高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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-ic、-ical、-ityの前、-ateの前の前
-ic、-ical、-ityの前、-ateの前の前
2016年5月30(月)三島ゆうゆうホールにて 「ホテイアツモリソウ」
 快晴の日曜日,河口湖の北側に聳える「三つ峠」1785mに登った。御坂峠の国道は「ニセアカシア」の白い花が埋め尽くしていた。窓を開けると甘い芳香に包まれてうっとり良い気分になる。沿道にはサルの一団がこの花を食事中。蜜蜂たちも大好きでハチミツの原料として評判が高いよ。
 登山口から1時間少々登って山頂に到着。まずは「アツモリソウ」をさがしにお花畑に直行した。「あった!」この豪華な花に惹かれて3年目になるけどこんなに早い開花ははじめてだ。「来て良かった!」ラン科のなかでは女王様のような立派な花だから「盗掘」を避けるため、鉄製のカゴが被せてある。まるで檻の中のようだ。
 山小屋「四季楽園」に立ち寄りコーヒーを注文して情報収集しよう。いつも無人のような小屋で珍しくご主人夫妻に会えた。カメラを持った老人と歓談中だった。この麓に住むという「松下さん」で「3年間でこの山の花は250種類のほぼ80%撮りきったよ」と。作品がフレームに入って壁に飾ってあるし、絵はがきにもなっていてお土産に売っていた。この山小屋のホームページにある写真はみな松下さんの作品だそうだ。ピンクの「ホテイアツモリソウ」も「黄花のアツモリソウ」も・・・。

 3年生NIさんは最初に「センター試験」をプリントで3問ほどやってみた。整序問題は3問とも正解だったけど、会話文やグラフの読みとり問題でミスがでた。発音のルールのひとつ、-ic、-ical、-ityの前、-ateの前の前、を忘れないように。春休みの講習でもプリントで勉強したね。politicalはその例で2番目がアクセント。しかしpoliticsは例外で最初の音節にアクセントが来る。文法・作文は「名詞・冠詞・代名詞」をやった。細かい注意事項がたくさんあって、よい英作文には大事な事柄だ。
 TA君は昨日の入試の英文和訳がどれも難問だけれど、かなり正確に訳せるようになってマルが増えた。特にSV中心の構文の分析がとても上達したね。 「関西大」ではPrimitive people believed in dreams most of all. は第1文の難しさだね。英語では結論、つまりテーマを先に手短に提示するから、いきなりなのでどうしても難しくなるし気取ってもいる。後続の文を読んでから第1文に戻ればわかりやすくなるよ。most of allは「彼らのほとんどが」ではなくて、副詞で「全ての物事の中で一番強く」の意味。very much の最上級だ。Believe me. は「私の今の言葉を信じてね」。Believe in me. は「私が正しいことを信じて(信用して)ね」と格調が高い。ここでは「原始人たちは夢の存在をとりわけ信じていた。」の意味。
 2年生のENさんは前回「明治学院大」の和訳で He wore potato blossoms in his button holes and encouraged others in his court to do the same. が正確に訳せなかったね。前半は「ボタン穴にポテトの花を挿した。」動詞wear は「着る、履く、かぶる,リボンをつける・・」なんでも身につけることなんだ。後半は ask人 to〜と同じだから 「宮廷のほかの人たちにも同じことをするように奨励した。」ということ。今日は「分詞構文」をやった。接続詞+S+V〜の部分は、「〜なので」とか「〜の時に」という意味で、後の主文SV〜に対して「修飾語」の働きなので、簡単に現在分詞 -ing を使って言い換えることができる。「ケス・ケス・ING」と覚えておけばいい。
 YO君は「独立分詞構文」を勉強した。高1の授業で習うはずの項目だけど詳しくやらなかったらしい。例えば Since there was so much rain, they were afraid of flood.「雨がとても多かったので彼らは洪水を恐れた。」を分詞構文に言い換えると、There being so much rain,・・となる。There を主語Sと見なすから消さずに「現在分詞」の前に残しておくのだ。2文をカンマで切るのではなくて、前置詞の with を使ってつなぐ場合もある。「付帯状況の with 」呼んでいる。 独立分詞構文と同じように with +S+V-ing のように書く。 この「重要構文」シリーズでしっかり文法を補っていこう。 
 中学生のNI君は「不定詞」を勉強した。動詞の前に to をつけることで、「〜すること」「〜するための」、「〜するために」の3つの意味になることは知っていたね。too〜to〜とか 〜enough to〜の構文はなかなか難しい。前者は「とても〜なので〜できない」と否定の意味になるが、後者は「とても〜なので〜できる」と肯定の意味になる。後半は「笑い話」の和訳を全部やりきった。しっかりした字で書けるようになったね。 尾上

(追記)この時期はバラの季節。女王のように豪華で匹敵できる花はなかなかないね。でも湿気の多い御殿場高原ではバラの園芸栽培が難しい。しかし、この土地には寒冷地が好きな「ポピー」があちこちの垣根や花壇に咲いてとても嬉しい。夏の暑さを乗り越えられない植物なのでタネを採取したら、秋になって畑にまき直さないといけない。
 「ヒマラヤの青いケシ」も数千メートルの高地で咲くし、あの可憐な「リシリヒナゲシ」も「利尻富士」の山頂に数株咲くだけだ。箱根・仙石原「湿生花園」に咲いていた「ブルーポピー」は北海道の栽培地で育てていて、つぼみがついた株を運んできて観賞用に植栽しているだけなんだよ。昔、NYの「ブルックリン植物園」(BBG)で発見して喜んで買って帰った「ブルーポピー」のタネは、我が家のプランターで発芽はしたけどすぐ消えた。
 私の大好きな「アイスランドポピー」は、種苗店ではなかなか入手出来ないのでよく通りがかりの他人の家の畑で分けてもらう。丸い玉状の実を乾燥させると「ケシ粒のような〜、」というくらい細かなタネが中に入っている。「あんパン」の上に振りかけてあるゴマのようなのがこれだ。昨秋も花壇に播いたタネが一杯発芽して冬を越したが、8ヶ月も見守ったのにやっと咲いたポピーは未熟な株が多くて、まともな花はわずか4,5本だった。なかなか育てにくいなあ。
 ある種のケシは実の汁からアヘンという麻薬を抽出するために栽培されるので、法律で栽培が禁止されている。インドやパキスタンなどの山間部で密かに栽培されていると聞く。アヘンには鎮痛剤のモルヒネが含まれているが、しかし民家の庭や花壇に咲いているアイスランドポピーは園芸用の品種で違反ではない。
 「阿片戦争」って聞いたことある? 今から2世紀近く前の1840年頃に中国、当時の「清国」がイギリスの軍隊に攻撃されて半植民地にされた事件だ。輸入超過の貿易をバランスとるために、イギリスは植民地の「インド」で栽培したポピー(ケシ)から抽出した「アヘン」を中国に秘密裏に大量に売り込んだのだ。麻薬を飲めばみな廃人のようになるから清国政府は激怒した。
 しかし結果はイギリス軍の勝利で、香港・マカオはその後長らく英国領だった。びっくりした「江戸時代末期」の日本はイギリスやアメリカの植民地化を恐れて「尊皇攘夷派」と「開国派」との国内戦につながっていく。それが「江戸幕府」滅亡のきっかけになったのだ。
2016/05/31 (Tue) 0:14


日本語の分析
日本語の分析
2016年5月29(日)御殿場市民会館にて 「黙祷」
 伊勢志摩で金曜日「G7サミット」終了の後、オバマ大統領が被爆地広島を訪問した様子を夕方のTV中継で見た。平和公園の慰霊碑のまえで長く黙祷する姿、被爆者協会の代表たちに手を差しのべハグする米国大統領の姿が世界中に配信された。たぶん誰も予想しなかった大変意義のある瞬間だった。
 BBCやNewsweek、NYタイムズにも写真や動画入りで紹介されていた。ネットの記事のコピーを作ったので大学生のYAさんにも読んでもらおう。7年前、プラハで「核なき世界」を掲げて「ノーベル平和賞」を受賞したバラク・オバマ氏の「広島演説(アドレス)」が歴史に残る名演説となることを期待したい・・・。

 1年生MU君は「動名詞」をやった。「動詞」と似た働きだけど、名詞と同じで主語や目的語になる。中学でも動詞enjoyやstop、finishの後には「〜すること」の意味で目的語に動名詞 –ing の形が続くと勉強した。ただしrememberのあとにくる動名詞は「〜したこと」と過去の内容になる。「現在分詞」も同じ –ing 形なので紛らわしいね。こちらは「〜している」「〜しながら」の意味で修飾語になるよ。
 2年生YAさんは「独立分詞構文」を勉強した。「関西大」の入試問題で後半は・・,each spending an average of five times as much money as American tourists from the U.S. mainland.とある。これは後置の分詞構文で、and each (touristの省略) spends an averge・・・と言い換えられるから、「そして各人がアメリカ本土から来た旅行者の平均5倍のお金を使っている。」
 EN君は「独立分詞構文」がほぼ理解できていたが、「関西学院大」の和訳に苦労した。Unfortunately, although the price of things imported into the country has dropped, price reductions are not following quickly enough.「不幸なことには、その国(日本)に輸入される品目の価格が下がっても値下げが余りすぐに伴ってくるということがないのだ。」と訳せる。「カンマカンマ」をカッコでくくって挿入語句と考えるとスッキリするね。
 KAさんは前回、入試の英作文をやってみた。短めの文ならほぼ書けるけど、長めの文だと「日本語」の分析に困っているようだね。日本語の主語Sはよく省略されるけど述語動詞のVは必ず必要なのでそれを発見して英文を「組み立てる」ことから始めよう。「九州大」の入試問題、「ナイフで鉛筆を削れない子が六年生では六割もいる。」で、動詞は「削れない」 can't sharpen がわかればいい。「六割もいる」は「誰もいない。」の時に No children と書くように、60 percent of を主語の前におけばOKだ。このような「数量詞」の扱いがむずかしかった。「も」は「たくさん」の意味だから、as much as とか no less than を数字の前につけるといいね。
 三島教室のTA君が中間試験で欠席した分で参加した。「センター試験」の練習で第1,2,4問を部分的にやってみた。発音と会話体でミスをしたくらいで全問正解に近かった。とてもいい。文法・作文では「冠詞」の扱いが不慣れだったね。文法書に詳しく書いてあるので一度じっくり見ておいてね。英作文もミスがもっと減らせるといいね。
 大学生のYAさんは家の用事で欠席した。 尾上

(追記)広島の「原爆資料館」に行ったことある?「海外旅行」や「スキー教室」に切り替わっているから最近の高校生は知らないだろうね。私が島田商業高校で担任をしている頃、「広島・宮島」には修学旅行で何度か行った。「平和公園」では勿論「原爆資料館」見学が主目的だけど、「サダコと折り鶴」を記念した「原爆の子の像」やその後世界遺産になった「原爆ドーム」も必ず慰霊碑の向こうに見た。ハンカチで目頭を押さえて「資料館」から出てくる女生徒も大勢いた。見学の後クラス単位でバス移動できたので、私の希望で市街地の東側に見える小さな「比治山」に向かった。
 この山頂には全体を緑色に塗った奇妙な「かまぼこ」型のハウスがいくつも並んでいた。原爆による遺物のひとつが30年後の広島にまだ残っていた。あの8月6日の「原爆投下」の9日後、終戦となったとたんに米軍が広島に入ってきて、生き残った被爆者たちをこの「比治山」の軍の病院に運び込んだ。そこでは治療をするかたわら、被爆者の身体上の詳細をデータとして記録することも目的であったらしい。歴史上初の原爆投下をやった米国にとってもその威力が未知数であったのだ。「人体実験」だったと言われてもしかたない。
 同僚だった国語のO先生は広島大学の出身で、学生時代に「米軍」のアルバイトをしたそうだ。それは市内の被爆者を一軒一軒訪ね歩いて、健康状況をデータとして集めることだった。20年後もまだ続いていたようだ。たった一発の「爆弾」がもとでこれまでに30万人の人が犠牲になった。「核分裂の発見は科学の革命だったけど、人間の道徳にも革命が伴わなければいけない・・・」とオバマ氏は17分に及ぶ「広島演説」で言っている。
 サダコ、佐々木禎子さんは私と同じ年1943年の生まれで、走るのが得意だったから被爆していなければ、同年齢のおばあさんたちと同じように今も元気に山でも登っているでしょう。2才で被爆して10年後小学校6年生の時「白血病」leukemiaにかかり亡くなってしまった。病床のサダコを励まそうと級友たちも協力した「千羽鶴」が完成した後だった。
 このお話は英語に翻訳されて海外でも評判になり、英語の教科書や副教材にも採用されて、昔は高校生ならほとんど知っていたのになあ。Hiroshima: Sadako and the paper cranes というタイトルでBBCニュースも昨日動画でこの話を紹介していたよ。「平和の象徴」としての「鶴」の折り方も紹介したらしい。オバマ大統領は「自分で折りました・・」と言ってワシントンから持参した和紙の4羽の鶴を資料館に寄贈したそうだ。
2016/05/29 (Sun) 22:47


付帯状況のwith
付帯状況のwith
2016年5月26日(木) 裾野市民文化センターにて  「アイスランドポピー」
 この薄い和紙のような花びらはどう?北海道・利尻島で見たクリーム色の「リシリヒナゲシ」も、仙石原「湿生花園」で見た「ヒマラヤの青いケシ」も美しいが、この別名「シベリアポピー」が私は大好きだ。昔三島の東芝TECの敷地で赤、ピンク、白など色とりどりに群生しているのを始めて発見して感動したよ。たいてい青い「ヤグルマソウ」が一緒に咲いていた。
 いよいよ明日は「田植え」の2回目をやるのでその準備に、家から7キロ離れた農作地まで今日も愛車レイチェルで登っていった。これは富士登山のコースで1時間近くかかるから汗をたっぷりかくけど、健康のためにはきっといいはず。途中のコンビニで一休みして100円の挽き立てコーヒーを飲むのも楽しみ。途中の垣根に見つけたのがこの大輪のポピーたち。風にゆらゆら揺れてまるで蝶々が舞っているようでしょ。きれいだよね・・・。

 2年生のMIさんは前回、構文(1)の整序問題で難しい入試問題をやった。ほとんどできたけど、特に 「It で始まる強調構文」が難しかった。「東京理科大」では「ずっと後になってようやく事実を知った。」 は英語で、「その事実を知ったのは、ずっと後になる以前のことではない」と考えればいい。つまり、not until much later が It was 〜 that I learned the truth. の構文で強調されればOKだ。 同様に、 It is 〜 that counts. は「大事なのは〜だ。」 It was 〜 that made me angry. は「腹が立ったのは〜のせいだ。」
 今日は「独立分詞構文」を勉強した。主文のSV〜の前か後にもう一つ文をつけ加えるときに、名詞+分詞(-ing か –ed) の形をしているもの。普通の分詞構文と同じようにカンマでつなげる代わりに「前置詞」のwith でつなげることがある。それを「付帯状況」のwith と呼んでいる。 The boy, with a police officer running after him, suddenly jumped into the river. 「その少年は、警官があとから追いかけてくるので、突然川に飛び込んだ。」この文では文尾又は文頭に置くべき with 〜の付帯状況が主文のSとVの間に挿入されているね。
 3年生のOMさんは「不定詞(2)」を勉強した。「使役動詞」(〜させる) make、let、have、helpの文中では、不定詞に to をつけない。それを原形不定詞と呼んでいる。「感覚動詞」のsee、hear、,feel などの文中でも同じだ。整序問題はかなり難しかったけど、文法の四択問題はほとんど全て正解が出せたね。今日は志望校の話しや将来の夢も聞かせてくれたね。センター試験は必要ないようだけど、基本を大事に勉強を続けよう。
 SEさんは中間テスト中のためお休みした。 尾上

(追記)私が青年教師の頃、昭和45年から9年間は「島田商業高校」の英語教諭だった。「情報処理科」のクラスを担任していて、生徒たちがいつもくるくる巻いた「紙テープ」を持ち歩いているのが気になった。「情報処理」の授業になると特別教室に移動した。そこには人の背丈よりも高い金属の巨大な箱が設置してあった。富士通とかIBMからのリースのコンピューターだった。「記録」にはまだオープンリールの録音機が使われていた。
 彼ら彼女らは「情報処理」つまり、コンピューターのプログラミングを勉強していたのだ。自分が作ったプログラムをこの紙テープにパンチして記録していたらしい。まだ「言語処理」とか「デザイン」などに発展するずっと前の段階で、商店の「売り上げ計算」や「帳簿づけ」を機械にやらせるのが目的だった。「そろばん」の先生も同僚にまだいたから、コンピューター時代に移行する過渡期だったんだね。しばらくすると「カシオ」の電卓が発売された。
 私も生徒に負けまい、とプログラミングという新しい学問に挑戦してみた。同僚の商業科のSI先生とはゴルフや囲碁でもよく一緒したが、NHKのテキストを買って二人で勉強を始めた。NHK教育テレビ(今の「Eテレ」)で1969年から始まった番組「コンピューター講座」は、東大の森口先生を始め慶応大学・立教大学の先生やNTTの技術者が講師を勤めて、3年目のこの年は「フォートラン入門」という副題だった。
 本棚に残っていたNHKテキスト1971年版を開いてみたら、自分で書いたメモも残っていて懐かしいけどさっぱり理解できない。「整数四則」、「野球選手の打率」、「電報料金」、「売り上げファイル」などの計算をプログラム化してみよう、というようなテーマが並んでいる。本の間に挟まっていたのは「富士通」製の「雲形定規」だ。プラスチックの透明板に丸、三角、四角、台形などがくりぬいてあって、スタートからゴ−ルまでプログラミングの「流れ」を書いたのだ。これを「フローチャート」と呼んでいたなあ。
 その後の教育は「コボル」という言語が中心になり、近年の「情報処理科」では「ジャバ」という言語を使っているそうだ。日頃気楽に使っているPCもその仕組みは、となると理解しにくい世界なんだなあ。
2016/05/27 (Fri) 0:11


家はその人の城である
家はその人の城である
2016年5月23日(月)三島ゆうゆうホールにて 「シロヤシオ」
 五月晴れの朝、また「金時山」に登った。「足柄峠」の方から35年前に家族4人で始めて登ってから私はこれで130回目になる。いまはアルミ製のハシゴが12本立てかけてあり「ね・うし・とら・・・」のマークがついているが、その頃は急な崖をクサリを頼りに子供たちもよじ登った。別名「猪鼻山」の名前のように、横から見ると金時山の足柄峠側の斜面はブタの鼻のように直立だ。
 この中腹あたりには「シロヤシオ」が10本以上もあって、ハシゴを登りながら下から見上げる。真っ白な花をうつむき加減に半開きに咲かせては散っていくので、同じツツジの仲間でも独特の気品が感じられる。山ではふつう葉が3枚でピンクの「ミツバツツジ」をよく見るけど、これは「五葉つつじ」とも言って皇室の愛子様の「お印」になっているのも頷ける。東北や日光などでは「アカヤシオ」、西の鈴鹿山脈では「ムラサキヤシオ」が有名だ・・・。

 3年生NIさんは前回、「小樽商大」の和訳で A man's home is his castle.という成句に始めて出会ったんだね。「家はその人の城である。」つまり後半に、「警察でもはっきりした証拠がなければ家宅捜索の許可書がおりない。」と書いてあるね。A manは「一人のひと」だから a person のこと。 The man は「その人」だけど単なる man は「人間」と和訳しよう。他の動物と区別するときには無冠詞で使う。mankind の意味に近い。今日は「分詞」をやる前に2007年のセンター試験問題を一部解いてみた。整序問題3題のうち、 He seems to know how to get around problems. が難しかった。「彼はいろんな問題を解決する方法を知っているらしい。」
 TA君は前回入試の難しい和訳がほぼ完璧に訳せていた。ただ「京都府立大」の後半がかなり長くて難しかったね。I earnestly urge all young people contemplating their careers to keep in mind /that nothing in work is finally rewarding /unless it is work you would be willing to do for nothing /if you could afford to.SVを中心に「節」の区切りをつけてみてそれぞれを和訳してみると、(1)「自分の職業を考えている全ての若い人たちに・・・を覚えておいて欲しいと心から思う。」(2)「仕事の中には最終的に報われるようなことはなにもない、と」(3)「その仕事がもし無給でもやってみたいと思うような仕事でないなら」(4)「もしそうする余裕があるならば」。これらを逆順につなげれば正しい日本語になるね。
 2年生のENさんは前回、英作文で「付帯状況」を勉強した。「鳥取大」の「ジョンは弟を数歩後にしたがえて、近寄ってきた。」は、John came up to me. の主文にHis brother followed him a few steps behind.という状況を付け加えるには、もちろんand でつなげておけばいいけど、分詞構文のように書きたければ with his brother following him・・と「付帯状況」の表現が書けるといいね。今日は第5文型のSVO-ing(現在分詞) とSVO –ed(過去分詞)を勉強した。OCの関係がさらにSVの関係になっているから、前者は進行形、後者は受身形と同じ。We listened to them discussing the problem. は「彼らがその問題を議論しているのを聞いていた。」の意味。
 YO君は明日から中間テストなので試験対策に専念した。 尾上

(追記)20年前のその頃「理論言語学」を勉強していて、チョムスキー博士の「生成文法」、別名「UG理論」(UG会もこれです。)を研究していたから、それが応用されている「機械翻訳」にすごく興味を持っていた。富士通の「アトラス」(ATLAS)という自動翻訳ソフトが完成し製品化されて500万円くらいで発売された。かなりの高価な物なので、人件費のかかる翻訳会社や大きな製造業が輸出品に添付するマニュアル用に購入したようだ。人間の翻訳者と違って、日夜24時間働く「自動翻訳機」を導入して大量の日本文を翻訳させて一刻も早く完成品にするわけだ。
 オーム社の「機械翻訳サミット」が今も本棚に飾ってある。今から約30年前に「箱根プリンスホテル」で開催された「サミット」の会議録だ。研究の最先端を行く京都大学の長尾真教授を筆頭に、大学と多くの電機メーカーなどが一体になって通産省の後押しもあり、国内や海外からも研究者が「箱根」に参集して「機械翻訳」研究が強力に推進された。後年、同じような内容のフォーラムが東京のホテルで開催されると知って私も参加した。最先端テクノロジーの話は難しいけど、とても新鮮でさらに興味が倍加した。
 ヨーロッパは9カ国語がひしめく地域だから機械翻訳の必要性が叫ばれてきたが、本格的研究の発端は1977年頃カナダで、「天気予報」を24時間ずっと機械翻訳に任せることが提案された。この国は英仏2カ国語が公用語になっているためだ。3カ国語のスイスなんかも欲しかっただろうね。これがきっかけになり、人工知能(AI :Artificial Intelligence) の研究の高まりと並行して日本でも研究が始まったようだ。この分野では工業国の日本が世界の最先端だった。
 機械翻訳も今では「音声認識」での進歩もあって、単なる単語や会話の日常表現はしっかり発音すればすぐに音声で英訳も和訳もしてくれる。外国人のことばがわからなくて逃げだす、というようなことがなくなるね。「胸ポケット」に機器を携帯して「通訳」もやらせよう、というのがテクノロジーの「夢」なんだね。まだまだスタートしたばかりだけど。
2016/05/23 (Mon) 23:06


独立分詞構文とは?
独立分詞構文とは?
2016年5月22日(日)御殿場市民会館にて 「サイハイラン」
 裏の林の大木の根元にサイハイランが12本も咲いた。エビネの葉に似た大きな緑色の葉が1枚だけ根元について、その上に30センチほどすっと伸びた長い軸にピンクの細長い花が武者の振る「采配」のようにびっしりと列状にぶら下がって咲く。かがみ込んでガクの中を下から見上げると赤紫色の花弁の美しい花だ。
 この花は菌類で栄養を得ていてどうも人工では栽培できないそうだ。絶滅危惧種となっているから、山野草店でもし売っていたらそれは林の中から盗掘してきたのだ。「とらや工房」の林の中に数本、我が家の手前に立つ大木の根元にも昨年1本見つけたけど今年は消えた。菌の栄養が4,5年で枯渇するらしい。ラン科の花は面白いよ・・・。

 1年生MU君は「不定詞」を勉強した。中学でやった3つの意味、「こと、ための、ために」を復習しながら問題を解いた。高校では2学期以降に出てくるので今は基礎をしっかり思い出しておけばいい。後半は笑い話「くつろいでいるのはいいけれど・・」を和訳して、今日はプリントを最後までやりきったね。
 2年生YAさんは前回、「不定詞」の慣用用法で和訳をやった。 The problem of saving the forests is too important to leave only to the environ mentalists. 後半はleave the problem to the environmentalists「その問題を環境保護論者だけに任せておく」が基本文だときづけばよかった。too 〜to だから「〜任せておけないほど重要だ。」の意味になる。
 EN君は前回、英作文で「会話文」をやった。試験によく出るものをマスターして欲しい。 Help yourself to 〜(〜を自由に取って食べる)、Any 〜will do. (どんな〜でもいいです。)Do you know where we are? (ここはどこ? Where is here? ではおかしいね。What is this place called? ならいいけど。) 今日は「分詞構文」の(1)(2)を勉強した。中間テスト目前で早退したけどプリント4枚を全部やりきってしまった。早いね。
 KAさんは「不定詞の慣用表現」を勉強した。too〜to〜(あまりに〜なので〜できない)は「否定」の意味になるのに対して、〜enough to 〜(とても〜なので〜できる)が「肯定」の意味になる、ことに注意。〜enough to 〜は so〜 as to〜と言い換えられる。しかしso as to(〜するために)は別もので、In order to〜と同じ意味になるよ。よく復習しておいてね。
 裾野教室のSEさんが試験のためこちらに出席した。前回は新シリーズの第1課「基本時制」の英作文をやって動詞の扱いはほぼ正しかったね。「来年まで待てば、・・」は If you wait for next year to come, ・・と書ける。wait for人 to〜に合わせるといい。If you wait till next year でもいいんだけどね。今日は「独立分詞構文」を勉強した。接続詞+S+Vを分詞構文に直すには「ケス・ケスIBG」とやればいいのだけど、Sが異なるときには残しておくので「独立」の名がついた。カンマで区切るのが普通だけど、かわりにwithでつなぐことが多い。SV〜with +名詞+ -ing のように、SVの後ろにもう一つ「文」に近い形で付け加えるから「付帯状況のwith」と呼ぶ。
 大学生のYAさんは「京都大」の英作文で「私は市民の誇りと情熱につよく心を打たれ、言葉を失いました。」が難しかったね。I was strongly moved by the citizens' pride and passion and had no words to express myself.前半はうまく書けていたけど、後半は直訳で lose words ではおかしい。「ことば探しに迷う」の意味だから受身形で be lost for words とか be at a loss for words.のようにいう。今日もTOEICの模試問題をやってみた。動詞requireとrequestの違いは難しかったね。動詞require(人に〜を要求する)はdemandと言い換えできるが、動詞request(頼む、〜を必要とする)はaskに近い。  尾上

(追記)私のメールアドレスは「富士通・ニフティ」のものですごく古いんだ。今では無数のプロバイダーがあるけど、その頃はまだ「富士通」だけだった。もう24年も前の平成4年9月に、新宿の「住友ビル」で「朝日カルチャーセンター」主催の「NIFTY講習会」が開催された。私も興味があって出席したらその場でアドレスHCD・・・・を配付してくれた。今もそれを使っている。ドイツ語では「ハ−・ツエー・デー」と読めるから覚えやすい。音楽ではイタリア語で「シ・ド・レ」となるでしょ。
 学校の先生でもまだパソコンを持っている人が少なくて、私もワープロにネットの機能がついたものだった。「ワープロ」でも少々改良すれば個人でもNIFTYの「通信機械翻訳サービス」が利用できることを知った。一文字につき1円で翻訳をやってくれた。英語から日本語はEJ、日本語から英語はJEと呼んだ。
 しかし、その解答はまだまだお粗末な英訳だったなあ。高校生の英語力でいいかえると、単語や熟語はとてもたくさん覚えていても、日本語の文法力に欠けている、ということかな。「前編集」(これをプリ・エディトという、)をしっかりやってからNIFTYサービスに送ると割りに良い答えが出ることがわかった。日本語ではよく省略される「主語」をかならずつけてなるべく漢字を使った方がいいし、読点も多用すると単語の切れ目がわかりやすいらしい。
 その後1年ごとに技術の開発と需要の高まりもあって、翻訳ソフトが市販され2000円になり、1000円になり、そしてネット上では「アルク」の「英辞郎」がタダで利用できるようになった。英文は無理でも英単語の意味を調べるのにちょうどいい。
 もうひとつ「Bing翻訳」では日本文を入力すると、ほんの数秒で翻訳文が出てくる。英仏独語なんでもござれ。すごいね。50カ国語で翻訳文が瞬時に提示される。これも無料だ。ただし英文のできあがりを見てみるとそのままではとても使えない。やはり、翻訳者のチェックで編集し直さないといけない。これを「ポスト・エディト」(後編集)という。ためしに学校の問題集とか、好きな大学の入試問題から英文和訳や和文英訳を機械にやらせてみると面白いよ。(つづく)
2016/05/22 (Sun) 23:34


ケス・ケス・ING
ケス・ケス・ING
2016年5月19日(木) 裾野市民文化センターにて 「サンショウバラ」
 我が家のサンショウバラが咲いたよ。花壇の中央に君臨して4mもの高さのバラが、淡い紅色の一重の花をたくさんつけた。山椒の葉を見たことある?それとそっくりな葉に囲まれて咲くのでこの名がついた。富士箱根国立公園に固有で、箱根町の花、山中湖村の花に指定されて絶滅危惧種なのだ。私が山登りで発見した自然のものは「金時山」の中腹に2本、山中湖の北湖岸に数本、そして小山町湯船から丹沢に下る「世附峠」で数本きりだ。
 それと向かい合わせに咲き始めた真っ白なナニワイバラと花の形がよく似ている。こちらは中国原産のバラだけど、この土地に合っているようでツルを四方八方に伸ばして、美しい純白の一重の大きな花がまるで雪をかぶっているように一杯だ。しかし、湿度が高くて日射が少ないせいか御殿場では園芸用のバラが成功しない。家内が昔三島の「エル・ローザ」で買った「ピエール・ロンサーヌ」などの人気の品種の苗木はどれもうまくいかなかった。ここでは露地に植えるより鉢植えの方が育てやすいらしい・・・。

 2年生のMIさんは前回第5文型SVOCで重要な構文を勉強した。特にhave + 物 + 過去分詞 が一番やっかいだ。「明治学院大」の問題では He then chose a large section of land and had it planted with potatoes. で、後半の文はOCの関係に注目。The land was planted with potatoes. と受身になっているのだから、plant the land with potatoes に戻せば、「その土地にポテトを植えるようにさせた。」の意味になる。整序問題はほぼ正解だったね。
 今日は「分詞構文」を2つ勉強した。現在分詞 –ing (能動態)で始まる場合と、過去分詞 –ed  で始まる場合。高1ではあまり詳しくやらなかったようだね。「〜なので」や「〜した時」などの接続詞が不要だし、主語も本文と同じなら省略できるから、正確に使えるようにしたい。書き換えるには、接続詞+S+V の節を「ケス・ケス・ING」と覚えればいいのだ。
 SEさんは前回、「句」に関する整序問題をやった。句とは、because of〜、on behalf of 〜(〜を代表して)、of any help (なにか役に立つ)、in time for 〜(〜に間に合う)、in memory of 〜(〜を記念して)のように、前置詞+名詞 で副詞句や形容詞句の働きをするもの。イディオムとして覚えておく表現がたくさんあるから、今回を機会にして単語の知識に加えてたくさん覚えておこう。
 今日の「大阪電気通信大」の和訳では For example, many people find it strange that Americans move from place to place. it がthat 以下を指す仮目的語だとわかてほぼうまく訳せたけど、最後のイディオムは「あちこちに(引っ越しをする)」の意味で直訳してはいけない。from flower to flowerなら「花から花へ」、 from store to store 「店から店へ次々と」でもいいけど、いつも冠詞なしで熟語的に扱う。 尾上

(追記)息子たちがまだ小学校の頃、親子の勉強になると思い東京上野の「科学博物館」に連れて行った。何の特別展か忘れたがひとつだけ記憶に残る展示があった。何本かのカーブした「ガラス」の細い管が生け花のように立ててあり、様々な色で光っている。一方から光を差し込むと同じ色の光が屈折して先端に出てくるというもの。お店のウインドウの装飾に使えそうなアイディアで現代ならどこにでもありそうだが、「この技術が将来どんな分野に応用されるかおおいに期待されている・・・」というような説明が書かれてあったな。
 30数年前のその頃、空気や水のなかではたぶん直線に進む光が、珪素でできているガラスの中なら曲げられることはきっとすごい発見だったんだね。これが「光ケーブル」に利用されたんだ。いまでは我が家の電話も「電線」ではなくてNTTの「光ケーブル」で届く。「電気信号」を「光信号」に変換して遠距離通信しようということらしい。家庭の電話と何本かのインターネットが同時に使えるなんて夢のようだ。10年くらい前、二の岡の我が家の近くの道路にもこの「光ケーブル」を埋設している工事を目撃したことがある。
 昔はインターネットの最中には電話がかけられなかったのに。居間の電話機の下に置いてある「ルーター」というのがその分離器の役目をしているらしい。この「ルーター」がさらに、スマホやPCに無線でつながる発信器にもなっているとは知らなかった。外国人旅行者が日本滞在中にほしがっている「WiFi 環境」とはこのことだったんだね。業者が設置してくれたときに説明があったようだけど、PCが古い型だったので2Fも1Fも有線でつないでいたから。
 ゆうゆうホールとかホテルなどに「WiFi 利用可能」なんて書いてあっても、ラップトップのPCを持ち歩くビジネスマンの世界のことと思っていた。スマホが無線のパソコンであることを再認識したよ。単にケータイ電話じゃないし、私のようにラジオとして聞くだけでもないんだね。元エンジニアのOKさんのおかげでハイテクの片鱗に接近できたかな。
2016/05/19 (Thu) 22:43


現在完了形は昔と今にまたがる動詞
現在完了形は昔と今にまたがる動詞
2016年5月16日(月)三島商工会議所にて 「観音堂のギンラン」
 「東山湖」のサイクリングでよく寄り道するのは「とらや工房」。元首相「岸信介邸」の庭を市民に解放して素晴らしい散策の道ができている。この一画に和菓子の「とらや」が工房と喫茶室を開いて9年になる。池の向こうになだらかな丘の芝生を眺めて飲む緑茶は最高だ。箱根ドライブから下ってきた人やアウトレット帰りに立ち寄る人も多い。
 この敷地の林の外側は「観音堂」の裏手にあたる。ゆっくり散策してみるとシートに包まれた「相撲の土俵」の向こうに、集めた枯葉の山の中に黄色い「キンラン」だけでなくより希少価値の「ギンラン」も発見して大感激! 輝くばかりの純白のつぼみがいくつもスズランのようについて美しい。こういう所までは人が入ってこないから盗掘されずに生き残っているんだな。
 しだれ桜の名所でもある小さな朱塗りの「東山観音堂」は江戸時代初期の建造。江戸の商人・大阪屋長右衛門が水に恵まれない「東山地区」に「溜め池」つまり「東山湖」を5年の歳月をかけて作ったそうだ。この恩人を祀るため地元の人が建てたお堂なのだ。箱根外輪山の「丸岳」の水を「灌漑用水」として利用したのだった・・・。

 3年生NIさんとTA君は今日、高校の文化祭・体育祭が終わって「後夜祭」の行事がかさなり「UG会」には出席できなかった。2年生のYO君は終了後に頑張ってかけつけて最後の1時間くらい疲労と闘いながらがんばった。ENさんもご家族にご不幸があってお休みしたので、今日は大部分が中学生のNI君とマンツーマンになった。
 NI君は前回、「すばらしい作文」を和訳してもらった。最後のオチでジョン君が書いたのはリンカーンの文のコピーだったことがわかる。and under it was written By Abraham Lincoln. これはBy Abraham Lincoln was written under it.を「倒置」した文で、まだ習っていない項目だった。「A・リンカーンによる、とその下に書いてあった。」主語になっている「引用」した箇所は斜字体(イタリック体)で書かれるので注意しよう。
 今日は文法の勉強で「現在完了」をやった。中学3年生用の「文法参考書」で解説を読みながら問題を解いてみたら、ほぼ正解が出せたね。「過去形」との違いは、副詞句で見分ければいい。〜ago や last〜がついていたら「今」とは関係ないから「過去形」で書く。for〜や since〜がついていたら「過去から現在までの時間の幅を示しているから「現在完了形」で書く。高1用の問題にも挑戦してみた。「現在完了進行形」が加わって少々レベルアップした。 尾上

(追記)農作仲間のOKさんを我が家に招いてWiFiの設定を教えてもらった。光回線のルーターを調べてもらったら、3,4年前に業者が接続に来てくれて、すでにその環境ができていた。まったく忘れていたよ。これが開通すれば、自宅にアンテナを持っているようなもので外部のドコモのアンテナを通さずに安定して無料でスマホを使うことができる。デスクトップのパソコンを別の用で使っているときとか、電源を入れてないときに便利だ。
 OKさんはおしどり夫婦で、畑には必ず2人で来ては一緒に作業する。奥様の実家「磐田市」にも母上の大事にする畑があって、月に何度かははるばる出かけては作物の世話をする。遠州の天候に恵まれ天竜川の扇状地に近いからなんでもよく収穫出来る。御殿場の気候では無理な作物を見事に育ててしばしばお裾分けしてくれる。
 畑作業をしながらOKさんからはよく「ハイテク技術」の話しを聞かせてもらう。定年までは小山高校の近くにあった「セイコー」のトップ技術者だったから「半導体」(英語でセミ・コンダクターという)の話しになると止まらない。当然スマホやPCのことには実に詳しい。
 コンピューターがむかしラジオと同じ「真空管」でできていて、1台が大きな部屋をひとつ占領していたから、個人又々が「机の上」(デスクトップ)や携帯して(ポータブルで)膝のうえに乗せて(ラップトップ)利用する、なんて想像もつかなかったよね。それもほんの40〜50年前のこと。ましてやポケットに入るスマホとか、腕時計やペンダントのようなサイズにまでなり始めているとはね。
 私のは中古で買ったスマホだから説明書もなくて、ただインターネット・ラジオやYouTubeさえ視聴できればいいと思って買ったもの。山登りやサイクリングの時にイヤホーンで聞くので満足していたけど、いろいろ欲が出てきて1ヶ月で3ギガバイトでは足りなくなってきた。それなら家ではWiFiを利用したら、とOKさんのアドバイスに従ったらやっと開通できた。
2016/05/16 (Mon) 23:11


仮定法は動詞の形で「仮に〜なら」の意味
仮定法は動詞の形で「仮に〜なら」の意味
2016年5月15日(日)御殿場市民会館にて 「山しゃく」
 畑作の仲間4人で今日は「田植え」をやった。「あぜシート」というプラスチックの波板で水止めして作ったわずか50坪の小さな田んぼだ。長靴ではもぐって抜けなくなるので、思い切って裸足になった。ロープで仕切って順に手作業で植えていくけど、田植機で植えたのとちがって縦横のラインが乱れがち。長老のYAさん手作りの長い木の定規を使い2時間かけて半分植えた。
 今日は知人が植えた後の余りの苗を頂いて植えたけれど、私が今自宅でモミから育てている苗5皿はもう少し大きくして来週に田植えする予定だ。楽しみだよ・・・。

 1年生MU君は前回、「受動態」の文を「能動態」に戻すのが難しかったね。今日は「現在完了」を勉強した。中学でもやったけどなかなか難しい。「現在完了」とは、動詞の時制が「現在」と「過去」の両方にまたがっているので、(1)「今までに〜したことがある(経験)」(2)「今までずっと〜してきた(継続)」(3)「さっき終わったばかり(完了)」、の主に3つの意味を持っている。だから動詞の「すがた」を示すので「完了相」と呼んでいる。動作の進行中を「進行相」というのと対称的だ。
 2年生EN君は前回、和訳ですこしミスをした。前述の4文がすべて現在形で書いてあるのに、We couldn't live without them! となったら、この文は「過去」のことではなくて「仮定法」の「〜できないだろう」の意味だと気づきたかったね。themもすぐ「彼ら」とやってはいけない。「彼女ら」「それら」もあるよ。ここではplants を指している。今日は「分詞」の勉強で、SVOCのCが現在分詞 –ing の場合と、過去分詞 -ed の場合の文法や和訳をやった。
 大学生のYAさんは前回の英作文がなかなか難しかったね。「千葉大」の「動物の社会は意外と平和」では society(共通の社会) よりもthe animal world のほうがいい。今日もTOEICの模試問題で「広告文」を読み取る練習をたくさんやった。とても丁寧に読んでいるからほとんど正解がだせたけど、だんだんスピードアップしていかないと制限時間でやりきれなくなる。 尾上

(追記)昨日は「黒岳」に登った。「愛鷹連峰」のなかでは一番北側で「越前岳」の東側にある子供のよう。1100mしかないが展望のひらけた明るい山だ。じつはこの山頂に今だけ貴重な花が咲く。それは純白の「ヤマシャクヤク」。よく庭に咲いているシャクヤクは「立てば芍薬、すわれば牡丹、歩く姿は百合の花」と都々逸でうたわれるように、美しい娘さんの形容に使われるほど優雅な花だ。我が家の庭にも黄色の大輪がさいて今朝はピンクのシャクヤクが咲いた。
 山野草のお店でも売っていて我が家でも鉢植えで大事にしているけど、自然のままの「山しゃく」は「準絶滅危惧種」で山に登ってもなかなか見られない。ぼんぼりのようにまん丸い花弁がそっと開くと、中に無数のあざやかな黄色の雄しべに囲まれて紫色の雌しべが数本見える。その純白の花弁とのコントラストが実に美しい。
 裾野市須山の「山神社」から登り始めたら、早くも「黒岳」から一人下ってきた。その若者に「なにか花を見た?」と聞くと、「山頂で一本だけ見たこともない白い花を見つけました」と。次にカメラをさげた老年夫婦にも聞いたら「花は気づかなかったなあ。遠くの展望ばかり気にしてたから。」さて「展望台」に着いたら、あるある。ここに2本あそこに3本、枯葉の山を押し分けるように立ち上がって、15本も咲いていた。いつもより暑い日が続いたせいかもう散りかけの花もいくつか。
 後から追いついた一人登山の若い女性に「山しゃく」の場所を教えてあげた。背の高い女性なので「立てば芍薬、のようですね、」と言ったらうれしそうに。職場の先輩の影響で山ガール入門3年目とか。「山の花は大好き。地元なので毎週末近辺の山を歩いています。先週も登った「越前岳」の展望台には、年老いた両親を案内して大きな「富士山」を眼前に見せてあげたいな・・・」。
2016/05/15 (Sun) 23:28


have 物 –ed 「〜してもらう、〜される」
 have 物 –ed 「〜してもらう、〜される」
2016年5月12日(木) 裾野市民文化センターにて  「マロニエ」
 「秩父宮公園」で「マロニエ」の花が咲いたよ、と家内がいうので傘をさして行ってみた。市民にはフリーパスが配付されたし、家内もリハビリに丁度よい距離なので往復2キロを一人でしばしば歩く。5mもある高い木が10本も並んで赤い花束をたくさん咲かせていた。「花が赤いの?」と思い、花図鑑で見るとやはりヨーロッパのマロニエとは別で、北米原産の「赤花トチノキ」とのかけ合わせで、これは「紅花トチノキ」というらしい。 
 大きな「トチの実」をたくさんつけるので、マロン(栗)の仲間と思われて「マロニエ」と呼んだようだ。パリ市内の「シャンゼリゼ通り」の写真でよく見る「マロニエ」の並木は白い花の「西洋トチノキ」で、ギリシャ原産で30m以上もの大木になるそうだ。夏には市民の散歩道によい日陰を作ってくれて好まれている。ここも「木陰の散歩道」のつもりかな・・・。

 2年生のMIさんは前回、整序問題でほぼ正解がだせたけど、「・・虫歯ができた」が難しかったね。She has her teeth decayed. のように「 have 物 –ed 」のSVOCの語順が大切。「〜してもらう、〜される」の意味になる。今日も重要構文でSVOCの文型を中心に勉強した。Don’t leave the baby crying. のように、Cが「現在分詞」のときは the baby was crying. と「進行」の意味が含まれ、They left the problem unsolved. のように、Cが「過去分詞」のときは The problem was unsolved. と「受身」の意味が含まれる。入試英文で No one is seen smoking on television anymore. もうまく訳せたね。「今ではもうテレビでは人が喫煙しているところを見なくなった。」 
 SEさんも「動詞表現」の整序問題ではかなり正解が多かったけど、イディオムももっとたくさん覚えたいね。have something wrong with〜(〜がどこか具合が悪い)、get used to 〜(〜に慣れる)、make the most of 〜(〜を最大限に利用する)、run out of 〜(〜がなくなってしまう)、など。今日の和文英訳では「会話文」をやってみた。くだけた日本語だと、述語動詞に何を用いるかがむずかしかったね。
 三島教室のENさんがこちらに出席して、「原形不定詞」をつかうイディオムを勉強した。had better やwould ratherの後には原形の不定詞が来るから、否定にしたければhad better not 〜とかwould rather not 〜という。Man could not but make groups to be able to hunt better. でbutは「〜を除いて」の意味で使うから、「もっとうまく狩りができるためには、集団をつくるしかなかった。」 後半は「分詞」に入った。 I kept waiting for the train は 進行形で I was waiting・・と言うのと文型はかわらない。keep の意味が追加されている、と考えればよい。Most of us felt relaxed ・・も「受身形」の動詞に feel の意味が追加されただけだ。
 3年生のOMさんは「不定詞」の用法を勉強した。10個の重要例文を一つ一つ和訳してみて、まだ覚えてなかった用法をチェックした。とくに All you have to do is press the button. は難しい。All is がSVになっていて、「あなたがやるべきことはボタンを押すだけだ。」の意味で、You have only to press the button. (ボタンを押すだけで良い。)と言い換えができるよ。 尾上

(追記)「シャンゼリゼ通り」といえば、40年前の夏休みに訪れたパリの町が懐かしい。パキスタン航空で4回も経由地を経て、やっとたどり着いたパリ。「オルリー空港」からタクシーに乗り込んだら、ハンドバッグを助手席においてサンダル履きのミニスカート女性の運転でびっくり。15km離れた市街まで15フランというから安いな、と喜んでいたら降りるとき50フラン(3000円)請求された。「それならフィフティって言わなきゃ・・」と英語で文句言ったけど通じないフリされた。
 空港から直行した「パリ近代美術館」でユトリロ、モジリアーニを堪能した後、夕方地下鉄「ビル・ハケイム」駅からセーヌ川を越えたところに投宿。「セリーゼ」は6階建ての実に細長い安宿の風情。フロントにアジア系の女性がいてロビーにおばあさんとアジア人の少女が2人遊んでいる。私は4Fの廊下の突き当たりの32号室だった。ヨーロッパではフロアーは2Fから数える。
 パリ2日目。手紙で・・・「おはよう。窓を明けると肌にしみるような冷たい風が吹いてすがすがしい朝です。ここは地下鉄の高架駅に面して便利が良いけど、セーヌ川の裏手になって窓からは、レンガ造りの灰色によごれた建物の中庭が見えます。6階くらいの建物に囲まれているので、「パリの空」は見上げても2割ほどしか見えません。・・・」
 朝食後、ノルド駅まで行って翌日「ロンドン行き」の座席指定の「ナイトフェリー」チケットを購入した。105フラン(6300円)だった。夜行の鈍行で国境の港町ダンケルクまで行き、深夜にフェリーで「ドーバー海峡」を渡ってロンドンに向かう予定だ。購入後、メトロに乗って「シャトレ」に行き、「シャトレ座」の前から「セーヌ川」沿いに歩き始める。ここは「マロニエ」の並木道だ。種子屋さん、ニワトリ屋などを右手に見ながら「ポン・ヌフ橋」を渡り夢にも見たあこがれの「ルーブル美術館」へ。
 約3時間をたっぷり「ミロのビーナス」や「サモトラケの勝利」やあふれんばかりの古典名画たちを鑑賞した。テラス・カフェで昼食をとった後、ルーブルを出て小さな「凱旋門」を左手に見ながら、美しい花壇の「チュイルリー庭園」を通り抜け、「コンコルド広場」の前に立つ「印象派美術館」へ。これはルーブルの別館だ。精力的にここでも3時間を「マネ」「モネ」など近代絵画の鑑賞にどっぷりとつかった。
 パリ3日目。「パレ・ロワイヤル」に集合して観光バスで午前中は市内ツアーに参加。英語ガイド付きで旧市街が中心。なかでもノートルダム寺院は圧巻であった。「バラ窓」と呼ばれるステンドグラスの見事さにため息が出た。有名な「オペラ座」の前で解散。そしたら急にお腹の調子が悪くなり、疲れがどっと出てきた。寝不足や腹を冷やしたせいか、今朝飲んだ水道の生水のせいか。パリの水道はカルシウムを含んでいて飲料にならないのに、忘れてたよ。偶然近くにみつけた「三越デパート」に飛び込んで、地下のトイレにへたり込む。
 やっと収まってきたと同時に昼食がまだであるのを思い出し、「オペラ座」の近くにラーメン屋「かあにばる」を発見。日本人の若者が経営していて、6フランのラーメンと1フランの緑茶がうまかった。今夜は「ノルド駅」からロンドンに向かって出発だ。そういえば「エッフェル塔」に行く時間がなかったなあ。
2016/05/12 (Thu) 23:10


動名詞の慣用表現のいろいろ
動名詞の慣用表現のいろいろ
2016年5月9日(月)三島ゆうゆうホールにて 「セッコク」
 仙石原の花の寺「長安寺」で薄ピンクのセッコクが咲いた。花好きの和尚さんが庭の梅の木の股に置いたらうまく根付いたらしい。ラン科の花の中でも木の股に寄生するのが珍しいでしょ。今日は近所の「秩父宮公園」に行ってみたらカヤランという小さな黄色の花がヒバの枝にぶらさがって咲いていた。実は、東南アジアのラン科の花々はたいてい木に寄生するから珍しいわけではないよ。
 ピンクのカトレアとか真っ白なコチョウランは花屋さんで見かけるけど高価なお祝いの花だね。造花のようでこういう交配種にはあまり興味がない。日本の高山でひっそり咲くラン科の花がいちばん美しいと思う。何千年も何億年も昔から日本がシベリアと陸続きだった頃から生き延びてきた高山の花こそ美しい。河口湖の「三つ峠」ではもうじき赤紫色の巨大な「ホテイアツモリソウ」や「カモメラン」が咲くだろうな・・・。

 3年生NIさんは、前回「不定詞」の和文英訳をやった。「青山学院大」の「この部屋を出る時は、かならず窓をすべて閉めてください。」はほぼ良かったけれど Be careful of closing ・・だと、動名詞だから「戸締まりに注意せよ。」の意味になってしまう。Be sure to close・・ならto〜不定詞だから「これからかならず閉めてね。」と未来の意味になる。動名詞-ingはたいてい、いつのも行為や過去の出来事を意味する。今日の文法問題は全部正解だったね。この文法力があれば、次の整序問題や英訳でもミスをもっと減らせるはずだがなあ。
 TA君は前回「時間構文」と呼ぶ文を含む入試英文を和訳した。主文が過去完了形、従節が過去形という動詞の違いにも注意して、早稻田大も中央大もほぼ正解だったね。今日は文法作文で「動名詞」をやった。慣用表現で It is no use –ing(〜しても無駄だ) や There is no –ing (〜することは不可能だ)、get used to –ing (〜するのに慣れる)などもしっかりマスターしておこう。読解力がついてきて、英文和訳がとても良くなったね。
 YO君は前回「動詞表現」の整序問題をやった。易しめの入試問題だけどかならずひとつ落とし穴があるね。「この小包がニュージーランドに届くのに何日かかると思いますか。」動詞の「届く」、「かかる」、「思う」がそれぞれSVを構成すると見て、This paecel reaches New Zealand. と it will take how many days.とdo you think, の3文を下書きする。間接疑問文では think の時、疑問詞が文頭に出ることに注意すると、How many days do you think it will take for this parcel to reach New Zealand?となる。今日は「不定詞の慣用表現」を勉強して、後半は「分詞」に入った。
 中学生のNI君は前回、20行以上の「最初の感謝祭」を和訳した。アメリカ合衆国建国のきっかけの話しだった。イギリスの清教徒たちがメイフラワー号に乗って新天地をめざしてきて、原住民インディアンたちに助けられた話しだった。英文の仕組みがずいぶんわかるようになってとてもよい和訳ができたね。Before leaving the Mayflower, は「メイフラワー号を降りる前に」の意味。Before they left the Mayflower, を動名詞で書き換えるとこうなる。君の要望で来週は「現在完了」を集中的に勉強してみよう。 尾上

(追記)KAさんに借りた本を返しがてら小湧谷の「蓬莱園」に寄ってみた。大きなツツジの庭園として昔から有名で、ながらく老舗旅館の「三河屋」の所有だった。毎年正月に「大学駅伝」の選手たちが走る国道1号線を敷地がまたいでいて、玄関前の急な斜面に一面、丸く刈り込んでよく手入れされた色とりどりのツツジが咲き誇る。赤、ピンク、オレンジ、紫、白と炎のように燃え立って新緑とのコントラストが美しい。
 私の大事にしている小学校の頃のアルバムには、まだ4,5才の頃両親と祖父と一緒に出かけた強羅や小湧谷の記念写真が貼ってある。強羅の急坂での全員のスナップと、この「蓬莱園」の岩に座ってツツジをひとえだ手にしてニコニコしている私の写真だ。「三つ子の魂100まで」ともいうけど、私の「花好き」は天性なのかな。
 「三河屋さんが蓬莱園をとうとう持ちきれなくなって、となりの小湧園ホテルに売ってしまったよ。」と教えてくれたのは、この坂のすぐ下に一人住んでいる老人KAさん。今日行ってみると、おおきな新しい看板が立って「蓬莱園」の名前は引き継がれていてほっとした。昔より刈り込みが丸く美しくて、植木職人が入ってよく手入れされているなあ。
 KAさんは84才になるがスルガ銀行時代からずっとここの住人で、兄弟3人が隣同士でそれぞれ一軒家を構えている。昨秋この前に聳える「浅間山」登山を計画して大学同窓生たちと、門前を通ったときにたまたま声をかけて意気投合したおじいさん。日本の名山という名山はすべて登り尽くしている往年の「山男」だった。たいした趣味人で、奥様を亡くされ一人暮らしだが、それ以来お茶に招かれたり一緒に湯本や小田原までラーメンを食べに行ったりで、家内共々いいお茶のみ友達になっている。
2016/05/09 (Mon) 22:55


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