高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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so as to〜と、so・・as to〜がまぎらわしい
so as to〜と、so・・as to〜がまぎらわしい
2016年5月8日(日)御殿場市民会館にて 「キンラン」
 裏の林のパリャーナ(ロシア語で森の中の開かれた場所の意味)の一画にアメリカ製の「トレ−ラーハウス」を据え、その周りに家内がバラやライラックを植えて作った花壇が、この5年間あまり手をかけられずに雑草の生えるままになっていた。ススキや笹やドクダミがはびこって私一人では困ったが、今年は「カラスノエンドウ」がビッシリと占領して紫色の小さなマメの花をつけている。カワイイ花だけど、咲き始めた「シャクヤク」や「ショウブ」、純白の「ナニワイバラ」のために毎朝庭に出て行き引き抜いている。
 昨日周囲の林を歩いてみたら3株も見つけた花は?「もうキンランが咲いたよ!1ヶ月も早いじゃん。」黄色の玉のような花びらに真っ赤な紅をさしてかわいい野の花だね。野生のラン科の花には特別の思い入れがあるんだ。真っ白なオノエラン(尾上蘭)が来月には金時山で咲くよ。楽しみ・・・。
 
 今日はいつもの第2会議室が予約できなかったため3Fの第6会議室を借りた。始めてだけど、一番広いし照明も明るいし、さらに富士山や箱根の山々が一望できるし、でとても気に入った。可能なら今後はこちらに移りたい。
 1年生MU君は「最初の感謝祭」を英文和訳してみた。 Before leaving the Mayflower, the Pilgrim men signed an agreement. で、前半は「前置詞+動名詞」の形で、やさしく言い直せば Before they left the Mayflower,(メイフラワー号を降りる前に・・)のこと。接続詞+S+V+Oが英文の基本形なんだ。じょじょに覚えていくよ。今日も笑い話で「すばらしい作文」を全訳してもらったら、SVに気をつけながらかなり正しく和訳できた。文法では「比較級・最上級」を復習したらほとんど正解が出せたね。
 2年生YAさんは前回「英作文」をやってみた。難しい入試問題だけど英文として形ができているから今一歩だね。「埼玉大」では「国際化・・・,私たちの毎日の生活とどう関わっているのだろうか。」で、 have something to do with〜(〜となにか関係がある)を覚えていたから、「どう関わる・・」にするには疑問詞の what に置きかえて、What does it have to do with our everydey life? と書けると良かった。今日は文法で「不定詞の慣用表現」をいくつか勉強した。特にso as to〜と、so・・as to〜がまぎらわしいね。前者は in order to〜と同じで「〜するために」(目的)で、後者は・・enough to 〜と同じで「〜するほど・・」(程度)となる。表にまとめてみるのが良い考えかも。
 EN君は「原形不定詞の慣用表現」を勉強した。「中央大」の英文Man could not but make groups to be able to hunt better,・・ではmakeが「toのない不定詞」で「作ること」の意味。butは「〜を除いて」の意味で「仮定法」の But for water,(もし水がないとしたら・・)でも勉強したね。つまり、「人間はもっと上手に狩猟ができるために集団をつくるしかなかった。」後半は第2章「分詞」にはいって、まず動詞+-ing、動詞+-ed を勉強した。この現在分詞と過去分詞は、前の動詞を修飾するのではなくて、C「補語」だと説明してある。しかし、もっと適切な説明の仕方は、進行形や受身形でつかう「 be動詞」がstandや sit、lookやremain に置き換わって意味が追加されているものだ、といった方が合理的だと思わない?
 KAさんは「重要構文101」の第2課で「be+不定詞」を勉強した。be + to がちょうど「助動詞」のwill(〜する予定だ)、should(〜すべきだ)、can(〜できる)などに相当することはとても大事だ。・・,if they are to make America a better place to live. ではIf節の中でのbe + to に気づいたら「意図」の意味を込めて、「アメリカをもっと住みやすい国にしたいならば・・」と訳す。この make はSVOCの文型でよく使う「〜にさせる」の意味。今日は「不定詞」の第3課 seem to〜 と第4課「副詞的用法」を勉強した。関西大の和訳が難しかったね。 Foreigners living in Japan are truly amazed to discover just how big the boom in Japanese comics has become.後半の「疑問詞+S+V」が分析できなかったね。「日本の漫画ブームがどれほど大きくなっているのかを知って日本に住むガイジンたちは本当に驚いている。」
 大学生のYAさんは前回「神戸大」と「佐賀大」の和文英訳をやってみた。6行から8行もある日本文を全訳するとなると、動詞の時制や代名詞の利用など注意事項がたくさんある。回数を重ねていくことで、よい英文が書けるようになるよ。今日も前半はTOEICテストの模試問題をやってみた。20題ほどのうち90%近くは正解が出せたね。選択肢で注意したいのは設問の仕方で、allや everyなど、100%を意味する単語や、逆にno など0%を表す語が使ってあったらマチガイだと疑うべし。世の中のことは何事にも例外がつきものだから。今日も NEWSWEEK から面白い記事のコピーをプレゼントした。Medical errors kill more people annually than do strokes and pneumonia.「年間に医療ミスで死ぬ人の数は、脳卒中や肺炎で死ぬ人の数より多いのだ。」大学の行き帰りにでも読んでください。 
尾上

(追記)箱根桃源台の「ビジターセンター」に立ち寄って,顔馴染みの嘱託職員のKOさんと話しをした。「今年の初夏は異常ですね。草花は10日くらい早く咲いてしまうし、鳥たちも調子が狂って鳴き方がおかしいよ・・・。」このセンター主催で月2回、「ミニ観察会」があって何度も参加したことがあって顔なじみになった。環境省の広大な園地をガイドの説明付きでゆっくりと2時間ほど歩いて回る。箱根ならではの草花、樹木、野鳥の名前をいくつも教えてもらった。
 KOさんは元箱根町の職員で「仙石原文化センター」に勤務していた。クラシック音楽が大好きで、オーディオ機器にもうるさく私と息が合う。箱根町の主催で30年も前から毎年続いてきた「箱根の秋音楽祭」の影の世話人だった。東京芸大出身の演奏家を中心に、来日中の世界のプレイヤーもこの箱根に迎えて、小さな室内楽コンサートをほそぼそと地道に続けてきた。バイオリンの潮田益子や、フルートのウィリアム・ベネット、レコーダーのミカラ・ペトリも素晴らしかったよ。
 「仙石原文化センター」にはとても音響のよいホールがあると、東京芸大教授の故朝妻先生が気に入られて始まった「音楽祭」だった。演奏家もファンも紅葉のシーズンに箱根温泉旅行のついでに「室内楽」を楽しむのは実に優雅な催し物だ。昔、私が所属していたオーケストラ「駿河フィル」もここをお借りして「合宿練習」をやったことがあり、KOさんにはお世話になった。
 KOさんが定年退職後、このビジターセンターに採用されたのはまさに適材適所。長年「仙石原」の住人で、カメラ片手にさんざん歩き回ったから箱根の隅から隅まで何でも知っている。「キクザキイチゲ」や「キケマン」など貴重な山の花の咲く場所も、「ゲンジボタル」が乱舞する渓流のあるところも教えてもらった。「秘密だよ、誰にも教えないで・・・。」と言って。
2016/05/08 (Sun) 23:25


原形不定詞の慣用表現
原形不定詞の慣用表現
2016年5月5日(木) 裾野市民文化センターにて 「箱根の海賊船」
 「子供の日」の今日、箱根の「金時神社」では例大祭があって、たくさんの観光客がつめかけた。文化財の「湯立獅子舞」が奉納され、「こども相撲」や「もちまき」が人気のようだ。わたしは渋滞中のそこを素通りして、桃源台の「ビジターセンター」を目指した。そこで愛車レイチェルに乗り換えて、芦ノ湖の西岸を半分だけ走るのだ。一周だと20キロもあるハイキングコースだから一日がかりだ。
 素敵なガイジンのペアを含め何組かのハイカーとすれ違ったり追い越したり。「深良水門」まで来ると、若者3人が対岸から「手こぎボート」でたどり着いたところ。「桃源台から1時間もかかった・・・」だって。芦ノ湖の大量の水がしぶきをあげてすごい勢いで細いトンネルの中に飛び込んでいく。「三国山」の下をくぐって静岡県の「裾野市」に下り「深良地区」の田んぼに流れ込んでいくのだ。江戸時代に「深良用水」と呼ばれるこんなトンネルを両側から掘削したとはすごいね。
 実は、いつもの登山仲間3人が一泊で日光の「中禅寺湖」半周を企画し、5日の今日「千手が浜」まで歩き通すというので、参加できない私はこの「芦ノ湖」をかわりに「中禅寺湖」にみたてて一人サイクリングしてみた、というわけ。木立の合間からキラキラ光る湖面が見え隠れし、釣り人が湖岸やボートの上から釣り糸をたれて、遊覧船や海賊船が行き交う「芦ノ湖」なので、彼らと同じ気分になれた気がする・・・。

 2年生のMIさんは入試の「整序問題」はほぼ完璧だ。動詞「〜に似合う」は注意しよう。日本語でも「このスカーフ、私のブラウスにマッチする」なんていうから、「〜の色や柄が物に似合う」なら match でいいけど、対象が人でたとえば「それ私に似合うわ・・」と言うときはIt suits me. とかIt becomes me. という。ただし「サイズがぴったり合う」なら It fits me. という。ややこしいね。今日の入試の英作文はとてもすなおに書けていてすばらしい。英検2級に合格しそうだ。
 SEさんは「原形不定詞の慣用表現」をいくつか勉強した。Man could not but make groups together. 「人間は一緒に集団を作るしかなかった。」で、 but は「〜を除いては」の意味。この後に 「to のない不定詞」(原形不定詞)を続ける。重要構文の後半では「分詞」に入った。「動詞+分詞」の構文は既存の文法書ではどれも同じように説明する。しかしこれは、 be + –ing (進行形) と be+ -ed (受身形)が基本で、その be 動詞がほかの動詞stand、sit、remain などに置き換わったものと考えた方がよい。分詞が修飾語ではなく「補語」の働きなんだから。 
 3年生のOMさんは「助動詞」の復習をやりつつ、入試の「文法と整序問題」をやってみた。4択問題は50%正解が出せたからもう一歩だね。学校で購入した「文法参考書」を開いてもう一度基礎から「助動詞」の項目を読んで欲しい。can、may、must以外にたくさんの助動詞があるからチャート式に表にしてまとめてごらん。2語だとhad better、would rather、ought to、used toなど。3語なら may as well(〜したほうがいい)が難しい。 尾上

(追記)先日も箱根の「芦ノ湖」に行った。家内はリハビリに歩行訓練、私はサイクリングがお目当て。ゴールデンウィークが始まって、峠の道は木々の新緑が生き生きとしてまぶしいほどだ。山のフジが高い木にからまり、ピンク色の八重桜が満開だし真っ赤なツツジやシャクナゲも咲き始めて箱根はどこも花盛りだ。「箱根神社」まで行って元箱根の船着き場の近くに駐車した。
 愛車レイチェルを組み立てて出発。この芦ノ湖の周辺は道幅が狭く、歩道も少ないしサイクリングロードも完備していないから車と並行して走らないといけない。東海道の「一里塚」に標識がたつ所からは「車道」を避けて、有名な「杉並木」に入っていった。シャガの真っ白な花に囲まれて、歩いているペアやファミリーも楽しそう。
 ここが江戸から24番目の「一里塚」で、400年前に将軍秀忠の時代に整備された。秀吉や家康が「北條攻め」で通ったそれまでの「湯坂道」を廃して、「湯本」から「畑宿」を抜けて芦ノ湖に至る街道が整備されたそうだ。今でもその「石畳」の坂道がハイキングの人気コースになっているよね。
 杉並木の向かいが「恩賜公園」で、そこから「箱根の関所」に降りていく。関所の門をくぐると、左右に「旅人取り調べ」の様子が人形で展示してあって、ガイジン観光客で賑わっていた。その先まで走るといよいよ「大学駅伝」の往路のゴールとなる「船着き場」だ。「駅伝ミュージアム」には、今年の正月に優勝した「青山学院大」の青い旗を先頭に、色とりどりの各出場校の旗がずらっと立ち並んでいた。
 湖岸の散歩で歩き疲れた家内と待ち合わせたのはお気に入りの「テーブル&ベーカリー」。ここのレストランは3Fで、2Fはカフェ、1Fはちょっとおしゃれなパン屋さんだ。すごくいいのは店の前のテラスに「足湯」があるんだ。大理石のテーブルの上に菓子パンとコーヒーを置いて、靴と靴下を脱いで足湯につかって、目のまえを行き交う人や犬や湖上の「海賊船」をのんびりながめる。私はさらにスマホでオペラアリアを聞くという贅沢が味わえたよ。
2016/05/05 (Thu) 23:41


英語はSVOの積み重ね
英語はSVOの積み重ね
2016年5月2日(月)三島ゆうゆうホールにて 「ペッパー」
 開園して5年の市民公園「樹空の森」に行ったら「ロボットワールド」が開催中だった。PEPPERという真っ白なおしゃべりロボットを見たことある?こどもたちが夢中になって対話していたよ。クイズを出したり体操したり、くすぐったい箇所を探させたり。手や腕や腰が動くし首も回せる。我が家の玄関に座っている小さな「ロビジュニア」よりさらに進化しているね。
 これは「ソフトバンク」が作ったビジネス向けの大きなロボットで、ホテルやレストランの入口で接客をするのにちょうどいいらしい。東京の京浜急行では改札口に英語と中国語も使えるロボットを置いて、道案内をしている。60万円もするけど人件費よりも安く済むからきっと普及しそうだ。もっと安くなればペット代わりに買う家庭もあるかな、と思っていたら今日さっそく東名の「足柄SA」で発見。ドライバー向けの「温泉休憩所」入口で呼び込みをやっていたよ。元気いいなあ・・・。

 3年生NIさんは、前回「不定詞」で文法の4択問題はほぼ満点だったね。しかし並べ替えや作文になるとミスが目立った。・・where to take her for sightseeingとか、・・the key to open the door withのように、VとOの配置が崩れてはいけない。特に rob(盗む)の目的語Oは難しく、rob 人(店)of お金、のように書く。
 TA君は前回「宮崎大」の和訳が難しかったね。SVがいくつも組み合わさった文はしっかり分析しなきゃいけない。 What people who say such things forget is that what a man earns he usually spends, and in spending he gives employment. 「そのようなことを言う人たちが忘れていることは、人は稼いだお金をたいてい消費していて、消費することで雇用を生み出している、ということだ。」Vをチェックしてみるとsay、forget、is、earns、spends、givesとこんな短い文の中に6つもあって、それぞれがSを持っている。
 2年生のENさんは前回「動詞」の整序問題でなかなか難しかったね。今日は「不定詞」の慣用用法(1)「目的」と「程度」の表現、(2)woukd like toや have nothing to do with〜(〜と何も関係がない)を勉強した。特にtoo hot to drink(熱すぎて飲めない)のようなtoo 〜 to構文と似たような〜enough to、so 〜 as toの構文はとても大切なので、しっかり理解しておきたいね。
 YO君は前回から「文整序」の入試問題を始めた。第1日の「無生物主語の文」は難しかったね。「その女性が無事に到着したとわかって・・・」の主語にThe knowledge of her safe arrivalと書くのは「名詞構文」といって、As the family knew that she arrives safely のようにSVを2組で平易に書ける部分を名詞化した表現なのだ。今日の「動詞表現」でも整序問題となると難しかったけれど、正解が増えてきて着実に英語力が伸びていることがわかるよ。
 中学生のNI君は英文和訳でだいぶ力がついてきたね。笑い話の「次の列車って?」でも、SV〜とSV〜が接続詞でつながっている、と分析できているよ。You said the next train wa for Oldham. はsaidの後に接続詞thatが省略されてるね。今日の文法は「代名詞」で、mine(私のもの)his(彼のもの)ours、theirsなどを確認した。形式主語や形式目的語の働きをする it が難しかったね。 尾上

(追記)「東京外語大オーケストラ」のコンサート通知が届いたので、新座市に住む友人のSA君に電話して誘ってみた。「錦糸町の『すみだトリフォニーホール』でマーラーの1番をやるらしいね。どうする?昨年は創部50周年の記念同窓会にも出席して後輩との繋がりも強く、オケ一期生のSA君は特別招待されてるだろ?」
 SA君は兵庫県宝塚市の出身で高校も大学も私の3年後輩になる。ちょっと歌手の「郷ひろみ」似の甘いマスクだ。外語大オケには子供の頃から続けてきたバイオリンで入団したけど私の誘いにすぐ応じて、楽団で買ったばかりのバスーン(ファゴットともいう、一番大きな低音の木管楽器)に転向した。
 「母親の世話でなかなか夜の外出が難しくて、今回は止めておきます・・。」との返事。お母様は私の母と同じく『認知症』で95才になるがまだ老人ホームに入所せず同居しているから、夫婦で交替で介護せねばならない。奥様も外語大ドイツ語の出身で1級上のやさしい姉さん女房で、彼女はフルートを今も吹いているそうだ。
 SA君はかつては三和銀行の支店長までやったが、ヒマを見ては東京駅でのコンサートにも参加していた。「70の手習いです・・」、という意欲を見せたので2年前に私のチェロを貸してある。「もうじき仲間のコンサートに参加して、チェロでフルートとデュエットするよ。バスーンもまだ小金井市民オーケストラで吹いてます。先日小金井市で串田先生の生誕100周年の記念行事があって、OWさんご夫妻と一緒に演奏してきました。」
 エッセイストの故串田孫一先生は元東京外語大の教授で、私も哲学の講座を受けたことがある。小金井市民で私たちの顧問でもあった。同じ市民のOWさんは元「東京フィルハーモニー」の首席フルーティストで、東京芸大の学生時代よく外語大のエキストラに来てくれた。奥様は私と同窓でバイオリン弾き。いまもその楽団のコンサートマスターを勤めている実力派だ。
 当時の私はホルン吹きだったがチェロにも憧れていて、33才の時ヨーロッパ旅行してドイツで買ってきた中古のものを20年間弾いていた。「駿河フィル」(現在の「三島フィル」)を退団してから10年以上も弾いていなかったので、そのチェロを貸してあげたらSA君の手元で今も元気に柔らかな音を奏でているようだ。近いうちに「お手並み拝見」に行ってみよう。
2016/05/02 (Mon) 23:20


アメリカの歴史を知ろう
アメリカの歴史を知ろう
2016年5月1日(日)御殿場市民会館にて 「アツモリソウ」
 花咲き風かおる5月だね。今日は本当の「五月晴れ」になった。でも雨の日も多いね。先日「秩父宮公園」に行ったら雨のせいか人影が全くなくて私一人。ところが草花は天気とは関係なしに次々と咲き出していたよ。ラン科でも大型の白い「クマガイソウ」が30本も群生していて見事だし、赤でなく黄緑色の「アツモリソウ」も一杯に咲いていて興奮した。
 この花は風船のように大きく膨らむから武将が馬上で背負う母衣(ほろ)に似ていて、白いのを背負った源氏の武将「熊谷直実」と,赤い母衣の若武者「平敦盛」の一騎打ちに因んだ名称なのだ。昔、礼文島ツアーに参加した時にはクリーム色の「レブンアツモリソウ」が見れず残念だったが色合いがこれとよく似ている。
 この旧宮邸では故妃殿下のお好きだったエビネも咲き始めて、我が家にも咲いている白・紫2色のものだけでなく、「キエビネ」や交配種の「タカネエビネ」など珍しい種類にたくさん出会えた。ラン科の花はどれも首を垂れて花を下に向けて咲くのがユニーク。写真を撮るのに苦労するけど・・・。

 1年生MU君は前回、笑い話「次の列車って?」を和訳してみた。過去完了形の had waited が過去形の動詞came より以前のこと、というのはまだ学校では出てきてないようだね。もう少し時間があれば、さいごの「オチ」まで訳してやっと「笑えた」のに。今日は文法で「代名詞」と「形容詞・副詞」を勉強した。日本語の「それ」に相当する英語には3つあって、普通は it だけれど、「〜なそれ」と前に修飾語がつく時には 〜one となるし、「〜のそれ」と後に修飾語がつくときには that of 〜となる。それぞれが複数の場合も注意しよう。 theyと 〜ones とthose of〜だ。今日の「小話」は「最初の感謝祭」だった。イギリスから清教徒たち(ピルグリム)が大西洋を渡って、東海岸のボストン付近に移住してきた時代の話し。最初の収穫物を原住民のインディアンたちに捧げた。
 2年生YAさんは前回、入試の和訳でミスをやった。和訳で一番難しいのは何か?それはなんと and です。A and A' というルールをその都度じっくり勉強していこう。People may get homesick and miss their families, friends and the comfort of their home. で接続詞の and は並列だから日本語でも逆戻りしてはいけない。「人はホームシックにかかったり、家族や友人や家庭の安らぎを恋しがったりするかもしれない。」A and A' というルールは、andを見つけたら△マークで囲って、直後の単語と同じ仲間の単語を探し出し、並列させて和訳するというもの。ここでは、最初の and は動詞の原形get〜とmiss〜をつないでいるし、後のand はfamiliesと friends とthe comfort〜の3つの名詞をつないでいる、とわかるね。
 新加入のKAさんは2年の「重要構文101」シリーズの第1課と第2課をやった。1年生でやった「不定詞」の文法事項を復習しながら、入試問題に挑戦するから、日頃学校でもやらないが、長めの英文の和訳に毎回挑戦するのだ。せめて1パラグラフ全体を和訳して用紙に書いてみると、日本語の難しさを思い知る。きちんとつじつまが合うように言葉を選ばないといけない。
 大学生のYAさんはTOEICでリーディングの模試問題をやった。今日の空所補充の問題では冒頭の他動詞 outwigh(〜より重要だ) surpass(〜より勝っている)や 形容詞unrivaled(敵なしの)が目新しく難しかったね。基本的な動詞の使い方はよく知っていて、今日も80%以上の正解率が出せたね。後半はいつもの和文英訳をやった。日本語をそのまま英語に置きかえると、つまり直訳するとおかしな英文になる場合がよくあるね。詩的表現になっている場合も多いので、それをいかに平易な短めの英文で表現するか、に少しずつ慣れていこう。 尾上

(追記)雨の一日になってしまったので傘をさして「仏舎利塔」のある「平和公園」まで歩いた。ここはもう何年も前から日本人の姿は皆無で、中国人のツアー客専用の見学地になっている。お寺の山門をくぐると池をめぐって小さな日本庭園があって、真っ赤なシャクナゲの大木を背景に記念写真を撮っている観光客が数人。20代くらいの若いペアに英語で「中国から?」と話しかけたら、「上海からです!」といい発音でニコニコと。
 群馬ナンバーの観光バスが止まっていたので、一人っきりのドライバーにいろいろ質問してみたら、「ガイドも向こうの人で日本人は私だけ。一日中ことばが全く通じないよ。」「会社の貸し切りバスの60%は中国人の団体専用だね。どこの出身なんて興味ないけど、台湾からは少なくてほとんどが中国本土らしい。バブルもはじけたからこのブームももうじき終わるよ。」
 「昔はマナーがひどかったよ。座席の下にゴミは捨てるわ、つばをはくわ。だから最後まで掃除なんかしてやらなかった。それでしだいに自分たちで気づくようになって、いまではずいぶん良くなったね。」「今では富裕層のツアーが減って買い物ツアーも少なくなった。」「御殿場アウトレットなんか行ってもなにも買わないね。」「富士山がお目当てで、いつもは眺めのよいこの平和公園にきた。天気が良ければ富士山の中腹まで登っていくよ。」
 「成田から出発して大阪の関西空港でおろすことになっている。」と聞いているうちにバスガイドの中国人女性がひとり戻ってきたので、「ニーハオ」と挨拶。しかしそこまで。もうすこし会話が成り立つように中国語会話を勉強しようかな。この4月から外語大の「中国語科」に入学した裾野教室のMIさんも、今頃は四声で「マー、マー、マー、マー」なんて発音を勉強しているかな。
2016/05/01 (Sun) 23:06


相関接続詞: either A or B (AかBのどちらか)
相関接続詞: either A or B (AかBのどちらか)
2016年4月28日(木) 裾野市民文化センターにて 「コイワザクラ」
 「矢倉沢」の峠のトンネルに駐車してまた「金時山」に登っていった。スマホでビゼーの「カルメン組曲」や「マリア・カラスのハバネラ」を聞きながら。今日は快晴で真夏のように暑いから汗が流れること。降りてくる2人のガイジン若者と挨拶を交わした。「フランスから、パリからです!」と英語で。「オー、今カルメンが聞こえるでしょ?フランス語のオペラだよね。」
 山頂の小屋は今日は早めに店じまい。金時娘の妙子さんには会えず、息子のシュウチャン(秀峰さんという、富士山の別名だ。スゴイね。おじいさんが新田次郎の山岳小説「強力伝」にでてくるコミさんだからね。)に貴重な花の開花情報をもらった。いつもの「秘密の花園」に行ってみたら、なんとすでに満開のコイワザクラが直立の大きな岩壁にビッシリと。5、10、15と数えていったら300株もあるある!ピンクのかわいいサクラソウの花が一輪ずつ首を伸ばしていたよ。去年より1、2週間も早いね。やはり地球温暖化のせいだな。しかしカワイイなあ・・・!

 2年生のMIさんは前回入試の英訳で One cannot hope to learn all of the world’s 198 major languages. が減点だった。「人は世界の主要言語198の全部をおぼえようと希望してもそれは不可能だ。」 ここではnot 〜all で「部分否定」になっているし、 主語のOne はよく 「人は」 の意味で使うことがある。One person ではなく We の意味なのだ。
 和文英訳のほうはかなり正しく書けていたね。「・・・がわかった」は「変化」を表すから learn とかfind を使う。know は「知っている」の意味で「状態」を表す。だから進行形にもしないよね。このように「変化(動作)動詞」と「状態動詞」の違いは英語だけでなく日本語でも区別するよ。My sister lives in Tokyo. の和訳でも2つある。「姉は東京で暮らしている。」これは動作動詞だから「〜で」だし、「姉は東京に住んでいる。」の方は状態動詞だから「〜に」というよね。逆にしてみてごらん。ヘンでしょ。
 SEさんは前回、レベルの高い英作文に挑戦し半分以上は表現できていたね。2年生の今はこれで上々だ。注意事項は「時制の一致」と「代名詞」の使い方だ。主文の動詞に合わせて,従節の動詞を変えないと行けないし、前に出た名詞を繰り返さずに単数なら it 複数なら they で置きかえよう。「富山大」の「良い本の基準は・・・」は「よい本かどうか判断するための基準」のことだからThe criterion for a good book is・・・と書くといい。standard では「標準」だ。
 今日は不定詞の慣用用法で、in order to〜、so as to 〜やtoo〜to〜、〜enough to〜などを勉強した。後者は「とても〜なので・・・できない」の意味(結果)と、「・・・できないほど〜だ」の意味(程度)の2つがあって、後に続く文次第で訳し分けることにも注意しよう。
 御殿場教室のEN君が変更して出席した。学校で使っているExpression 2の教科書を見せてくれた。これで文法と作文をやってさらにエッセイを書いたりディベートの力までつけようという、昔の「ライティング」よりもかなり欲張った内容だね。学校ではどこまで指導できるのかなあ。
 今日の英文和訳では「立教大」の下線部訳が難しかったね。 Asian countries depended either on loans or on the export of agricultural goods or natural resources: ・・・では orが2度あるね。前のはeither 〜 or 〜(〜か〜かのどちらか)で、後のorは「〜や」で、まだほかにもあることをほのめかす。depend on〜(〜に依存する)に注意して、「アジアの国々は、借金に依存するか、農産物や天然資源の輸出に依存するかのどちらかだった。」 尾上

(追記)先日、イギリス映画「エベレスト」を見た時の感動をもういちど、という期待でレンタルビデオで今度はイタリアの山岳映画の「K2〜初登頂の真実」(2012年)を見た。K2とは変な名前だけど、Kはカラコルムの頭文字。パキスタンのカラコルム山地にある標高8611mの高山だ。もとはただの山の標識がいまも正式名称になっているらしい。中国では「チョゴリ」と呼んでいる。エベレスト(8848m)の次に高い山だけど、登頂は一番難しい「非情の山」と言われている。
 今から60年前の1954年、ムッソリーニ率いるイタリア軍が連合軍に敗北した第2次世界大戦のあと、イタリアが国の威信をかけて挑んだ遠征隊だった。国内から12人のクライマーが選ばれて、苦闘の末にそのうちただ2人のイタリア人が登頂に成功した。イギリス隊、アメリカ隊も失敗していたからこれが世界初登頂になる。その登山隊員各自の人間性や私生活も描きながら人間くさいドラマも描いて、手に汗握る山岳ドラマが展開されている。
 人間のもつ体力や精神力の限界に命をかけていどむ姿は痛々しいほどだけど、すばらしいと思う。余談になるけど、わたしがよく参考にする「K2Couple」という名の「ブログ」がある。群馬県在住のかなり年配の山好き夫婦のブログだけれど、それぞれ踏破した登山コースの説明が丁寧だし花の写真がいっぱいで大好きだ。大学時代の山岳部仲間で結婚したらしい。
 決してスピードを競ったりせず、ゆったりとしかし注意深く、遠くの稜線や雲の流れ、足下に咲く高山の草花に思いをいたす山旅が今も続いている。いいなあ。ブログのタイトルを紹介するね。このご夫婦の名前が敬と敬子だからそれにも因んでチーム名をつけたらしい。
 K2 Couple ・・・この崇高なひびきを、へなちょこ隊に命名する愚かさ  人生60年を経て、再びたどる若き日のトレース  ただひたすら高みを求める人生でもない  求めるのは威圧感のないゆったりとした重厚な存在・・・・(後略)
2016/04/28 (Thu) 23:05


比較表現はむずかしい。日英の省略の違いが。
比較表現はむずかしい。日英の省略の違いが。
2016年4月25日(月)三島ゆうゆうホールにて 「しるこや」
 我が家は箱根外輪山「丸岳」の西麓にあるので、もし「神山」が噴火してもまず大丈夫でしょう。昨年の今ごろ頻繁に起きた地震も収まって、「大湧谷」のロープウエーも運転再開したそうだ。去年は見ることのできなかった紅姫イワカガミが見たいなあ。防が沢コースの「キクザキイチゲ」や「コイワザクラ」にも昨年は会っていないし・・・。

 3年生NIさんは、入試の和訳で「太陽が昇ったときの光はもう8分前の光だ」が難しかったね。the planetはthe earth(地球)を指すことはあっても、a planet は不特定だから「ひとつの惑星」でしかない。a、an、theなど冠詞に注意を払う余裕がでるといいね。複数の-sも解釈では大切な要素だ。今日は文法・作文で「不定詞」の1回目。文法事項はよく理解出来ていたけど、整序問題でミスが多かったね。
 TA君は前回「助動詞」の項目で英訳をやった。「車の運転はいくら注意してもしすぎることはないですね。」は一般論だからyouを主語にしよう。「運転するときには」と考えてYou cannot be too careful when you drive. または in driving と書く。「暗誦例文」としてMUSTだ。今日の整序問題で「その男は、店から3000ドルの現金を奪ったとされている。」が○がつかなかったね。「奪う」のrobが難しい。rob 人(店)of 物、の語順で「人から物を盗む」つまりsteal 物 from 人、の意味になる。The man is said to have robbed the store of $3000 in cash. と書けるといいのだが。ほかにdeprive、cure、stripなども目的語が「人」で、of 物 が続くことに注意。
 2年生のENさんは和訳を書いてみる経験がいままで少なかったようだ。While it is exciting to see new sights, to hear a different language and to eat different foods in a foreign country, sometimes the sudden change can make people feel uncomfortable. 文の切れ目はどこ?接続詞のandが to eat〜と前の to hear〜 とさらに前のto see〜を並列しているとわかれば、sometimesの前のカンマで切れているね。「外国で珍しい景色を見たり、違った言語を聞いたり、変わった食べ物を食べたりするのはとても楽しいけれど、そういう変化で時には人々は不安な気持ちになることがある。」後半は「無生物主語の文」と呼ぶ難しい構文だけどうまく訳せていたよ。
 YO君は前回入試の英作文をやった。都留文の「私の夢はあなたの半分でも上手に英語を話すことだ。」はまずMy dream is to speak English as well as you can. が書ければいい。「同様に」ではないので「倍数表現」を思い出して even half as well〜と書けばいい。今日の「不定詞」では文法も整序問題もよくできていた。英語力が伸びているね。
 中学生のNI君は高1の入門レベルで勉強しているけど、「命令文」「感嘆文」がまだ難しかったかな。「〜してくれる?」は「命令文」で言ってから、後に, will you? を付け加えてもいい。これを「付加疑問文」と呼ぶ。Let's で「〜しましょう」と誘うときには, shall we?「そうしませんか?」 と付け加える。今日は「感嘆文」でHow〜!とWhat〜!の使い分けを勉強した。He speaks English so well. 「とても上手に」がHow well he speaks English! 「なんと上手に」に言い換えでき、He is such a good speaker. 「そのような話しの上手な人」 が What a good speaker he is ! 「なんと話しの上手な人」に言い換えできる。 尾上

(追記)先日、裏山の「城山」に登って茶店「しるこや」まで行ってみた。昨年秋に店主のKOさんが金沢に引っ越して市内で「ペンション」を始めたあとはずっと無人の状態だ。滋賀県大津の出身で「京風しるこ」がウリで、5年間頑張って市内や首都圏からも訪ねてくるファンも多かったのに。その後は箱根の「花詩」という老舗のお菓子屋さんが引き継ぐ予定だったが、噴火や地震騒ぎで計画が狂ったようだ。
 「しるこや」の大きな看板と「御殿場市観光12選」と掲げた観光協会の案内板が立つけど、雑草とゴミが随所に目立つ情けない姿。富士山の額縁のような石の鳥居や、岸信介・石原慎太郎の石碑が哀れだ。我が家の裏山でもあり、KOさんの2代前の経営者の頃から10年来わたしが通ったお店だから、ハイキングする市民の一人としても放っておけないなあ。
 それで昨日、御殿場駅前の「観光案内所」を訪ねてみた。観光マップを見てみるとすでに「しるこや」のある「駿河台」は観光名所から外されていた。女性職員は丁寧な応対だったが市の観光課でないと詳しいことはわからない。箱根のスカイラインをドライブしてきて、「長尾峠」から御殿場市内に入ってくる観光客には最初の「観光名所」のはずなのに。
 数台分の駐車場はあるけどトイレもないしジュースの自販機もない。さらに4キロ下れば深沢の三叉路に「乙女キャンプ場」の駐車場と展望台があるのでそれでよし、とされている。「しるこや」は富士山に向かってつき出した岡の上にあり、バイク族の大好きなかっこいい「カーブ」に面しているから休憩していくドライバーも多い。
 できれば私が都合のよい土日にここで御殿場市内や箱根の観光案内をしてあげたいな。KOさんが金沢から戻ってきて、お店を再開するかもしれないからそれまでのつなぎに「伊藤園」の「缶入りしるこ」を販売してみるかな。まずは土地と建物の所有者に連絡してみないと。
2016/04/25 (Mon) 23:28


英作文をどんどん書こう
英作文をどんどん書こう
2016年4月24日(日)御殿場市民会館にて 「割石峠」
 裏庭にはダルマフジの紫とヤマブキの黄色がよいコントラスト。一日ごとに花の種類が増えていくよ。アケビもツルを伸ばしてピンクのボンボリのような花を鈴なりにつけている。これは5枚葉だけど、山でよく見る三つ葉のアケビも1本柿の木に絡んで咲いている。こちらは濃い赤だ。しばらくすると大きな甘い実がたくさんなるけどだれも食べない・・・。

 1年生MU君は「文の種類」を勉強した。前回やった「平叙文」「疑問文」に加えて「命令文」と「感嘆文」を勉強した。とくにHowとWhatを使い分けるのが難しかったようだ。How hard he works! をWhat a hard worker he is!に書き換えるのに苦労したね。強調部分に「名詞」があればWhatで、なければHowだと区別する。「次の列車って?」という笑い話を和訳したが最後のオチendingまで行かなかったね。
 EN君は重要構文で「不定詞」の慣用用法をたくさん勉強した。Strange to say, no one knew the news. のように文頭において後の文全体を修飾する働きだからMの記号をつけておこう。「奇妙なことに、誰もそのニュースを知らなかった。」整序問題では「無生物主語」の文がテーマで、これは表現が日本語と違うから高校生が苦手な文だ。「プライドが人に〜を許す」ならまだしも「物が人にremindする」(思い出させる)となると日本語では違和感があるね。関連するたくさんの動詞を覚えよう。
 大学生のYAさんは前回「英作文」の力を伸ばそうと、大学入試問題の和文英訳を3題やってみた。「科学技術のおかげで、・・・享受できるようになった。」で述語の「〜になった」は過去形だろうか?「今もそうなっている」のだからここでは「現在完了形」がふさわしいね。英作文はたくさん書いて添削してもらうことで上達する。毎回記述力を高めていこう。 尾上

(追記)裾野市須山の八重子先生から「タケノコをゆでたわよ。どうぞ。」と電話があったので、伊豆の伊東へ行く計画を変更してタケノコを頂きながらその付近の「愛鷹山系」に行ってみることにした。山頂はガスの中なので中腹の「割石峠」まで登ってみた。難所だけどよい時期ならオノエランなど高山の花が楽しめる。富士市と裾野市の境になる尾根筋で霧が吹きあげる。
 黒岳登山口の「山神社」にはすでに数十台の車。今日は青空がちっとも見えないけど、さすが大人気の「越前岳」をめざすハイカーが多いね。私は逆コースで出発したから周遊コースで下山してくるグループにいくつも出会う。「今日は展望がまったくダメでした・・」と。天気が良ければ眼前に「富士山」と対峙できる最高のロケーションなのにね。
 沢の瀬音を右に左に聞きながら徐々に高度を揚げていくのは楽しい。山道には紫、ピンク、白のタチツボスミレやスミレサイシンが一杯だ。ほとんど沢登りになって足下の岩が不安定。岩につけたマークや木の枝に結わえた赤・黄のリボンをたよりに登り道を選ぶ。見上げると可愛いコメザクラや鮮やかなミツバツツジが色彩豊か。この山道の魅力はイワタバコの大群落だ。渓流の大岩や直立の崖にしがみつくように咲く姿は感動ものだが今はまだ若い葉がでたばかりで岩肌にビッシリと。
 ネコノメソウを見つけて喜んでいると「割石峠」にでた。見上げるような大岩を2つに割いたような大穴が反対側に落ち込んでいて、富士市に下るこのコースは通行禁止。右にとれば「呼子岳」を経て「越前岳」。左の急傾斜を登って「蓬莱山」の先の「鋸岳」の難所をへれば「位牌岳」に行ける。しかし、打ち込んだクサリも腐っていそうな危険箇所でまだそこを越える勇気がない。愛鷹山系は富士山よりもずっと古い火山で、地層がすごくもろくて崩れやすいのだ。
2016/04/24 (Sun) 23:08


ルールA and A’
ルールA and A’
2016年4月21日(木)裾野市民文化センターにて 「山中湖のハクチョウ」
 昨日は山中湖をサイクリングで一周した。10kmだからゆっくり1時間半で回れる。湖畔の「情報創造館」に駐車して自転車を組み立てた。ここはこじんまりした村立の図書館で、隣接している昔の木造の小学校が研修棟に利用されている。「富士山」に関係する写真集や資料集などが豊富で、母子が絵本であそぶコーナーもあったりしてユニークだ。
 さあ、出発してみると湖岸にはサイクリングロードがよく整備されていてアップダウンも少なくてとても走りやすい。「平野」まで来ると、渡り鳥のハクチョウが岸辺で草を食べていた。北国に帰る仲間に捨てられたのか、よほどここが気に入ったのか。もう一羽は道路のすぐ脇で丸くなって昼寝中だった。まったく警戒心がないね。満開の桜の大木の下で湖面越しに見上げると、富士山の白銀の斜面がテカテカに光っていた・・・。

 2年生のMIさんは重要構文で「不定詞の意味上の主語」で It is・・for 人 to〜 と、 It is ・・of 人 to〜 の使い分け方を勉強した。前者の不定詞は「〜すること」で名詞用法だけど、後者は「〜するとは」で判断理由を表す「副詞用法」なのだ。和訳では One cannot hope to learn all of the world’s 198 major languages. 「人は世界の198の主要言語をすべて学ぼうとしてもそれは望めない。」で one は「人は(だれでも)」の意味になる。Weといっても同じ。One should take care of oneself. 「人は自分を大切にするべきだ。」のように。
 SEさんは前回、札幌学院大の英文で While it is exciting to see new sights, to hear a different language and to eat different foods in a foreign country, sometimes ・・で、接続詞 and の働きを考えなかったね。A and A’ のルールを思い出して欲しい。and の直後の語句を見ておなじようなものを、前の方にみつけること。ここでは to hear だけでなく、さらに to see も並列していることがわかる。「外国でめずらしい景色を見たり、違った言語を聞いたり、異なる食品を食べたりすることは、とても楽しいことだけれど、時には・・・」今日も入試の和文英訳問題に果敢に挑戦して、随所でガンバリを見せてくれた。
 3年生のOMさんは入会2回目で、「動詞の時制」を勉強した。S V〜 since S V〜 「〜以来ずっと・・」を使う文がなんども出てきたが、右のVが「過去形」で左が「現在完了形」になる、と覚えよう。さらにif、when、before、after、tillなど「条件・時」を表す節の中では主文が未来の事柄でも「現在形」の動詞を用いることにも注意。整序問題でも、1年で勉強した文型 SVO が基本であると痛感したね。まず動詞Vに注目して、その左に主語S、右に目的語Oを置くのが大切。 尾上

(追記)良く晴れた火曜日の朝また「金時山」に登った。知る人ぞ知る最短距離の登り口は「矢倉沢」林道のトンネル出口。ふもとの「金時神社」から登るより30分も節約できる。駐車して登山靴に履きかえていると、もう降りてきた馴染みのおばあさん。ああ、市内「報徳肉店」の社長YOさんだ。「今日は早く目が覚めたものでもう登ってきたわ。これから仕事、仕事!」と。山頂で活躍している「金時娘」の妙子さんと友達で同じ年の84才だ。もう2000回を越えている。
 山頂の「金時小屋」で汗だくのシャツを着替えてから、崖下の岩陰にいつも咲く「シラヒゲソウ」を確かめに。小さな丸い葉がもう70枚も芽生えているよ。下り道でガイジンのペアとすれ違って「こんにちは!」と話しかける。女性は色白の小柄な子。男性はアラブ系の精悍な感じの長身。ドイツ語圏とフランス語圏の境目の町「ビュールBule」に住んでいるというから、「近くを通ったことあるよ。モントルーのシオン城にも行ったなあ・・・」と立ち話。
 家に帰ってスイス山間部のこの地域を「グーグル・アース」で空から俯瞰してみたらビュール市が見つかった。若い頃の「メモ帖」を広げて見ると、40年前、1976年の「欧州一人旅」で8月15日にこの近くを通過していた。
 アルプスの高原保養地グリンデルワルドを訪問し、「ユングフラウ山4158m」と「アイガー北壁」の山々の裾野を歩き回った後、さらに西端の都会ジュネーブに行くために湖岸の「インターラーケン」まで戻ってきた。ベルンまで行って「国際急行列車」で行くのが速いけれど、土地の住民たちとのふれあいを求めて、あえて山間を越えていくローカル列車を選んだ。「トゥーン湖」に面した「シュピーツ」駅から「モントルー」に向かって鈍行は午後1時に出発した。
 外は雨模様だ。高原保養地らしいグシュタード駅で3人の高校生風の男女が乗って来た。チェロのハードケースを抱えた女の子。長い髪の色白美人で薄グリーンのロングスカート、だけど足にはゴムぞうり!私も同じチェロ弾きだからとても気になる。もう一人のメガネの女の子はバイオリンを持ち、男の子がギター。しかしすぐに次のザーネン駅で降りてしまったよ。
 一つの国の中で「方言」ではなくてドイツ語からフランス語という全く別の言語に切り替わるスイスという国は、境界がどうなっているんだろう?興味は尽きないね。どうもこの「ザーネン」あたりがドイツ語圏とフランス語圏の境目のようだ。ホームに立っている看板には駅名が両国語で書いてある。同じ音だけど綴りが違うよ。このあたりの住民は独仏のバイリンガルなのかなあ。下車して一泊してみるとよくわかるかもしれないね。
 もうすぐモントルーの町。列車はブレーキをキイキイかけながら、急傾斜をヘアピンでぐんぐん下って「レマン湖」に向かっていく。
2016/04/21 (Thu) 23:01


SVOCでの「使役動詞」と「知覚動詞」
SVOCでの「使役動詞」と「知覚動詞」
2016年4月18日(月)三島商工会議所にて 「モミまき」
 嵐のあとの今日は真っ青な空。きょうこそは「モミまきをやろう」と裏庭のテーブルをひっくり返した。4本の脚を利用して小さなビニールハウスをつくり、4枚のトレーに播いたモミの生育を見守るのだ。15℃以上40℃以下の環境をつくればいいが、これがなかなか難しい。特に夜間には10℃以下になってしまうのが心配。5月の連休の頃には「田植え」ができるといいが・・・。

 新3年生NIさんは文法作文で「助動詞」をやった。need や dare のような特殊な助動詞のほかに would rather も要注意だ。立命館大の I would rather you came on Sunday than on Monday. 「月曜日より日曜日に来て欲しいんだけど」は「願望」の I wish と同じように後のSVで仮定法の動詞 came が過去形になっていることに注目。
 裾野教室のTA君は月曜日の三島教室に変更した。今日の「助動詞」では整序問題で「東京理科大」が難しかったね。「この時期にしては暖かすぎる」は The weather is too warm for this time of the year. でもいいのだけど選択肢が比較級の warmer で接続詞の than もあるから考え直して、「この時期の当然の暖かさと比べると、もっとずっと暖かい」と書ければいい。The weather is warmer than it ought to be this time of the year. と書く。この ought to be は「〜のはず」で should be と同じ。後に warm が省略されている。
 新2年生のENさんは重要構文の「不定詞」5,6をやった。want人to〜 のように「SVOC」の文型になるものが中心。センター試験では Some leaders have encouraged workers to take vacations・・も同じ文型になっていたね。「職員に休暇をとるよう奨励してきた社長もいる。」
 YO君も第5文型SVOCでの「不定詞」の用法を勉強した。「使役動詞」のmake、let、have、help や知覚動詞の see、hear、feel も同じ文型になるけど不定詞が「to なし=原形不定詞」なので注意。People can see animals live in more natural environments. 「〜で生活している動物を見る」では間違い。「見る」のはOCで表す「状況」。OCは「主語・述語」の関係にある。「動物たちがもっと自然に近い環境で暮らしている様子を見る」のだ。I felt the earth shake. も「地面が揺れるのを感じた。」で、「揺れている地面を感じた。」ではおかしいね。
 中学3年生のNI君は文法で「助動詞」と「動詞の時制」を勉強した。特に「現在完了」 have+―ed はまだ学校で習っていないので、今日少し説明した。「昔と今」にまたがって、「今までに〜したことがある」とか「前からずっと〜している」のような意味になる。 尾上

(追記)大学同窓で続けている「トレッキング」の仲間の一人ON君は千葉県流山市に住む。先週の例会は山梨県の「韮崎駅」に9:40の集合だったから、自宅を5時過ぎには出発したらしい。外環状で東京郊外を走る「武蔵野線」で回ってくると少しは早い。
 英語とロシア語が専門でたくさんの偉業を残したが、「研究社」の編集長を定年退職した後に始めたものが2つある。それは「ポーランド語」と「畑仕事」だ。なにごとにも完璧を求める人柄で、前者は「スピーチコンテスト」に出場して優勝。ポーランド留学まで獲得した。
 畑仕事は私より先輩で、「タマネギ」や「ジャガイモ」を作るのも上手だ。平和台という江戸川沿いの住宅地に住んでいるから休閑地の畑を探すのは簡単そうだ。借りた農地も良く肥えているらしい。しかしまだ「田んぼ」の米作りは未経験だ。
 そこで、農作仲間のTAさんから頂いた「芽だしモミ」がたくさん余ったので、封筒で今日少量送ってあげた。「水の管理」が難しいから無理だよ、というのを「オカボ(陸稲)でもいいからやってごらん・・」と励まして。
 たしかに水には毎年私も泣かされる。小川の流れの分配口から、地主さんの田んぼを3枚通過し、道路をくぐってまた5枚を通過した後でやっと自分の田んぼに水が入る。ほかの田んぼで播いた肥料も農薬も入ってくるから、「有機肥料」で「無農薬」のコメを作りたい、なんて言うのは「ユメ」の話しだ。なにせ「殺虫剤」はヘリコプターで近所の田んぼ全面に播いてしまうからね。
2016/04/19 (Tue) 0:25


御殿場教室は市民会館がメインに
御殿場教室は市民会館がメインに
2016年4月17日(日)御殿場市民会館にて 「ルピナス」
 今日の春の嵐で二の岡の桜もすっかり飛び散って、お花見の季節の
終わりを告げた。先週訪れた「時の栖」は御殿場市でも最南端だから花の開花がおしなべて早めだ。スクッと伸び上がった色とりどりのルピナスは桜並木の花園で華やかなスターのような美しさだった。立ち上る藤のようにも見えるから「昇り藤」の別名も・・・。

 新1年生MU君は前回「募金は何のため?」を全文和訳してみた。SVが1組の文「単文」なら訳しやすいけど、関係代名詞の who や接続詞のif、 thoughやbecauseで2組のSVがつながった「複文」の場合にまだ慣れていないね。現在か過去か、現在完了かと、動詞の「時制」にも十分注意できるようになるといいね。今日は中学でもやった「助動詞」と「動詞の時制」を勉強した。和訳は「エンジンが止まると」で前回より理解しやすかったね。
 2年生YAさんは「東京理科大」の英文が訳しにくかったね。 What I 'd taken for a woman leaping to her death/ was nothing but a large flag/ fixed to the front of the building. /印で切れ目をつければ訳しやすくなるね。I took him for an American.(彼をアメリカ人と取り違えた)のようにtakeはmistakeの意味。「死に向かって飛び降りている女性と思ったものは、そのビルの全面に取り付けた大きな旗にすぎなかった。」fixedは過去分詞形で、which wasの省略と見て「受身」で直前の名詞flagを修飾する。
 EN君は前回、入試の英作文に挑戦した。よく見かける易しい文体で、すすんで書いていくことが徐々に上達する道だ。今日は「不定詞」の重要構文で「第5文型」SVOCのC(補語)になる文を中心に勉強した。特に使役動詞make、let、have、helpの時、知覚動詞see、hear、feelの時には原形不定詞(つまりto なし)になる。さらに受動態になるとこのto が復活するから要注意だ。
 大学生のYAさんは静岡まで、自宅から長距離の電車通学が始まった。乗換も多くて大変らしいけど、そのうち通学時間の有効な利用のしかたも身につくでしょう。切磋琢磨できるいい友人をたくさん見つけてください。今日はTOEIC検定の模試を「広告文」や「メール文」などを中心に30問ほどやってみた。ビジネス英語に関係すると少々難しいが、設問が4択で平易なのでじっくり取り組めば正解が出せる。要は制限時間だ。リーデイングの100問を75分で仕上げなくてはいけない。今日の30問は30分以内に答えられる訓練が必要だね。 尾上

(追記)史上はじめての推薦入試を実施した東大では、先日の入学式で五神総長が述べた式辞の中で、「知のプロフェッショナルたれ」と期待をこめた。柔軟で忍耐強い探求心も求めていく。グローバルな知見をひろげるように、進んで休学できる制度もつくるし、「トライリンガル・プログラム」(外国語を2つ自由にこなす)の人材を育成していく、と述べておられる。
 第2、第3外国語を必修にするのかな。英語、中国語のほかにドイツ語、フランス語、ロシア語の授業も充実させる、とのこと。最近東大文Vから「東京外語大」のフランス語科に優秀な生徒を奪われている、との情報もあるから。
 今年第1回目の推薦入試では60人の合格者をだした。「週刊誌」によると「一芸に秀でた才能の持ち主」ということで、高校生の「科学オリンピック」出場とかTOEFLの高得点が推薦条件の例として掲げてあった。これだけの能力があれば米国留学も容易だね。ハーバードやスタンフォードにも入れてしまう。皇太子妃雅子様はハーバード大のご出身だったね。
 静岡県内で磐田南高校からの1名だけが合格したそうだ。早稻田のように「甲子園出場」とか、インターハイ優勝のような生徒を欲しいとは思ってはいないようだ。海外への知能流出をくいとめるための便法とか「青田刈り」のような感じだね。来年以降の入試でどのような変化がでてくるか見守りたい。
2016/04/17 (Sun) 23:21


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