愛車レイチェルに乗って国道を越え「秩父宮公園」をフェンス越しに覗きながら「東山湖」まで行くのが私のおきまりの散歩コースだ。湖の堤には「アオサギ」が10数羽、等間隔にきちんと一列に並んで長い首を伸ばして、エサをねらって時折飛び立っていく。ニジマス釣りにはまだ寒くて人影のまばらな湖岸を一回りすると、サクラ並木の老木の枝にはつぼみが一杯ふくらみだしたけれどまだまだ固い。
YMCA「東山荘」の前まで来ると、中庭に並ぶ数本のヒカンザクラが濃いピンクの花盛りで美しかった。帰りにハワイ出身のタレント「キャッシー中島」の経営する「キルト・ミュージアム」のカフェに立ち寄ることもある。ここでは「ブルマン・コーヒー」とともに希少価値の高いハワイ島特産の「コナ・コーヒー」が飲めるよ・・。
SEさんは「関係代名詞」を勉強した。英作文だといい文章がしっかり書けるのにここは難しかったね。春休み中にほかの問題集で勉強しなおしておくといいよ。原則は与えられた2文で、第1文の名詞と同じものを指す「代名詞」を第2文の中に探し、それを「関係代名詞」に変えて文頭に出せば1つの文につながる。例えば「指導者は尊敬できる人でなければならない。」で(1) A leader must be one. と(2)people can look up to him. の2文をつなぐには、最後の him を whom にかえて文頭にだす。前置詞 to も一緒に出しても良い。A leader must be one to whom people can look up. となる。第2文に 「副詞」then があったら 「関係副詞」when に、there があったら where に変えて文頭にだせばいいだけのこと。
EN君は「比較」を勉強した。まずas much asとかas hard as のように、いつもas 〜 as だと思ったら大間違い。He ran as fast in the field last week as his dog did. のような長い文で as を見たらずっと後にも as があると予想しよう。後の as は「接続詞」で「・・と比べて」の意味で、前のas は次のfast を「同じくらい」と修飾する「副詞」だ。「かれは先週原っぱで犬と同じ早さで走ったよ。」 than も同様に「・・と比べて」の意味で、「〜より」ではない。faster なら「より早い」となる。
3年生YAさんは英作文をやってみた。「スコットランド旅行を計画して代理店に、詳細を問い合わせる手紙を書け。」英会話でも使えそうな易しい英文だけどきちんと書くとなると難しいね。名詞の単数・複数や冠詞 a、theの使い分けにはたくさんの練習と失敗が不可欠だ。今日は難しい和訳問題もやってみた。 The pen is mightier than the sword. (ペンは剣よりも強し)。このthe は次の普通名詞「ペン」を抽象化して「文を書くこと」になるし、「剣」も「武力を使うこと」の意味に変わる。つまり「文」は「武」より強いということ。YAさん、入試が終わっても英語の勉強をこうして続けていれば、今の学力が維持できてきっと良いことがたくさんある。来週はTOEICの問題にも挑戦してみよう。 尾上
(追記)ロシア映画「ガガーリン」をビデオで見た。レンタルの「つたや」でロシア映画を借りたのは初めてだ。1961年、旧ソビエト連邦はフルシチョフ書記長の肝いりで、初の「有人宇宙飛行」を成功させた。当時は東西冷戦時代でソ連とアメリカは激しい宇宙競争をしていた。
この直後米国のケネディ大統領は、60年代中の「月面着陸」を宣言して63年に暗殺に倒れたが、米国NASAはぎりぎり69年に「アポロ計画」で見事成功させソ連に追いつき追い越した。アームストロング船長が月面に降り立つ最初の地球人になった。
これは2013年、故ガガーリン大佐・生誕80年記念の映画だった。バイコヌール基地で宇宙船「ボストーク号」の打ち上げが成功して、周回軌道で地球を一周した後再び大気圏に突入して無事パラシュートで帰還するまでの「108分」が描かれている。飛行中に回想場面が何度か描写される。
貧しい大工の息子だったユーリィ・ガガーリンの生い立ちから両親、兄弟、妻子、友人、空軍の同期とのエピソードも添えてある。数百人の候補者の中から選ばれ訓練を受けた20人の中の唯一人の飛行士。知力、体力、気力、品性、すべてに最高のものを持っていた。
ひさびさのすぐれた映画に深い感銘を受けた。エイゼンシュタインから始まるロシア映画の伝統を思い出した。ハリウッドのSF映画が安っぽく見えてしまう。打ち上げは昭和36年のことだから私が高校3年生の時の4月、「九州一周」の修学旅行から帰ったばかりの頃だ。受験勉強に忙しくて新聞もTVも見なかったからそのニュースは後で知った。宇宙開発競争でソ連が米国にぐっと水をあけ、ミサイル開発にも軍事力にも自信をつけて国威昂揚の力になった出来事だった。(つづく)
