランを塗った。チョイ役であらすじはよく覚えていないが、倉田紀雄、春日健児、中村達也、大島晃子、喜多美樹、北門都、小平秀らの先輩たちに囲まれて鍛えられた。ほとんど同じ年なのに2年生・3年生がすごく大きく見えた。
 翌年は2年生が主体なので先輩から指名された私が監督になって、文豪トルストイの小品「ニヒリスト」をやった。1917年のロシア革命以前、帝政時代末期に流行していた「虚無主義」をうそぶく若者たちがいた。そういう青年にピッタリのMA君がクラスにいた。チェホフの「桜の園」にでてくる居候の大学生や、ドストエフスキーの「罪と罰」に出てくるラスコーリニコフみたいな理屈好きだった。
 六本木の「俳優座」にも出かけて行って衣装を借りてきた。外語大ロシア科先輩で作家・演劇評論家の中本信幸氏にもご来校いただいて演劇指導を受けたりした。一時演劇に夢中になって「劇団民芸」の「三人姉妹」や「俳優座」の「ハムレット」も見に行ったなあ。杉村春子・仲代達也やオフィーリア役の市原悦子がすばらしかった。
 その頃、秋の「外語祭」で「ロシア料理」の模擬店をやったり、「語劇」のキャストやスタッフに関わった級友たちとの絆は強く、交友は卒業後もさかんで「望露会」と名付けて、50年後の今も山野のトレッキングや夜の酒場で毎月のように集う。来月は桃の花やヤマザクラを見に山梨の山に登ろうかな。
2016/03/10 (Thu) 23:31


疑問詞は6W1H
疑問詞は6W1H
2016年3月7日(月)三島ゆうゆうホールにて 「雪割草」
 御殿場・二の岡にある「秩父宮公園」がやっと市民には入場無料になった。表門をくぐると桧の林の中の砂利道に沿って「雪割草」がもう何株か色とりどりの花をつけていた。その名の如く「ゆきどけ」と共に咲き始めるのがけなげだね。早世された宮様は登山家で「山野草」のロックガーデンを愛され、妃殿下も和洋の草花を大切に育てられた。
 市内の「ぐみさわ苑」に世話になっている私の母は94才で健在だけど、娘の頃は長泉村本宿の家から「三島高等女学校」(今の三島北高だよ)に通っていた。まだ蒸気機関車が走っていた頃の御殿場線に乗って、何度か「秩父宮邸」に学校の勤労奉仕で来ては広大なお庭の手入れをしてさしあげた、と言っていた・・・。

 2年生NIさんは There で始まる「倒置構文」を勉強した。「進行形」や「受身形」の動詞の時は「主語」が be 動詞の後にさがってもいい。まるで疑問文のように。しかし代わりに there という意味のない単語(英語学では『虚辞』といって、形式主語の it と同じようなもの。)を文頭に置くので「〜があります」という文と間違えやすい。単純な「進行形」や「受身形」の動詞にもどして文を解釈してみよう。 standやgo のような「自動詞」でも第一文型SVMが ThereVSMのようにSが下がって倒置文になることに似ているね。
 1年生YO君は前回「完了時制」の問題では十分な基礎力が見れたね。「否定構文」は難しくて、部分否定と全否定の対比に注目する必要がある。notの後に1every、2both、3all があったら「部分否定」だ。「全部だということはない」という意味。反対にanyやeither があったら「どれも、どちらも(全部)・でない」となってno、nobody、noneとかneitherと同じ意味になる。alwaysやquiteなどの副詞の場合もneverとの対比で考えるよ。「否定」は奥が深い。もっと研究しよう。
 中学生のNI君は「不定詞」の上級篇を勉強した。疑問詞+不定詞は例えば・・how to play tennis のように「テニスのやりかた」でも良いけど、本当は疑問詞の how に注意すると「どうやってテニスをやったらいいのか・・」という意味なのだ。つまり how I should play tennis という間接疑問文と同じなのだ。 what to read も「何を読んだらいいのか・・」 となるよ。5W1Hってよくいうけど、疑問代名詞のwhom, what, whichと疑問副詞のwhen, where, how は、 why 以外ならどれでもこの形で言えるよ。
 今日裾野教室3年のMIさんが東京外語大に受かった!よかったなあ。私の長年の悲願でもあったから涙が出た。私の母の高校の後輩がこんどは私の大学の後輩にもなった。「中国語」と「英語」の二カ国語を駆使して世界を股にかけるもよし、一番人気の女子アナになるもよし。NHK「ぶらタモリ」の桑子真帆アナも外語大のチェコ語の出身だそうだね。「朝チャン」の夏目三久アナも「ベトナム語」とか。余裕があったら「ロシア語」も「フランス語」も選択して欲しいな。 尾上

(追記)高校教員2年目の12月、港町・稲取での新婚生活が始まったらすぐ3ヶ月後に転勤することになった。英語科の人員削減でわずか2年目の私に番が回ってきた。はるか彼方の「島田商業高校」だった。シモダじゃなくてシマダ?と横山校長に聞き直してしまった。「大井川」のむこうですか?引っ越しにはおおぜいの生徒たちや先生が手伝いに来てくれた。
 天下の奇祭とよばれる「どんつく祭」って聞いたことある?稲取半島先端に鎮座する「どんつく神社」のご神体は木の「巨大な男根」で、6月には祭りがあってご神体のお御輿が町中を練り回す。地元の青年が青鬼・赤鬼の面をかぶり、二の腕くらいの長さの「男根」を手に若い女性を突っついて走り回るのだ。漁師町に伝わる「縁結び」のおまじないで、夫婦和合・子孫繁栄・無病息災を祈願した。駅前にある教員住宅には早朝から登校途中の女生徒がどっと逃げ込んでくる騒ぎもあったよ。
 稲取で過ごした3ヶ月の新婚生活はミカン畑とお寺の墓地にはさまれた山の中だった。窓を開けると夏みかんがぶら下がっていた。空き家の校長住宅に住めたからまだ助かったが、東京での生活とはまったく勝手の違う突然のカルチャーショックに家内も良く耐えたな。隣に「みかんの貯蔵小屋」があってそこに出入りする人が不気味だ、と訴えたりした。
 「稲取高校」ではたくさんの素晴らしい生徒たちに出会った。「野球部」や「サッカー部」はなかったけど「レスリング部」に毎年優秀な選手が育って、県代表になって全国大会によく出場した。私が担当した「英語部」からは「千葉大」や「静岡大」に合格する英語好きの優秀な子がいたよ。英会話の応用として「英語劇」の指導ばかりやっていた。「吹奏楽部」がまだなかったし。
 1年目の文化祭では木下順二の「夕鶴」を上演した。「つう」を演じた村木まりと「与ひょう」をやった鳥沢勇がとっても上手で、当日の舞台に涙を流して見ているおばあさんがいた、という伝説が残っている。全部英語なのに雰囲気が伝わったんだね。字幕で読めるようにはしてあったけど。白黒スライドを舞台裏から小さなスクリーンに写す仕組みは外語大時代にやった文化祭の「語劇」で覚えた。
 稲取高校教師2年目の秋はメーテルテルリンクの「青い鳥」をやった。英語部員に男子が一人しか入らなかったので、苦肉の策で東京・神田の「古本屋街」を歩き回って台本を見つけた。前述の「ニヒリスト」も同じ神田・神保町で見つけた古本だ。「青い鳥」のチルチルとミチルの役にはピッタリのかわいい男子と女子に決めた。とても上手だった。英語劇は面白い。
2016/03/07 (Mon) 23:08


メタファーは直訳するとヘン!
メタファーは直訳するとヘン!
2016年3月6日(日)御殿場市民会館にて 「箱根高原ホテル」
 小雨模様の今日、箱根・桃源台の「高原ホテル」に行って日帰り入浴をさせてもらった。広い庭園に向かって「露天風呂」にゆったりつかれるいい温泉だ。ここには「島田商業高校」時代によく夏休みの「英語教員研修」で宿泊したから懐かしい。「箱根」が好きになって御殿場に引っ越して来たきっかけでもある。「箱根外輪山」と「芦ノ湖」を臨む広大な敷地に囲まれて、「県営キャンプ場」や「箱根ビジターセンター」の「自然探索路」とも隣接しているからずっと前から家族で親しんできたよ・・・。

 SEさんは文法で「比較」と「助動詞」をやった。それぞれ「空所問題」も「文整序問題」もほぼ正解が出せたね。助動詞のcan、may、must、shouldに2番目の意味、つまり「推量」の意味があるね。学校ではただ「覚えろ!」と言うけれど、なぜだか考えてごらん?「〜ねばならぬ」と「〜に違いない」には何か共通項があるでしょ?その答えは、前々回のブログを参照してね。
 今日の英作文では「とっぷりと日が暮れてしまってから・・・」で、「太陽が消えてしまった・・」と書いたね。こういうのを「メタファー」(比喩)という。「ネコに小判」と同じように日本語・日本文化の中でしか通用しない。英語にするには直接的に明快に言い換えなきゃいけない。After it got quite dark, (すっかり暗くなってから)と。
 EN君も文法で「準動詞」と「完了時制」をやった。現在分詞 -ingと過去分詞 -edの対比に注意しよう。「物が、面白い」ならinteresting、「人が、興味を持つ」ならinterestedと使い分けるよね。exciting と excited も、surprising と surprised も同じ対比だ。なぜなら動詞の interest もexcite、surprise も「人に興味を持たせる」「人を興奮させる」「人を驚かせる」の使役の意味の他動詞だから。
 今月は学校の文法の時間ではどうしても最後に駆け足になって、よく未消化で終わる単元を中心にやってみよう。今日はまず「否定」だ。否定というと「部分否定」と「全否定」の対比が大切。それと「二重否定」の構文もなかなか難しいよ。4月からの「重要構文101」シリーズでもじっくり勉強していく予定です。
 3年生YAさんは「前期試験」が不合格だったので、明後日の「中期試験」に再チャレンジとなった。くよくよせずに前向きで行こう。必ずいいこともあるから。過去問を見せてもらったら、中くらいの長さの英文読解が4題に「テーマ作文」だ。作文テーマは「留学制度について」とか大学生活についての考えを書かせるもので、40〜50語くらいで短く書く。
 その練習に「大阪大」の過去問をやってみた。「春入学と秋入学」の選択について意見を書けというもの。「結論―理由―説明―結論」の順で、簡潔にうまく書けていたけど、ケアレスミスが多かったね。動詞の時制や名詞のa- や –s にもっと注意が払えるといいね。来週からもしばらく「UG会」で英語の勉強を続けて大学の授業に備えよう。 尾上

(追記)「稲取のつるし雛」といえば、今から48年も前の若かりし頃「稲取高校」に赴任した日を思い出す。大卒後、半年間常勤講師を勤めた「吉原高校」を去って、伊豆東海岸を「下田行き」の電車ではるばる行ったなあ。まだ「伊豆急行」が開通したばかりの頃、海とトンネルばかりでここは「陸の孤島」ではないか、なかなか戻れないのでは、と寂しい思いだった。たどり着いた「稲取駅」はみかん畑に囲まれて、電車のドアが開くとすぐプーンと甘酸っぱい香りに包まれ、稲取の港と伊豆七島の大島が見えた。
 稲取高校の教員30人のうち、20人は独身者で伊東や下田の自宅から通ったり、駅前の教員住宅に下宿していた。夏の暑い日、この教員住宅の隣にある温泉旅館の老女将のお葬式があって、私たち隣組の若い教師が5・6人かり出された。棺桶を2本の竿に渡して担げという。この土地はまだ「土葬」の風習が残っていて、町中のお寺を一周したあと山の中腹にある墓地まで汗をかきかき運ぶことになった。全く面識もないおばあさんの重かったこと。
 私の運転免許証は、卒業前の3年生を放課後「熱川自動車教習所」に引率せよと命じられていくうちに、無料で教習を受けて私も取得してしまった。役得だったなあ。まだ校舎の周りに「マツダ・キャロル」とか「スバル」のような軽自動車しか見かけないときに、生意気にもトヨタの真っ赤な「パブリカ」を中古で買った。おまけに「横浜」ナンバーだった。2気筒の800ccだけど360ccの軽よりずっと馬力があった。「東名高速」がまだ未完成の時代、小田原まで行って国道1号線をトコトコ千葉県の実家まで帰ったよ。
 その時の校長は横山先生といって熱川で農業もやっていて、稲取高校のほか転勤したことなしに校長になった素朴なお人柄。毎日、畑の軽トラックで出勤してきたけど何も言われなかったし、東京での結婚式にも出席してくださった。校長のほかにも何人もの素晴らしい先生に出会った。希望する生徒たちを連れて「尾瀬・奥日光」にハイキングに行ったり、北アルプスの「奥穂高」にも一緒に登った。
 とりわけ東京外語大の10年先輩で中国語科を出た社会科の渡辺秀夫先生。のちに韮山高校や三島北高を歴任し、県の高校教職員組合の委員長を長年勤めた。私たちの結婚式に司会をお願いした恩人だ。ほかにも同じ釜の飯を食べた同期の教師たちが後に何人かは校長になった。昭和40年代・50年代は、教育現場でも組合員と非組合員の立場を鮮明にせねばいけない厳しい時代だった。私は2年後には組合に入ってストライキにも参加し、地区労のメーデー集会では「宣言文」を読み上げシュプレヒコールをあげた。若き日に悔いなし。
2016/03/07 (Mon) 0:06


英語力維持は歯磨きと同じ。毎日やってないと・・・
英語力維持は歯磨きと同じ。毎日やってないと・・・
2016年3月3日(木)裾野市民文化センターにて 「つるし雛」
 今日は「ひな祭り」だったね。最近は「つるし雛」が全国各地で盛んになって、御殿場市の「秩父宮公園」でも展示会が開催されていた。昔は家にある端切れで作ったらしいけど、最近の趣味のグループのものは真っ赤な「さるぼぼ」をたくさん吊したり、花嫁の真っ白な角隠しをアレンジしたりと、凝ったものが多かった。こちらは山形県酒田市に伝わる「傘福」という名のものらしい。
 福岡の柳川に伝わる「さげもん」は、ちゃんと「ひな壇」があってその左右につり下げた「縁起物」がその由来らしい。でも、最初の火付け役は伊豆稲取につたわる「つるし雛」だったと記憶している。「木目込み人形」の5段飾りが高価で買えないような家庭で伝わったらしい。新任の「稲取高校」が懐かしい。「温泉町」というより昔からの「漁師町」で漁師の子女が多かった。海女さんが「いせえび」や「さざえ」を潜って採ったり、「いか」や「金目鯛」の漁で生計を立てる町だった・・・。

 KI君は「前期試験はどうだった?」と聞いたら「微妙・・」だって。しかし「東京理科大」の建築学科に合格していると聞いて、よかったなあ。まじめな努力の成果だね。前回は早稲田大の和訳で「バードウォッチング」が少々難しかったかな。 ・・and he added that there is no way of getting to know them except by learning them one by one as they come into song in the spring. は、「さらに、春になって歌い始めたときに一羽ずつ覚える以外には小鳥たちを知る方法はない、と言った。」
 今日は「前置詞」の文法・英訳をやってみたら、おいおい。入試が終わったと思ったらもう英語力が下がり始めているよ。前期試験が終わってまだ1週間なのに。そうなんだよ。英語は毎日触れていてやっと学力が維持できる。卒業式も終わったし英語の勉強ができるのはしばらくはこのUG会だけかな。この1ヶ月さらに精進しましょう。
 MIさんも「前期試験」では英語は自信があるけど世界史が足を引っぱりそう、だそうだ。6日の発表結果が気がかりだ。後期試験にもリーディングがあるそうで、今日は先週の「京都大学」の長文を読んでもらった。「代ゼミ」のHPを開くといくつかの有名校の最新の試験問題と解答・解説をダウンロードできる。難しいけどじっくりと英語に立ち向かっていると安心できるよ。
 3年生のMIさんは今日で退会となるが、その2年下の妹・MIさんが一緒に出席してさっそく入会してくれた。1年生だけど今日は入試の英作文から始めた。与えられた日本文は理解しやすいから、今の英語力でどこまで内容が伝えられるか、の問題だ。今50%しか表現できないなら来年、再来年に70%、90%と高めていくことが目標だ。文法は「比較」と「助動詞」をやった。助動詞のcan、may、mustや shouldに2番目の意味があることは知っていたね。単語には「意味の拡張」があって2つ、3つと意味が広がっていくのは普通だけど、この助動詞の場合はどうだろう。前回のブログに簡単に書いておいたので読んでみてください。
 2年生のTA君は「重要構文」シリーズも最後の章になり、前置詞の as、from、into や of、to、with をとる動詞をたくさん勉強した。意味がほぼ同じ動詞ならそれに続く前置詞も同じ、と考えていい。今日の「岩手大」の英文では has to〜がmust 〜と同じではない場合を勉強したね。 One of the greatest rewards of being a teacher is the opportunity one has to devote one's mind and energy to important matters. 「教師になって一番大きな悦びのひとつは、自分の知力と精力を大切なものごとに捧げる機会が持てるということだ。」つまり、has の目的語は関係詞のwhich でopportunityの後に省略されているのだ。 尾上

(追記) 昨日はまた小田急バスで東京に出た。新宿ピカデリーで上映中の「トゥーランドット」を見に。そう、あのフィギュアスケート・荒川静香の「イナバウワー」で有名になったドラマチックな曲を覚えてる?「誰も寝てはならぬ」だ。北京の宮殿で「トゥーランドット姫」に求婚し、3つの謎をすべて解いた王子が、今度は自分の名前を当てるように謎かけして一晩寝ずに考えさせる、というお話だ。
 今は亡き名テノール歌手「ルチアーノ・パバロッティ」の当たり役だった。今日は1月末にNYのメトロポリタン歌劇場で上演したばかりの舞台の映画化。10年前から始まっているものだが、アメリカ本土ではステージの上演と同時にライブで、夜8時から各地の映画館でもまるで野球中継のように楽しめるようにできている。日本では1ヶ月遅れだけれど東京・横浜その他の都市の映画館で見ることができる。
 舞台を一杯につかって大宮殿をしつらえたゼッフィレルリの演出には定評があって、もう30年の歴史があるという。1986年、ロンドンから英国ロイヤルオペラが来日公演した時に家内と東京まで見に行ったのが確かそれと同じ演出だったから、きっとその舞台が初登場だったのだ。氷のように冷たい姫君が愛に目覚め、めでたくカラフ王子と結婚するというおとぎ話でした・・・。
2016/03/03 (Thu) 23:54


助動詞の2つ目の意味は?
助動詞の2つ目の意味は?
2016年2月29日(月)三島ゆうゆうホールにて 「三ツ石海岸」
 土曜日のトレッキングは「貴船神社」がゴールだったけど、さらに私の車で3人の仲間と真鶴半島の最南端「三ツ石」まで行ってみた。崖の上に「砲台」跡があって、幕末に近寄る「黒船」を追い払うためのもの。そこから太平洋の大展望が開けていたよ。急階段を下っていくと与謝野晶子の歌碑。「わが立てる/真鶴崎が二つにす/相模の海と伊豆の白波」。文豪・坪内逍遙も、「初日の出/なぜ三ツ石に/注連はらぬ」と言ったという。それで今は注連縄(しめなわ)が張ってあるんだね。こちらは大岩が3つだけどたしかに伊勢の「夫婦岩」によく似ていたよ。ご来光の名所スポットらしい・・・。

 TACさんは前期試験を受けてきた。手応えは十分あったらしい。後期試験には英語が不要だそうだけど、まだしばらくは気を抜かず勉強を続けていこう。明日はいよいよ「卒業式」。3月を有意義に過ごしたいね。前回やった「早稲田大」の「バードウォッチング」はほぼ正しい和訳ができていたね。今日は「前置詞」だけど、整序問題をカットして「英作文」をやった。素直ないい英文が書けたね。文法では「名詞」の扱いの問題が難しかったね。試験に良く出る、knowledge、information、advice(知識・情報・助言)などは「量」で判断するから aや –sがつかない。furniture、baggage、luggage(家具、荷物)もおなじく「量」ではかるもの。
 2年生NIさんは前回、入試の整序問題で「青山学院大」が難しかった。「そのアニメーションは、思っていたものとは異なっていた。」は言い換えて「そうだろうと思ったものではなかった。」とすればいい。The animation was not something.と I thought it would be such. の2文から関係詞の what が使えれば正解だ。 The animation was not what I thought it would be. 既習の例文でなら He is not a person who I think is very kind. 「親切だと私が思う人・・」に近い。 Who is の間にI think の挿入、と考えても良い。今日はプリントの「動詞」の項目を勉強して明後日の期末テストに備えた。残りは来週までにやっておいてね。
 1年生YO君は前回「現在分詞」「過去分詞」の用法を復習した。受動態もよく理解できていてほぼ正解だった。学校では和訳の練習が足りないようで、It is believed that some animals are quite sensitive to the movement of the earth.「大地の動きにとても敏感な動物もいると信じられている。」earthは1地球、2大地、3土、4アース(電気器具)のように用途が広いよ。
 今日は入試の英作文をやってみた。「福島大」の「最近では地球の安全さえも脅かしかねない環境問題が、人々の関心を集めている。」で、日本文の「動詞」は「脅かしかねない」と「関心を集めている」だね。前半はmay threaten the safety of the earth と書けるといいね。後半はcollect our interest と直訳して失敗した。日本語は「人に関心を持たせる」だから他動詞の interest (人に興味を与える) で十分だし、「受身」に言い換えて「・・・環境問題に、人々は関心をもっている」と言えば簡単な英語になるよ People are interested in the problem・・・。
 中学生のNI君も期末試験が終わって出席した。前回は「助動詞」をやった。今日は、can、may、mustのもう一つの「推量」の意味の方はなかなか覚えにくいけど、本来の意味からcan「〜と考えることができる」→「〜がありうる、〜のはずだ」という意味が生まれ、may「〜と考えてもよい」→「〜かもしれない」が、must「〜と考えねばならない」→「〜に違いない」が生まれてきた。特に後に完了形have +-edが来たときには「昔」のことへの「推量」だから難しいね。「〜だったに違いない」などと訳す。俵万智さんの「サラダ記念日」の英訳本からの抜粋は面白かったね。70%理解できていたからOKだ。 尾上


(追記)先週の「週間朝日」に「東大・京大」の推薦入試結果速報がのっていたね。今年初めての試みで東大は77名、京大は60名が合格した。12月に面接して、1月のセンター試験の結果を勘案して合格者を決めたそうだ。東大のホームページでは2月10日に合格発表があった。合格した学生には朗報だけど、周囲からの期待も大きいから喜んでばかりはいられない。
 最近AO入試をとりいれる国立大学もふえて、北大、東北大、一橋大、名古屋大、大阪大、神戸大、九州大などに加えて、今年度いよいよ双璧と言われる東大・京大も推薦制に踏み切った意義は大きい。その裏の事情とは、大学の側でも優秀な頭脳がオックスフォード大、ハーバード大などの英米の名門大学に流出するのを食い止めたいという大きな目算があるから・・・。
 細かなデータを見ると静岡県の高校から東大に合格したのはわずか一人。西部地区の「磐田南高校」から「薬学部」に入った。高校からの推薦条件は「各種コンテスト入賞」のほかに英語の語学力だった。TOEFLで100点以上とか留学経験が求められている。これじゃハーバード大に楽に入れちゃうよ。皇太子妃雅子さまがそうだったね。
 入学後は一般入試の学生と一緒に前期は「駒場校舎」で教養学部の「理U」に所属するが、他よりも早めに専攻科目の教育を受けるそうだ。 一般受験する高校生から見ると、東大の推薦制度のために実際の定員枠が77人も減ってしまって、スレスレの人には不利になったかな。
2016/02/29 (Mon) 23:33


テーマ英作文に慣れよう
テーマ英作文に慣れよう
2016年2月28日(日)森の腰中央公民館にて 「真鶴半島の桜」
 昨日は大学同窓の仲間4人で湘南海岸をトレッキングしたよ。JR根府川駅から真鶴駅までの県道12kmを4時間かけて歩いた。ここには昔、明治大正年間には「豆相人車鉄道」が走っていた。つまり「伊豆」と「相模」のことで、小田原から熱海までの道は東海道線が走るまでは、ここを「馬」でなく「人」が押して鉄道を走らせたという。坂道ではお客も手伝ったそうだ。
 車の往来がやかましい県道をノンビリと4人で弥次喜多道中をやった。昔ながらの人家が建ち並び庭先を見るのも楽しい。段々畑にはたくさんのミカンやレモン。ボス猿に追いかけられて撃退する一幕も。真鶴半島の「貴船神社」では寒緋桜が満開で、河津まで行かなくても結構楽しめたよ・・・。

 1年生SEさんは前回「現在分詞・過去分詞」の整序問題で少々苦労したね。I kept thinking about your plan.「君の計画をずっと考えていた。」はI was thinking ・・とほぼ同じ意味だけど第2文型SVC。 I felt the house shaking in the strong wind. 「強い風で家が揺れているのを感じた。」は第5文型SVOCだ。「受身の分詞構文」も重要だよ。 Seen from the top of the tower, the people looked like ants. はWhen they were seen from・・という受身の節を分詞構文に書き換えたもの。 Being seen from 〜 でBeingは省略する。
 3年生YAさんも25日に前期試験を無事終えた。センター試験の時よりずっと落ち着いて受験できたし制限時間内に解答できたらしい。5日の発表でもしダメだったら中期試験がある。今日はその対策で「テーマ英作文」を3題やってみた。たいてい80〜100語が指定されているから、文の数で言えば5〜7文書けば十分だ。まず結論とか解答をていねいに書いてから、次にその理由をなにか事例を引用しながら丁寧に説明していけばいい。そして最後にもう一度結論を述べて締めくくる。あと1週間、この英作文を書き続けると良いね。 尾上

(追記)TAYさん、高校卒業・UG会卒業おめでとう。とくにUG会では「優等賞」を贈ります。父兄の送迎もなく、沼津から電車に乗って通ってくれたような生徒は初めてでした。
 英文を読む楽しさ、知的探求の深さも、英文法の論理の明快さもずいぶんわかってもらえてまことに教師冥利につきます。10年前に「UG会」を始めて本当によかった。これからも貴女のような意欲溢れる生徒にたくさん巡り会いたいな、と思っています。
 貴女の「上智大学・総合グローバル学部」には所属していませんが、チョムスキー理論、つまり「生成文法」の大家は「福井直樹」先生です。UG理論を学ぶならこの先生です。是非、機会があったら受講して欲しい。時折、学内や学外で「特別公開講演」などが開催されるはずです。
 前にも話したように、上智大の前任者は「梶田優」先生で、私が新宿・夜間の「理論言語学講座」で3年間講義を受けた大先生で、今も続けていらっしゃいます。以下に貴女の大学のHPから引用しました。時折、「三島ゆうゆうホール」に顔を見せて後輩にも大学生活のことを話してください。お元気で。
2月26日 「高校英語UG会」主宰 尾上敏起
参考:上智大学HPより。
「外国語学研究科教授(言語学専攻) 福井直樹
・・・言語学、英語学、日本語学、基盤社会脳科学」
2016/02/28 (Sun) 23:47


人民が人民を統治する体制よ、永遠なれ・・・
人民が人民を統治する体制よ、永遠なれ・・・
2016年2月25日(木)裾野市民文化センターにて 「東京上野文化会館」
 御殿場は昨夜からの雪で今朝は辺り一面うっすらと銀世界になって美しい。静岡では真っ青な晴天だというのにこの500mの高原は一日中粉雪が舞っていた。今日は国公立大学の「前期試験」だったね。KI君、EC君、MIさんの3人がこの裾野教室の出身で、御殿場教室からはYAさん、三島教室からはTACさんも今日、東京、静岡、金沢とそれぞれ遠くの受験会場まで出かけた。みなさんの実力がきっと十分に発揮できたと信じたい。
 結果発表がでるのは7日〜10日後のこと。きっと「卒業式」も終わっているね。さらに3月12日の「後期試験」にむかって今一度気持ちを引き締めよう。まだまだ受験シーズンはこれから本番で20日過ぎまで続く。ここまで伸ばした英語力にさらに磨きをかけ、少なくともダウンさせないように4月に大学の授業が始まるまでは「UG会」に出席してほしいな・・・。

 2年生のTA君は前回「愛知医大」の和訳をやった。「仮定法」の用法で If がない場合も助動詞のwouldやcould、mightがあったら、「文の一部に『仮定』を見つけ『〜ならば』を補え」と覚えよう。For that purpose, it would be better to turn to the natural and the social sciences and history. でも文頭に仮定があると判断し「そういう目的ならば」と訳せば正解だ。「自然科学や社会科学とか歴史学に向かう方がいいでしょう。(哲学よりは)」
 今日は前置詞の toや withをとる「動詞」をやった。「立教大」の英文「未知の単語は文脈で判断せよ」はとても正確に訳せていたね。「東大」の英文和訳が難しかったね。 We fear indifference more than hate; we cannot address those who are indifferent to us. 「憎しみよりも無関心のほうが恐ろしい。なぜなら私たちに無関心の人たちには話しかけられないから。」 addressは「住所」のほかに「演説」。ここでは動詞だ。
 Addressといえば Abraham Lincoln’s Gettysburg Address 1863 が有名だ。「南北戦争の激戦地ゲティスバーグでリンカーンがやった演説」のこと。・・・ that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth. 「人民による人民の為の人民統治は地上から滅びさせてはいけない、と・・。」 governmentは動詞 govern(統治する)の名詞で1統治、2政治、3政府、と意味が拡張する。明治の頃の英語の先生が「人民の人民による・・政治」と訳したからとんでもない誤訳で、社会科の授業でもそのまま使われて訂正されるチャンスがない。困ったものだ。
 大学生のSUさんが大学の「言語学」講座でこの1年間使用したテキストとノートを見せてくれた。大阪外語大の「影山太郎」や「日比谷潤子」などの編集だからとても素晴らしい教科書だよ、と保証してあげた。英文の構造理解には最近の「生成文法」から説明するのが一番いいし面白い。この「チョムスキー理論」で日本語の構造もしっかり説明できるんだよ。次回、影山先生の「動詞意味論」という私の愛読書をみせてあげよう。
 今日のTOEIC対策は「大学センター試験」2013の問題をコピーしてやってもらった。どちらも4択問題で問題傾向も難易度もほとんど変わらないし、日本で作成している(らしい)TOEICの問題は、センター試験の作成者集団ときっと同じではないか、と私は勘ぐっている。(勿論、秘密だろうけど)。予想問題が2回分しか載っていなくて3000円もする市販の問題集を買うまでもない。センターで70%とれればTOEICでも同じくらい取れるさ。 尾上

(追記)上野の「東京都文化会館」はなつかしい。大学時代の4年間、両親と千葉県の「南柏」に住んでいたので上野は乗換駅だった。あずき色の「常磐線」を降りて,外語大のある巣鴨までウグイス色の「山手線」に乗っていた。
 公園口の改札を出ると真正面には「地下・リハーサル室」の入り口。愛器ホルンを抱えて厳しい守衛の検問を通って入るのが誇らしかった。世界の著名な指揮者も演奏家も必ず通る楽屋の玄関口だからね。3年生の頃「東京楽友協会」というオーケストラに入団して毎週ここでリハーサルをやった。ショパンのピアノコンチェルトもやったなあ。
 先週「リハビリ病院」のため東京に出て上野の「国立博物館」に寄った後、なつかしの「上野公園」を横切ってJR上野駅まで歩いた。スターバックスのカフェなどができてどこかパリ風のおしゃれな雰囲気になっていたけど、「科学博物館」と「西洋美術館」のあたりは昔のままだし、「上野文化会館」にちょっと入ってみると自分の母校のような「音楽学校」に戻った気分だ。
 1Fの大ホールや小ホールのコンサートには何度も通った。巨大な「NHKホール」が代々木にできるまではオペラもこのホールだった。エレベーターで上の階にいくと小さな「音楽資料室」があって、LPレコードをリクエストするとヘッドフォンで試聴することができた。無料の「音楽喫茶」の代わりになったよ。楽譜も高価なのでここでは図書館のように閲覧させてもらうことがあった。
 1961年の開館だから私が高校3年生の時、「東京オリンピック」の3年前のことだ。それまでコンサートホールと言えば東京には赤レンガの「日比谷公会堂」しかなかった時代、「東京芸大」のある上野の森にこんなクラシック音楽専門の「文化の殿堂」が誕生したのだ。その頃、上野駅地下通路も上野の森も「ルンペン」、つまりホームレスのたまり場だったのに。
 そろそろコンサートが開場するのでチケットをもった音楽ファンがいっぱいだった。そのロビーの隅に小さなショップがある。楽器や楽譜をデザインしたグッズやアクセサリーがたくさん並んでいる。久しぶりに来た記念にかわいい挿絵の「領収書用紙」を買った。UG会のためにね。キリンがアルペンホルン、象がチューバを吹いてライオンがチェロを弾いているよ。
2016/02/25 (Thu) 23:32


せっかくの英語力を維持するために
せっかくの英語力を維持するために
2016年2月22日(月)三島ゆうゆうホールにて 「仏舎利塔」
 運動不足解消によく愛車レイチェルで坂道を登るようにしている。先週箱根に向かって国道を少し頑張って「平和公園」まで行ってみた。駐車場には観光バスが5台。急坂を上り詰めた広場も臨時の駐車場になっていてここにも10台。なんと数百人の観光客がすべて中国人だったよ。
 ここは「富士山」と「御殿場市街」の絶景ポイントだし、日蓮宗の本山で「仏舎利塔」の真っ白な巨大建築と「お釈迦様」の誕生から涅槃までの4態の像には驚くし、「鐘撞き堂」や各国の「獅子」も珍しい。さらに入場無料だから「アウトレット」での買い物のついでに格好の立ち寄りスポットらしい・・・。

 TAYさんは今日でUG会を卒業しいよいよ上智大学での生活が始まる。総合グローバル学部で学び、より大きな国際人を目指す。そこで今日は最後に「大学に入ってやりたいこと」という自由作文を書いてもらった。素直な英文でよく書けていた。前回は入試の英文和訳でほとんど正解だったが「熊本大」が少々難しかった。 The work or study habit is hard to come by. 「仕事や勉強の習慣は身につけにくいものだ。」 hard to〜やdifficult to〜「〜しにくい」easy to〜やcomfortable to 〜「〜しやすい」は英語学では「tough構文」と呼んで特別扱いする。直前の形容詞を修飾する。He is hard to please.は「あいつは気むずかしいヤツだね。」という意味。「喜こばしにくい」から。
 TACさんは、「前期試験」がいよいよ3日後に迫ったね。今日は「仮定法」の文法・整序問題と英作文をやってみた。「今〜なら、今〜なのに」の動詞は「過去形」と「助動詞+原形」。「昔〜だったら、昔〜だったのに」の動詞は「過去完了形」と「助動詞+完了形」という2つを対称的に覚えればよい。「今」か「昔」かだ。整序問題はとても良く出来たね。「早稲田大」の英文和訳は難しかったがA and A' に十分注意が払えて正しい和訳ができた。前期試験に十分な力が発揮できそうだね。
 裾野教室のKI君が出席して同じ「仮定法」をやった。英作文5題では仮定法動詞の形が完璧に正しく使えた。しかし、「前置詞」がダメだった。succeed in 〜、on the way home、be in time for〜など、入試直前まで「イディオム攻略」!英文和訳では「早稲田大」の「バードウオッチング」が難しかったね。・・・many are still deterred from taking it up by the initial difficulty of telling one bird from another. 「鳥を一羽ずつ見分けるのは最初は難しいために、バードウォッチングを始めるのを依然としてためらっている人が多い。」 deter 人 from –ingはpreventの場合と同じだ。このところ英語力が安定していているからきっと前期試験でもいい結果が期待できるね。
 2年生NIさんは「実践力養成問題」をやってさすが入試問題の難問に苦労したね。「名古屋大」は整序問題で「私は、当然あなたが助けてくれるものと思っていました。」はI took it for granted that you would help me. となる。take A for B(AをBと考える)は例えば I took him for an American.「彼をアメリカ人と勘違いした。」のようにmistakeの意味だ。今日は「長崎大」の英文和訳で「リンカーンの学歴」を読んだ。 Americans admire the self–made person ― the one who, with neither money nor family influence, fights his or her way to the top. 「アメリカ人はたたき上げの人を賞讃する。つまり、金もなく係累もなくて、闘いながらトップの地位に上りつめたような人のことだが。」途中の「ダッシュ」が、直前のthe self–made person の注釈であると気づけばいい。make one’s way(進む)のバリエーションでfight one’s way を勉強した。英語学では「way構文」なんて言ってるよ。
 1年生YO君は前回「不定詞」の問題で文法も整序もほぼ正解だった。「〜を有効に使う」が難しかった。イディオムmake use of〜「〜を利用する」は動詞のuseと同じ。「有効な使い方」だからmake good use of 〜とやる。今日は文法で最後の項目「特殊構文」の問題をいくつかやってみた。「無生物主語の文」はさっと解説しただけではとても身につかない項目で、学校では終わっているけど自分でしっかり発展的に学習しないといけない。春休みにじっくり復習しておきたいね。
 中学2年生のNI君は期末テスト前でお休みした。 尾上

(追記)家のキッチンには防水型のラジオがおいてあって,かけておくと水仕事がイヤでなくなる。今朝、朝食の支度中にNHKFMで「ベートーヴェン」の「第5番・運命」が流れてきた。「運命の扉はこうたたく」と言われるように、冒頭の「ンダダダ、ダーン」は有名だね。この次のホルンだけの部分「ンタタタ、ターターターン」に来ると今でも冷や汗がでる。
 外語大学時代に、よその大学のコンサートのエキストラに頼まれて大失敗したのだ。とんでもない音程でソロを吹いたから会場から失笑とざわめきが起こった。有名すぎる箇所だから誰でも間違いがわかる。有名な「日比谷公会堂」での東京電気大のコンサートで今でも思い出すと恥ずかしい。
 「ハ短調」だから弦楽器の楽譜にはフラットが3つで「変ホ長調」と同じ。ホルンの楽譜は吹きやすいように「Eフラット管」用に書いてある。しかし私の使っていたシングル・ホルンは「F管」だから全ての音を一音下げて読まないといけない。いつも「ドレミ・・ド」の音階を「シドレ・・シ」と読み替えていた。冒頭はハ短調に読み替えて「ミミミドー、レレレシ−」といえば歌いやすい。
 「運命」の第2の動機に移るときにホルン2本がソロ(複数だからソリ)でもう一度最強音で「ソソソ・ドレソー」とやる。F管で「ファファファ・シドファー」と吹けば良かったのに別の音が出てしまったのだ。そんなに難しい音域でもなかったので油断した。事前の練習が足りなかったと赤面の至りであった。それでも謝礼はちゃっかり頂いてきたけどね。
 ホルンはトランペット以上に、ドミソドの倍音がピストンを使わずに唇の閉め方と息の強さだけで変えられる。特によく使う高音部はドレミソシドが口先だけで変えられる。だからいきなり吹くと予期しない音がでて赤恥をかく。口や腹のシメ具合で決まるからなんと言っても練習第一だ。吹奏楽では音程の安定した「Bフラット管」が使われている。トランペットと同じで音程の間違いが少ない。
2016/02/23 (Tue) 1:14


倒置の文もいろいろ
倒置の文もいろいろ
2016年2月21日(日)森の腰中央公民館にて 「耕耘機」
 そろそろ春の農作業を開始しよう。先週は「牛堆肥」を2トン車で運んでもらった。足柄の小山高校のすぐ近くに乳牛の牧場があって「丹那牛乳」に納入しているそうだ。ホカホカでとても良質の完熟堆肥だった。昨年仲間で購入した中古の「耕耘機」がとても具合が良い。収穫が終わったダイコン、カブの畑を整理して今年の土作りを始めたよ。
 昨秋2面の畑に1キロだけタネを捲いたコムギが冬の間に少しずつ伸びてきたので皆で先週は「麦踏み」をやった。「いじめる」ことで生き延びようという力を引き出し風や雨に強い根を作る。農村の初春の風物詩だなあ・・・。

 SEさんは前回「現在分詞」を用いた英文を正確に読みとれたね。上司にDid you get up late? (寝坊したの?)と問われたのに Did you get a plate? (お皿買ったの?)とトンチンカンに聞き取ってしまった米国在住の韓国人女性のお話だった。文法も整序問題もすべて正解だったね。明日から期末テストなので早めに切り上げようと、今日は難しめ入試英作文と「特殊構文」の文法問題をやってみた。
 EN君は大学入試の英作文をやってみた。「福島大」の「数多くの外来語が日本語に含まれ、私たちの日常生活の中で用いられている。」は、1年生の今でも十分に書くことができる。「含まれ」は受動態でbe includedと書いたね。もしこの単語を知らなかったなら能動態に直して「日本語は数多くの外来語を含んでいる→持っている」と言い換えすれば簡単だよ。2文つなぐには必ず「接続詞」を忘れないこと。Because Japanese has a lot of foreign words, they are used in our daily life. 今日は文法では「分詞」が中心でよく理解できていたね。今週末から期末テスト。いい結果がだせるといいね。
 YAさんは今週いよいよ「前期試験」だ。センター試験の失敗を繰り返さずに持っている力が落ち着いて発揮できるように祈ってます。今日は「前置詞」の文法・作文をやった。In the direction of〜、insist on –ing、be independent of〜、be sure to〜、speak ill of othersなどのイディオムを忘れかけてたね。もう一度復習しておこう。読解問題はかなり正確に訳せていた。神戸外語大の Those books which have made a lasting contribution to man's quest for truth, we call great books.は動詞 callを中心にSVOCになっているのが判読しにくかった。これは「倒置の文」で前半全部が目的語になっているから、「人間の真理の探究にたえず貢献してきたようなそういう本のことを私たちは偉大な本と呼んでいる。」those〜 which・・ は such〜 as・・と同じ働き。make a contribution(貢献する) は動詞1語で contribute と言い換えできる。make a promise(約束する) が動詞の promiseと同じであるように。   尾上

(追記)三島教室のTU君は、世界を股にかける飛行機のパイロットを目指している。センター試験でも英語が80%も得点出来たから、あと面接にパスすれば「桜美林大学」にきっと合格だろう。来月の結果発表が楽しみだね。このユニークな名称の大学は、米国オハイオ州のOberlin Collegeに因んで名付けられたそうだ。東京・町田市にあるこの大学はliberal Arts「文芸学部」とManagement「経営学部」をもち、全員が海外に留学することが推奨されているグローバルな視野のミッション系の大学だ。
 この経営学部のなかの「航空経営学」のコースに「パイロット」養成講座があるのが実にユニークだよ。4年間の学業の間にパイロットの資格が取得できて、卒業すればすぐに航空会社に就職できる。在学中に一年半も米国アリゾナ州に渡って操縦の訓練を受けるそうだ。来年の秋にはグランドキャニョンの上空を飛んでいるのか。いいなあ!英語の運用能力がますます求められるね。
 かつてパイロットは4年制大学を卒業した後で、宮崎県の「航空大学校」に入校し2年間の訓練を受けなければいけなかった。それもかなりの難関らしい。しかし企業規模がますます巨大化する航空業界の、パイロット養成の要望に応えて法令を改正し、東海大や法政大などでも4年間の在学でパイロットの資格が取れるようになった。
 航空自衛隊でもその資格が取れるが、甲子園の高校野球大会に山梨県代表で出場して有名になった「日本航空高校」では、高校在学中に自家用飛行機の操縦資格が取れるそうだ。新聞社が空からの取材に小さな飛行機で現地に向かったり、大規模な農業では飛行機で「殺虫剤」の散布や「種まき」をやることもあるからね。私が仲間と楽しんでいる小さな「たんぼ」でも昨年、周囲の農家と共同で農協が空から「殺虫剤」を散布してくれたよ。こういう仕事の職場もあるんだね。
2016/02/21 (Sun) 23:18


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