裏の林のパリャーナ(ロシア語で森の中の開かれた場所の意味)の一画にアメリカ製の「トレ−ラーハウス」を据え、その周りに家内がバラやライラックを植えて作った花壇が、この5年間あまり手をかけられずに雑草の生えるままになっていた。ススキや笹やドクダミがはびこって私一人では困ったが、今年は「カラスノエンドウ」がビッシリと占領して紫色の小さなマメの花をつけている。カワイイ花だけど、咲き始めた「シャクヤク」や「ショウブ」、純白の「ナニワイバラ」のために毎朝庭に出て行き引き抜いている。
昨日周囲の林を歩いてみたら3株も見つけた花は?「もうキンランが咲いたよ!1ヶ月も早いじゃん。」黄色の玉のような花びらに真っ赤な紅をさしてかわいい野の花だね。野生のラン科の花には特別の思い入れがあるんだ。真っ白なオノエラン(尾上蘭)が来月には金時山で咲くよ。楽しみ・・・。
今日はいつもの第2会議室が予約できなかったため3Fの第6会議室を借りた。始めてだけど、一番広いし照明も明るいし、さらに富士山や箱根の山々が一望できるし、でとても気に入った。可能なら今後はこちらに移りたい。
1年生MU君は「最初の感謝祭」を英文和訳してみた。 Before leaving the Mayflower, the Pilgrim men signed an agreement. で、前半は「前置詞+動名詞」の形で、やさしく言い直せば Before they left the Mayflower,(メイフラワー号を降りる前に・・)のこと。接続詞+S+V+Oが英文の基本形なんだ。じょじょに覚えていくよ。今日も笑い話で「すばらしい作文」を全訳してもらったら、SVに気をつけながらかなり正しく和訳できた。文法では「比較級・最上級」を復習したらほとんど正解が出せたね。
2年生YAさんは前回「英作文」をやってみた。難しい入試問題だけど英文として形ができているから今一歩だね。「埼玉大」では「国際化・・・,私たちの毎日の生活とどう関わっているのだろうか。」で、 have something to do with〜(〜となにか関係がある)を覚えていたから、「どう関わる・・」にするには疑問詞の what に置きかえて、What does it have to do with our everydey life? と書けると良かった。今日は文法で「不定詞の慣用表現」をいくつか勉強した。特にso as to〜と、so・・as to〜がまぎらわしいね。前者は in order to〜と同じで「〜するために」(目的)で、後者は・・enough to 〜と同じで「〜するほど・・」(程度)となる。表にまとめてみるのが良い考えかも。
EN君は「原形不定詞の慣用表現」を勉強した。「中央大」の英文Man could not but make groups to be able to hunt better,・・ではmakeが「toのない不定詞」で「作ること」の意味。butは「〜を除いて」の意味で「仮定法」の But for water,(もし水がないとしたら・・)でも勉強したね。つまり、「人間はもっと上手に狩猟ができるために集団をつくるしかなかった。」後半は第2章「分詞」にはいって、まず動詞+-ing、動詞+-ed を勉強した。この現在分詞と過去分詞は、前の動詞を修飾するのではなくて、C「補語」だと説明してある。しかし、もっと適切な説明の仕方は、進行形や受身形でつかう「 be動詞」がstandや sit、lookやremain に置き換わって意味が追加されているものだ、といった方が合理的だと思わない?
KAさんは「重要構文101」の第2課で「be+不定詞」を勉強した。be + to がちょうど「助動詞」のwill(〜する予定だ)、should(〜すべきだ)、can(〜できる)などに相当することはとても大事だ。・・,if they are to make America a better place to live. ではIf節の中でのbe + to に気づいたら「意図」の意味を込めて、「アメリカをもっと住みやすい国にしたいならば・・」と訳す。この make はSVOCの文型でよく使う「〜にさせる」の意味。今日は「不定詞」の第3課 seem to〜 と第4課「副詞的用法」を勉強した。関西大の和訳が難しかったね。 Foreigners living in Japan are truly amazed to discover just how big the boom in Japanese comics has become.後半の「疑問詞+S+V」が分析できなかったね。「日本の漫画ブームがどれほど大きくなっているのかを知って日本に住むガイジンたちは本当に驚いている。」
大学生のYAさんは前回「神戸大」と「佐賀大」の和文英訳をやってみた。6行から8行もある日本文を全訳するとなると、動詞の時制や代名詞の利用など注意事項がたくさんある。回数を重ねていくことで、よい英文が書けるようになるよ。今日も前半はTOEICテストの模試問題をやってみた。20題ほどのうち90%近くは正解が出せたね。選択肢で注意したいのは設問の仕方で、allや everyなど、100%を意味する単語や、逆にno など0%を表す語が使ってあったらマチガイだと疑うべし。世の中のことは何事にも例外がつきものだから。今日も NEWSWEEK から面白い記事のコピーをプレゼントした。Medical errors kill more people annually than do strokes and pneumonia.「年間に医療ミスで死ぬ人の数は、脳卒中や肺炎で死ぬ人の数より多いのだ。」大学の行き帰りにでも読んでください。
尾上
(追記)箱根桃源台の「ビジターセンター」に立ち寄って,顔馴染みの嘱託職員のKOさんと話しをした。「今年の初夏は異常ですね。草花は10日くらい早く咲いてしまうし、鳥たちも調子が狂って鳴き方がおかしいよ・・・。」このセンター主催で月2回、「ミニ観察会」があって何度も参加したことがあって顔なじみになった。環境省の広大な園地をガイドの説明付きでゆっくりと2時間ほど歩いて回る。箱根ならではの草花、樹木、野鳥の名前をいくつも教えてもらった。
KOさんは元箱根町の職員で「仙石原文化センター」に勤務していた。クラシック音楽が大好きで、オーディオ機器にもうるさく私と息が合う。箱根町の主催で30年も前から毎年続いてきた「箱根の秋音楽祭」の影の世話人だった。東京芸大出身の演奏家を中心に、来日中の世界のプレイヤーもこの箱根に迎えて、小さな室内楽コンサートをほそぼそと地道に続けてきた。バイオリンの潮田益子や、フルートのウィリアム・ベネット、レコーダーのミカラ・ペトリも素晴らしかったよ。
「仙石原文化センター」にはとても音響のよいホールがあると、東京芸大教授の故朝妻先生が気に入られて始まった「音楽祭」だった。演奏家もファンも紅葉のシーズンに箱根温泉旅行のついでに「室内楽」を楽しむのは実に優雅な催し物だ。昔、私が所属していたオーケストラ「駿河フィル」もここをお借りして「合宿練習」をやったことがあり、KOさんにはお世話になった。
KOさんが定年退職後、このビジターセンターに採用されたのはまさに適材適所。長年「仙石原」の住人で、カメラ片手にさんざん歩き回ったから箱根の隅から隅まで何でも知っている。「キクザキイチゲ」や「キケマン」など貴重な山の花の咲く場所も、「ゲンジボタル」が乱舞する渓流のあるところも教えてもらった。「秘密だよ、誰にも教えないで・・・。」と言って。
