高校英語UG会 三島・裾野・御殿場

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happen to〜「私は偶然だと思うんだけど・・」
happen to〜「私は偶然だと思うんだけど・・」
2016年6月23日(木)裾野市民文化センターにて「北岳のキタダケソウ」
 「富士山」の「山開き」は山梨側では7月1日だからあと1週間だね。今週末は南アルプス「北岳」3193mの開山式だ。日本で第2の高峰にまた登ってみたいなあ。山頂直下にあるヒュッテ「肩の小屋」のブログを見た。「今年は雪も少なくてキタダケソウが例年より半月も早く咲いています。」と12日に写真入りで載った。8年前もこれと同じ風景だったなあ・・・。

 3年生OHさんは「受動態」を勉強した。文法・作文は入試問題となると結構むずかしくて、一年生の基本事項だけでは太刀打ちできないね。Who showed the way to the college? の受動態の文は、目的語のThe way to the collegeが主語になり,動詞showedの受身形がwas shownで、「〜によって」が by whomとなるから、 By whom was the way to the college shown? となる。 今日も語彙力の不足で解けない問題が多かったね。 be frightened of〜 (〜が怖い)、be known to〜(〜に知られている)、 break into〜(〜に強盗に入る)、be caught in a shower(夕立にあう)など重要イディオムも早く覚えてね。まずは期末テストの範囲の単語はぜーんぶ覚えよう。
 2年生のSEさんは前回、語句整序問題で英語の「ことわざ」がたくさん出てきてほとんど正解出来たね。「〜は言うまでもない。」は It goes without saying that 〜、「健康が富に勝る。」は Health is above wealth.「〜を心に留めておく。」は keep in mind 〜なども注意。
 今日は「動名詞の慣用表現」の2回目。関西学院大の問題で It goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「10代の若者には勉強できる静かな快適な場所が必要であることは言うまでもない。」前半が動名詞 saying を使うイディオムで that 節が続く。
 後半は関係詞の用法で大切なものだ。a place to study in なら「勉強する場所」だけど、前置詞を前置したければ a place in which to study となるよ。つまり a place which they can study in を a place in which they can study と言い換えたのと同じこと。 a friend to talk to. (話し相手のともだち) も a friend to whom to talk と言いかえできる。
 MIさんは前回、「完了形」を使った英作文をやってみた。どうも難しい項目で、私のカリフォルニアの友人もネイティブの大学院生のくせにメールで見ると動詞の使い方がヘタクソだ。「過去完了」はやたらに使ってはいけない。過去の話があるときに「それ以前」であることを区別するためにワザワザ使うだけだよ。
 今日は英作文で「明治学院大」の問題をやった。「先日、学校からの帰りに古本屋に立ち寄ったところ、前から探し求めていた本と偶然見つけた。」で、「偶然〜した」に happen to〜 を使った。これはIt happened that SV〜の構文でも使うように、「私は偶然だと思うんだけど・・」という「話者の判断」を付け加えた表現だ。だから更にイディオムの by chance (偶然に)は必要なかったね。「前から探し求めていた〜」は先日よりも更に昔の事だから「過去完了進行形」で書かないといけない。
 三島教室MA君の答案を添削した。「否定」の文法・作文は1問1問クセがある入試問題ばかりでやはり難しかったね。50%の正解だった。英語学でもしばしば研究される項目で広く深い内容だ。参考書などでしっかり読み直して欲しい。
 和訳では「劣等比較表現」 less than をやってみた。ほぼうまく訳せたね。 Is a cloud less beautiful, or a sea or a mountain, because often seen, or seen by millions? が訳せなかったね。カンマカンマで囲った ,or a sea or a mountain, はa cloudとの対比でただの挿入とみなせれば後から付け足しで訳す方がいい。「雲というのはしょっちゅう見られるし何百万人も見ているからあまり美しくないということがある?あるいは海とか山とかは?」 本来becauseを「なぜなら」と和訳するのがマチガイなんだけど、中学で教わったことは消えないね。 尾上

(追記)2008年の「北岳」開山式は6月28日(土)だった。大学同窓で山仲間のAO君を誘って登ったのを思い出す。山頂近くに咲くというキタダケソウを見てみたい一心で、登山口の「広河原」を早朝8時に出発。6本爪がついたアイゼンを装着して大雪渓を登り切り、「肩の小屋」に着いたのは14時過ぎ。6時間も歩きずめだったよ。天候の急変が心配なのですぐに「山頂」に登り、反対側の斜面に咲くキタダケソウの大群落に着いたのは夕方の16時。ちょうどこの花の見頃の時期に巡り会えた。
 キンポウゲ科のこの花は日本国中探してもこの山にしかない。山野草店にも売っていないし栽培も不可能だそうだ。同じ種類の「ヒダカソウ」なら買ったことがあるが。深く濃い緑色の葉に囲まれたキタダケソウの花びらの美しいこと。拡大してじっと見てごらん。年に一回梅雨時に、1週間しか咲いていないから七夕の「織り姫と彦星」みたいだ。タテ・ヨコ・ナナメからじっくり眺めては写真に撮りまくり、最後に純白の花弁にチュッとやってから山小屋に戻った。
 AO君はTA君と同じく大学卒業後は「住友商事」に就職しモスクワ駐在が長かった。水の都レニングラード(今はサンクト・ペテルブルグ)にも旅行することが多かったらしい。羨ましいなあ。私も商社に入っていたらなあ。彼は外語大時代はサッカー部に所属し,今もOBチームで時折蹴りに行くほど体力・気力に溢れている。昨年新宿で10周年記念のパーティをやったのだが、私たちの外語大「望露会」トレッキング部のスタートは2005年8月、AO君とON君と3人で登った「金時山」からだった。この8月には95回目であこがれの「苗場山」に泊まりがけで行くよ。新潟県の「花の百名山」だ。
 この「北岳登頂」でも8時間の登りにAO君は健脚ぶりを見せてくれた。「山開き」の記念で小屋では夕食に「缶ビール」が全員にふるまわれたよ。ウマイ!
2016/06/23 (Thu) 23:24


It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
It is no use crying over spilt milk. (覆水盆に返らず)
2016年6月20日(月)三島ゆうゆうホールにて 「富士山5合目」
 青空なのに御殿場側からの富士山はスッポリ雲の中。篭坂峠を越えて山梨県にはいったら案の定、山頂までスッカリ晴れ上がっているジャン。これだから山梨はフルーツ王国なんだね。久しぶりに「吉田口登山道」を登ってみよう。トレラン(トレイル・ランニング)の大会で男も女もどんどん追い越してくよ。「馬返し」という昔からの「登山口」から1合目、2合目と高度をあげていく。
 ここは江戸時代から富士山信仰の「富士講」の道で、大願成就の石碑が随所に立ち、神社の小さな社や山小屋の廃墟などが残っている。だから富士山は世界文化遺産というわけだ。急傾斜になると大きな石を敷きつめた立派な「石畳」があってすばらしい。有料のスバルラインが開通してからこのルートをとる登山者はきわめて少ない。今日も数組の登山者とフランス人らしきグループとすれちがっただけ。
 まだ花の楽しみはないけど8月になれば「レンゲショウマ」が期待できる道だ。5合目の「佐藤小屋」まで2時間以上かかった。10日後の「山開き」の準備に黄色のブルドーザーが配置について、残雪の山頂が目の前に・・・。

 3年生NIさんは「否定」を勉強した。文法にはかなり力がついて正解がたくさん出せたね。Never fail to 〜とか far from –ingなどイディオムもたくさん覚えた。整序問題で「彼が動いた時初めて私は彼に気がついた。」は、I noticed him only when he moved.で良いのだけれど、only 以下を強調して文頭に出すと「否定語」と同じ扱いで、SVを疑問文のように「倒置」にしないといけないから、Only when he moved did I notice him. となる。 英文和訳はあと一題家でやってくることにした。
 TA君は前回「否定」の入試問題をやった。「部分否定」、「準否定」、「否定語の強調」、「二重否定」など、最初の10個の例文では収まらないほどの内容の濃い単元だ。正解が60%だったから、急いで補強しないといけないね。文法書でしっかり復習しておいて欲しい。今日はセンターの過去問を前半だけやった。整序問題では In the 21st century, we can expect scientific advances to give more people than ever the means of leading a comfortable and easy life.(21世紀には、科学の進歩が今まで以上に多くの人々に快適で気楽な生活を送る手段を与えてくれると期待できる。)で than ever を入れる位置が難しかったね。今日はさらに難しい「比較」を総復習した。
 2年生のENさんは前回英作文で半分は正解だったけど「弘前大」で失敗したね。「私は花子が戻ってくることを確信している。」で、動詞「戻ってくる」come back と「確信している」believe で2文組み立てればいい。I believe と Hanako will come back を接続詞 that でつなぐだけ。 I am sure や I am convinced でもいいけど、自分の知ってる単語でかけばミスが少なくていい。今日は「分詞構文」の慣用表現をたくさん勉強した。「広島大」の英文和訳がかなり正確にできていた。Medically speaking, もgenerally speaking (一般的にいえば)と同じく、分詞構文で「医学的に言えば」と訳せばOKだ。
 YO君は動名詞の慣用表現を6つ勉強した。It is no use asking him for help. (彼に助けを求めても無駄だ。)で It は「動名詞」以下をさす形式主語だし、no use はof no use のこと、つまり形容詞の uselessと同じだ。There is no use で始めてもOKだ。本当は文法マチガイだけどよく使うんだ。
 中学生のNI君は前回小話で「ラファエロ」を和訳した。パラグラフ(段落)が6つもあって、かなりの長文だけどなんとか80%は訳せたね。Raphael showed the world what a really good man was like.「ラファエロは、本当の善人とはどのような人なのかを世界の人々に示した。」で、show は「人に何かを見せる、示す」の意味で give や teachと同様に目的語が2つ来る動詞。第4文型SVOOの動詞なのだ。今日は「前置詞」の特集。「時」や「場所」「手段」などを表すのに欠かせない。 尾上

(追記)定例活動日の金曜日ではないけれど、雨の来ないうちに畑の仲間を誘ってコムギを刈り取って脱穀した。これで3年目のコムギ栽培だけどまだ成功したことがない。昨年は穂を出す寸前でシカの被害に会いすっかり食われてしまった。今年は御殿場農協が一帯に「高電圧」の防護柵を張り巡らしてくれたおかげで喜んでいたのに、穂が膨らんできたら空からスズメの大襲来だ。2つの小麦畑が一つ全滅した。ああ。
 昨秋の稲刈りの時にはスズメの姿は全く見なかったのに。そこでまだ食われてない方の一面を急遽刈り取ることになった。もちろんカマを使って原始的な農法だ。私たちの仲間には昔ながらの足踏み式「脱穀機」を手に入れた人がいて、それを使って脱穀したらやっと5キロくらいにはなった。
 農協でコムギを精粉してくれるそうだが1キロ200円もかかるから、スーパーで売っている小麦粉よりずっと高くつくね。しかし自作の小麦粉となると味は格別じゃないかな。これで「うどん」を打って仲間10人で「みくりやうどんの会」をやろうと楽しみにしている。この1月「ふじざくら」の調理室を借りて実施した「そばうち大会」以来だ。
2016/06/20 (Mon) 23:40


「等位接続詞」 はand、but、or、for、so の5つ
「等位接続詞」 はand、but、or、for、so の5つ
2016年6月19日(日)御殿場市民会館にて 「エーデルワイス」
 前回ブログの「トキソウ」を見ると、背景の2羽の「折り鶴」に似ていると思わない?左右に広げた翼とピンと立った尾羽根の姿が。私ならこれを「オリヅルラン」と名付けたいな。特に先月広島の原爆慰霊碑を訪れ、自分で折ったこの美しい和紙の「折り鶴」を「原爆資料館」に寄贈したオバマ米国大統領が、核兵器廃絶と恒久平和を祈った記念すべき年だから・・・。

 1年生MU君は前回、笑い話の「ロンドンに帰りたい」を和訳した。・・・and just waiting for the signal to change. は wait for 人 to V 「人が〜するのを待つ」の意味から、「信号が変わるのをちょうど待っている所だった」の意味。今日は「接続詞」を勉強してboth A and B (AもBも両方とも)や either A or B (AかBかどちらか)のような「相関接続詞」を覚えた。5つの「等位接続詞」 and、but、or (あるいは、さもないと)、for (なぜなら)、so (だから) をしっかり覚えておくと役に立つよ。
 2年生EN君は前回英作文がほぼ書けていたが、「思っていた以上に込んでいてびっくりした。」 はI was surprised で書いたのはいいけどat名詞 と続けてしまった。ここはさらにSVでthat it was more crowded が続くし、「思っていた以上に」は、than I had expected と書く。 今日は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。There is no denying the fact that the telephone is indispensable to modern living. 「電話が現代生活に不可欠である、という事実を否定することは不可能だ。」 the fact that・・で「同格のthat」と呼ぶのは。それ以下の文がthe fact「その事実」と同じ内容を示すから。
 KAさんは前回、「分詞」の勉強で have + 物 +過去分詞 の構文がうまく訳せた。He then chose a large section of land and had it planted with potatoes. 「次に王様は大きな区画の土地を選んで、そこにポテトを植えさせた。」 後半は plant the land with potatoes を受動態にしたもので、withが材料を表すからfill the basket with flowers (かごに花を一杯入れる) と同じだね。英文では動詞Vに注目することが肝心で、最後の一文で , just as the king had planned. は過去完了形の動詞に気づけば、「王様が計画したのと丁度同じように」となるね。語句整序の問題はどうも苦手のようだね。これもSVOという文型中心に文を組み立てないといけない。今日はテキストを声に出して読んでもらった。予期せぬ効果がでるから是非家庭学習でも実際に声を出してテキストを読むようにしよう。
 大学生のYAさんはTOEICの模試問題をやった。They are thoughtful about everyone and everything involved. 「かれら(ビジネス経営者たち)は、自分と関わりのある人にも関係する物事にもすべてに思いを深める。」この最後の involved はthat are involved in their business の意味で,前の代名詞 everyone and everything を修飾している。Emir Securities inc. mandates (that) its board analyze every aspect of any investment・・「Emir証券会社は、経営会議がいかなる投資の側面もすべて分析するようにと要求している」で、mandateのように「要求・提案」の動詞のあとの節には、原形の動詞が来る、と覚えていたね。文法ではこれを「仮定法現在」と説明する。後半は「奈良女子大」の英作文の続きをやった。なかなか難しいね。 尾上

(追記)「トキソウ」は箱根の仙石原湿原でも自然に咲くラン科の花だけど、「湿生花園」では標高800mでは普通見られないし育てにくい花がたくさん楽しめる。北海道で育てたヒマラヤの「ブルーポピー」とか、礼文島の「レブンソウ」とか、湿原地帯の花を中心に日本全国の花が集められた「植物園」になっている。尾瀬ケ原の「ミズバショウ」はもちろん、高山の女王といわれる「コマクサ」もなんとか咲かせている。先日は、アルプスの名花「エーデルワイス」も咲いていた。
 山仲間のON君夫妻がスイス旅行から戻ってメールをくれた。「もう一度行ってみたい。天候がすぐれず肝心のアルプスの山々が余り見えなかったし、花の季節には少々早かったなあ・・・。」40年前に私がスイスを訪れたのは8月だったから花がたくさん見られた。とくに紫色のキキョウの仲間「エンツィアーン」が有名で、急行列車の名前にもなっていた。でも日本人に一番の人気は「エーデルワイス」でしょう。
 1965年のアメリカ映画「サウンド・オブ・ミュージク」の中でジュリー・アンドリュース扮するマリアとトラップ大佐一家が歌う合唱で有名になったね。Edelweiss,Bless My Homeland Forever ! 「エーデルワイスよ、我が祖国(オーストリア)に永久の祝福を!」と歌っている。元は独軍兵士が故郷の恋人を思って歌った歌だそうだ。英語で歌ってみようか。
Edelweiss, edelweiss,
Every morning you greet me.
Small and white, clean and bright,
you look happy to meet me.
Blossom of snow, may you bloom and grow,
bloom and grow forever.
Edelweiss, edelweiss,
bless my homeland forever.
花の名はドイツ語で Edel (高貴な) weiss (白)の意味で日本名は「西洋ウスユキソウ」。ふつうの「ウスユキソウ」はキク科の花で意外と身近に仲間がいる。「金時山」でも数本みつけたし、昔家族で登った信州の「車山」の山頂でも群生していたな。茎の先端が緑ではなく白色で綿毛のように見える。これを雪が薄く積もったように見たてて日本では「薄雪草」と名付けたらしい。この歌詞のなかでも「雪の花よ」と歌っているね。
 東北の山々にはおおぶりの「深山ウスユキソウ」が群生する。綿毛の部分が特にふわふわで雪のようだ。何年か前に岩手県の遠野にある「早池峰山」(はやちねさん)1917mに家内と登ったことがある。ハアハアいって急斜面を登り切った岩場のかげに大きな白い花を見つけた。日本の仲間では一番大きな花を咲かせる「ハヤチネウスユキソウ」にぎりぎり間に合った。絶滅危惧種でこの山の蛇紋岩にしか育たない貴重な美しい花だ。
2016/06/19 (Sun) 22:56


There is no knowing 〜「〜を知ることはできない」
There is no knowing 〜「〜を知ることはできない」
2016年6月16日(木) 裾野市民文化センターにて 「仙石原のトキソウ」
 梅雨時には私の大好きなラン科の花が次々と咲き始める。きのうは天気予報を覆すような青空で、午後から箱根の仙石原にでかけた。なじみの花の寺「長安寺」に駐車して友人のKAさんを誘って歩き始めた。「仙石原高原」の人気のススキの原に来てみると、2月の「野焼き」から新たにしっかり成長して柔らかな緑の海になっていた。ここにピンクのトキソウがそろそろ咲いているはずだけど。
 「仙石原湿原・植物群落」と彫った石碑が目印だけどしかし残念。1本もまだ花の気配がない。まだ少々早すぎたようだ。しかたないから湿原をぐるっと回って「湿生花園」に寄ってみた。エーデルワイス、コマクサ、ハナショウブ、センジュガンピ、シモツケソウ、エゾルリソウ、ニッコウキスゲ、ハマナスなど高原や高山のたくさんの花々が次々と現れたよ。ヒマラヤの青いケシもまだ咲いていた。
 ホラ!トキソウだ。ここではもう咲いてるよ、そこにもあそこにも。10株ほど見つかった。新潟の「佐渡島」には朱鷺という鳥が大切に保護されているね。その翼の色が赤紫のトキ色でこの花と似ているところから名がついたらしい。筋目の美しい唇弁を下向きにしてちいさなカトレヤのようでしょ・・・。

 3年生OHさんは「名詞・冠詞・代名詞」の文法を勉強した。冠詞の a an theの使い方はほぼ満点だ。audience (聴衆)の大小 には largeや small をつける。family や team、population などと同じ「集合名詞」で、many、muchや a lot of などは使えない。語句の整序問題は80%正解だった。SV中心の構文力をしっかり持っているようなので、英作文に力が発揮できるといいね。
 2年生のSEさんは前回、語句整序問題を10題やってみた。特にことわざの組み立ては難しいけど面白いね。日本語の「類は友を呼ぶ」は英語では「同じ羽根の鳥は共に集まる」となるし、「のれんに腕押し」は「それは空気をたたくようなものだ」に相当する。「蟻穴から堤も崩れる」は A small leak will sink a great ship. (小さな水漏れが大きな船を沈ませることがよくある。)となる。今日は動名詞をつかった表現で There is no knowing 〜 「〜を知ることはできない。」や It is no use asking him for help. 「彼に助けを求めても無駄だ。」を勉強した。no useはuselessの意味で形容詞の働きをするから、 of no use というのと同じだ。
 MIさんは「動名詞構文」の慣用表現をいくつか勉強した。「筑波大」の英文では For adults who are used to being in control of our lives, this can be very unsettling. が難しかった。be in control of 〜は「〜を支配する、〜を管理する」の意味で Mr. Kimura is in charge of our class. (〜を担任している)と同じ表現。 もし、be in the control of 〜なら「〜の管理下にある」「〜に支配されている」の意味になる。今日の授業では私の勘違いで the のある方で訳してしまったので、次回に訂正します。もう一度訳せば、「自分の生活を管理するのが習慣になっている大人たちにとっては、このこと(つまり前文の、外国生活ですべてが新しく異なっていること)はたいへん不安な要素だ。」となる。
 三島教室のMA君の答案を添削した。全体に正解が多くて弱点が少ないように見えるけどさらに向上できるといいね。「センター試験」の過去問では、文の配列で失敗があった。日本語では「そして」とか「だから」といちいち言わずに議論をすすめて結論につないでいくから 接続詞の and や soなどに相当する語が省略されるのに対して、英語はどうかというと、まず最初に結論を述べたり問題提起をしてから、そのわかりやすい説明や実例や理由を述べていく流れでしょ。だから or (つまり)とかfor (なぜなら)などの接続詞をいちいち何度も繰り返さないのだ。いいかえれば英文和訳では、接続詞が省略されていたら「すなわち」とか「たとえば」とか「なぜなら」を補うようにすれば素晴らしい日本語の流れになるよ。ピリオドの後だけでなく、カンマ、コロン、セミコロン、ダッシュの後も同じように考えるといい。発話の場ではただの「間」(ポ−ズ)にすぎないからね。尾上

(追記)10年来の山仲間TA君が今モスクワに行っている。「明日からモスクワに出張だ。二度と行くまいと心に決めていたロシアに18年ぶりに行くことになった・・・。」とフェイスブックに投稿してから出発した。毎週末、どこかしら「山歩き」に一人で出かけては花の写真にひとこと添えて投稿している。今回は山旅じゃないよ、出張なんだ。
 長年培ったビジネスの交渉力や語学力が見込まれて、想定外の仕事を任されたTA君はもとは住友商事のロシア駐在員で、主にアゼルバイジャン共和国で石油のパイプライン敷設にたずさわってきた。砂漠の中のあのバクー油田が仕事の本拠地だったらしい。70才を越えた臨時雇用の人を厚生労働省は、ロシア政府が戦後70年経って最近公開している「シベリヤ抑留者・戦没者」の名簿を新たに受領に行かせたらしい。もちろん正規職員に同行の形だろうけど。
 岐阜県下呂の教育者の家系に育って詩人を目指したTA君が、外語大で「商社マン」の道を選んでしまった。一方私はというと、祖父は木材、父は軽金属でビジネスの世界で働いたというのに「高校教師」の道を選んだのだからまさに入れ替わりの人生だね。なにしろTA君の弟さんは東大のドイツ語の名誉教授だよ。TA君と山旅で会うたびに「お互い逆の人生の方が良かったのかなあ。」と語り合う。
 健康であれば人生は意外と長い。還暦で定年退職した後も意欲さえあればまだ20年でも30年でも働ける。いつか突然「さよなら」は訪れるだろうけれど、それまで無為にすごして待つよりは持てる能力を発揮していつまでも社会に役に立ちたいものだ、と思う。TA君の厚労省での活躍を期待し応援しているよ。
2016/06/16 (Thu) 23:28


ミスはミステイクmistake(失敗)の略で miss とは別
ミスはミステイクmistake(失敗)の略で miss とは別
2016年6月13日(月)三島ゆうゆうホールにて 「熱海のジャカランダ」
 熱海市のHPで「ジャカランダが見頃です」とあったので、海岸通りの「お宮緑地」に出かけた。触ると閉じてしまうあのネムの葉に似た涼しげな新緑の葉から青紫色の大きな花房が顔を出して見事な美しさ。よく見ると「桐」の花によく似ているなあ。「キリモドキ」という別名があるのも頷ける。秋になると庭木にからんで上へ上へと伸びるオレンジ色のノウゼンカズラと同じ仲間とは思えないね。
 世界3大花木のひとつで20mくらいまで成長する南米原産の花の木だ。宮崎県日南海岸の「ジャカランダの森」のほうが数倍の規模と歴史があるが、熱海市が20年前ポルトガルの姉妹都市から贈られた苗木から、7〜8mのも含め100本以上のジャカランダが育って今では見事な街中のプロムナードになった。砂浜から海風が吹いてうっすら香りが漂う・・・。

 3年生NIさんはセンター試験の過去問をやってみた。文の流れを判断して3文を配列する問題も難しいね。キーワードを見つけるスピードが求められる。語句整序の3題が今日はどれも難しかったね。 The gallery has many paintings that art lovers should not miss. では関係代名詞の that が直前のpaintingsを指すのだから、動詞missの意味がわかれば簡単。日本語のミスはミステイクmistake(失敗)の略で名詞。I love you. I need you.と同様に I miss you. はラブコールでしょ。「君がいないと寂しい」の意味。catch の反意語として「ボールを取り損なう、列車に乗り損なう」にもなる。「この美術館には美術愛好家が見落としてはいけない絵画がたくさんある。」
 TA君は前回「関係詞」の文法・作文をやった。「明治大」の整序問題で「桜の木は昔から日本においては、西洋諸国におけるバラのようなものである。」が難しかったね。「のようなもの」とは何?「のように大切な物」と思いつくかなあ。 主文はThe cherry tree has long been something important to Japan.と書けるからその後に just as the rose is something important to Westren nations.(ちょうど西洋諸国にとってバラが大切なものであるように)が続けばいい。ここで共通するsomething importantを関係代名詞 what に置きかえすると一文に直せるでしょ。The cherry tree has long been to Japan what the rose is to Western nations.受験生の必修構文といわれる A is to B what C is to D.がこれなんだ。
 2年生のENさんは「分詞構文」への書き換えがどれもほぼ正解だったね。Since he has never lived away from home, he'll get homesick. 「家からはなれて暮らしたことがないので、彼はホームシックになるでしょう。」動詞を見ると、「現在完了」と「未来」なので、前半は「完了形」にしないといけない。Never having lived away from home,・・と。今日は「独立分詞構文」と「付帯状況の with 」を勉強した。-ingや-edで始まる分詞構文なのに、直前に名詞が残っている場合がある。本文の主語とは異なるので消すわけに行かないから、分詞構文に直すときには[ ケス、ケサナイ、 -ing ]と覚えておこう。
 YO君は前回「動名詞構文」の慣用用法を勉強した。今日はさらに「動名詞の意味上の主語」をやって文法問題はどれも正解だった。和訳では成城大の 〜 a good reason for it being in your writing. がむずかしくて白紙だったね。it が opinion(意見)のことだとわかれば、「意見が自分の作文に含まれる十分な理由」と訳せるよね。 A good reason why it is in your writing のように節に直して書くとわかりやすいね。
 中学生のNI君は前回「人間の声をまねるイルカ」の22行の英文を和訳した。ずいぶん英語と日本語の対比が分かってきている。「関係代名詞」のthatがしばしば登場するけどまだまとめて勉強してないから苦労するね。接続詞の that(〜ということ)との区別が難しい。 When dolphins do this , all that is heard is a high voice that sounds like a bird's. 「イルカがこういうことをする時、聞こえてくるのはすべて鳥の声のように響く高い声だけだ。」最初のthat は代名詞の it と同じで直前の all を指す。後の that も it の代わりで直前の voice を指す。共に関係代名詞で which でもOKだ。学校で教える前に近いうちまとめて勉強しよう。
 今月入会した3年のMA君は月曜には出席できないけど、前回のプリントをやってお母様が届けてくださった。通信添削のように採点してお返ししよう。 尾上

(追記)「ブログ日記・高校英語UG会」は今日から5年目に入った。2012年6月11日(月)が第1回目。週2回だったのが御殿場教室が増えて昨年夏から3回になった。4年間で合計すると450回くらい書いたことになるかな。10日ほどで削除されてしまう「フェイスブック」と比べると、この「アルフー」のブログは今でもすべて保存されて第1回目から見ることができる。
 一方的に書くだけなので読者の反応がさっぱり見えないけれど、アクセス数が毎日20〜30もあるのでそれが励みで書いている。会員の生徒諸君とお母様が読んでくださっていると想定して、授業中の雑談調で人の目をあまり気にせずに、しかし無責任になったり迷惑をかけたりしないように気を配りながら「塾便り」のように書いている。
 ときおり感想を書いてくれたりアドバイスをくれる親友がひとりいる。何度かこのブログに登場したON君で「研究社辞書部」の編集長だった。定年退職後もつい昨年まで「東洋書店」でも活躍していた。大学ロシア科の同窓生として50年、山登りでは10年来のおつきあいだが、最近は「自分史」の市民セミナー講師も依頼されるほど筆の立つ人物だ。
 2011年の映画「舟を編む」の主人公ように、誠実に全力投球する人物で辞書執筆者の大学教授たちから全幅の信頼をえていた。遅れがちな執筆者の尻をたたくのも大事な仕事だが、「校正」の力量が勝負どころだ。ON君が編集主幹を務めた研究社の「露和辞典」は1988年、ついで「和露辞典」は2000年に第一刷が出版された。いまもこの分野の双璧として質量共に越えるものはない。
2016/06/13 (Mon) 23:34


 Any 〜 will do,(どんな〜でもかまわないよ)
 Any 〜 will do,(どんな〜でもかまわないよ)
2016年6月12日(日)御殿場市民会館にて 「カモメラン」
 隣家の若者TA君が未踏の地というので河口湖の「三つ峠山」に案内した。半月前に一人で登った時に山頂で見つけた大きなアツモリソウをぜひ見てもらいたい。しかし予定以上に時間がかかり最初のピーク「木無山」に着いたらもう下山しなくてはならなくなった。最高地点の「開運山」1785mと「御巣鷹山」手前の見事なお花畑にも回るとさらに1時間かかりそう。
 梅雨に入ったというのに今日はよく晴れて富士山が正面にくっきりと。「三つ峠山荘」の周辺では「アヤメ」の群落。山小屋「四季楽園」の前には「カモメラン」が5,6株も見頃になって、小さな白い花弁にピンクの水玉をいっぱいつけて華やかだったよ・・・。

 1年生MU君は「前置詞」を勉強した。中学の復習だからそれほど難しくない。ややこしいのは tillと until は「〜まで(ずっと)」で継続の意味、before と by は「〜までに」で完了の意味ということ。go to 〜「〜まで行く」に対してleave forと start for は「〜に向かって出発」。今日の笑い話は「ロンドンに帰りたい」。列車の出発間際に3人の男が現れ、酔っぱらっていたので駅員の援助でやっと2人が乗せられた。取り残された1人は悔しがって、「自分が乗ってロンドンに帰る予定で、乗った2人は実は見送りだったのに・・・」。半分ほど和訳したようだけど、笑いのオチまでたどり着けなかったね。
 2年生YAさんは前回「会話文」を英語に直してみた。Help yourself to 〜(〜をご自由にとってください)や Any 〜 will do,(どんな〜でもかまわないよ)などの慣用表現がいくつかあるので覚えておきたいね。今日は「動名詞の意味上の主語」を勉強した。 Have you heard the news of Ken's marrying the daughter of a lawyer in the city? では Ken will marry the daughter・・とう節が「動名詞構文」になっていると分かれば「ケンがその町の弁護士の娘と結婚するという知らせを聞いたことがある?」このように、主文の主語と異なる時に動名詞にその「主語」に相当するものを加えなくてはいけない。
 EN君は前回、語句整序問題で「不定詞」をやった。中学でもやったtoo〜to〜構文(否定的意味)と、高1でやった 〜 enough to〜(肯定的意味)を再確認しよう。特に enough は副詞としては形容詞・副詞を後から修飾するよ。形容詞の時は enough money や enough timeのように前に置くけど。今日は As soon as the young mother heard the baby crying ,she rushed into the room.という文の前半が「動名詞」を使って On hearing the baby crying, the young mother rushed のように短くいいかえできることがわかった。
 KAさんは前回、「原形不定詞」のイディオムをいくつか勉強して、次の「分詞」に入った。8行の英文和訳はほぼ訳せていたけど Plants have one enemy more dangerous than any other.は「比較構文」で高1でやったとても大切なもので、than any other は後に enemy の省略を読み取って「どのほかの敵よりも・・(もっと危険な敵がひとつある)。」となる。つまり the most dangerous enemy ということだ。今日は第5文型SVOCで、「知覚動詞」の see,hear,feel などはOとCが続くと「OがCである状況を見たり聞いたりする」という意味になる。look at、watch や find(気付く)でも同様だ。I found the path blocked by a rock. は「道を見つけた」ではなくて、「その道が岩で閉ざされていることに気づいた。」の意味になる。
 大学生のYAさんは前回「奈良女子大」の英作文をやってみた。町田健の「言語学が好きになる本」からの抜粋を出題。この先生は高校生用の文法参考書「DEPTH」(河合出版)の著者で、私が安心して推薦できる名古屋大の教授。最新の文法研究の成果である「生成文法」を応用して書いているから。
 今日はTOEICの読解問題で最後の6問、12頁をやった。どれもビジネスに関係する広告文やメールだったからまだ想像しにくい分野ではあるね。それでもそれぞれの設問に80%以上は正解が出せた。時事英語の教材として6日のNEWSWEEKから「9・11同時多発テロの捜索犬でさいごの生き残りが眠りについた」という記事をコピーで読んでもらった。16才まで生きたゴールデンレトリーバーのブリタニー嬢は消防士たちに敬意を込めて埋葬されたそうだ。 尾上

(追記)私は東京都中野区立桃園第三小学校を卒業してすぐに、父の転勤で関西に引っ越して宝塚市と西宮市に6年間いたので、大学進学で単身久しぶりの東京暮らしが始まった。東京外語大に入学したらロシア科40人の同級生のなかにHOさんを見つけた。というより声をかけられてわかったのだけど記憶のいい人だね。彼女は小4の時に転校したのでそれ以来10年ぶりの再会だった。初恋の人ではないけど美貌の少女だったよ。
 私と同じ大学オーケストラに入団してフルートを吹いていたHOさんは卒業後日本航空JALに入社した。前年1967年に羽田―ヨーロッパ路線にモスクワ経由便が始まってロシア語が話せるスチュワーデス(今は和製英語でキャビン・アテンダントCAという)を初めて採用した。彼女はその一期生だ。その年の秋、モスクワで「シェレメーチェヴォ空港墜落事故」が発生しJALの乗客乗員62名が死亡した直後だからなおさらだ。それからのHOさんのパーサーとして世界を股にかけた活躍ぶりは同窓会のあるたびに報告された。
 オーケストラの同窓会に出席してくれたし、ロシア語科同窓会の仲間なので「山のレポート」などで時折メールのやりとりをしている。退職した今は「コーラス」に打ち込み、昨年はイタリアまで演奏旅行に行ってきた。最近の彼女宛のメールを披露します。

HOさんへ。
そうですか、JAL時代には世界をたくさん歩き回ったようですね。私も33才一人旅では東はユーゴスラビアのベオグラードまで列車の旅をした。帰り道ウイーンとザルツブルグにも寄って音楽の都に触れました。NAさんの世話でフランクフルトで中古のチェロを買って機内持ち込みで抱えてきたよ。当時のパキスタン航空はおおらかだった。
 ウイーンでは小学校同窓のMAさんとも出会ったそうですね。ルフトハンザ航空に昔は勤めていたらしい。実は、昨日中野の「サンプラザ」で「桃三」の同窓会があって13人も出席した。彼女はオーストリア人と結婚してウイーン暮らしなので日本に帰省したときに、この頃は牛乳屋のSU君が声をかけて集まるようになった。
 貴女は4年生で転校してしまったので、3年生で転入した私は1年間だけ一緒だったけど「江ノ島」の遠足の写真で記憶をたどっている。覚えている男子は「きれいな女の子だったね」「尾上君、大学でよく気がついたね。」と言ってたよ。昨年の同窓会とほぼ同じ顔ぶれだったけど、KIさんには卒業以来60年ぶりかなあ。尾上より。
2016/06/12 (Sun) 23:57


「動名詞」の意味上の主語
「動名詞」の意味上の主語
2016年6月9日(木) 裾野市民文化センターにて 「オノエラン登場」
 昨日は足柄峠の登山口からゆっくり登っていった。「猪鼻砦跡」の展望台ではピンクのサンショウバラが2輪咲き残って、白と紫のノハナショウブも美しい。梅雨に入って人気の少ない「金時山」山頂には真っ白なヒメウツギ、赤白の花が一杯のニシキウツギや花が落ちた赤いガクもかわいいツクバネウツギなど様々な「ウノハナ」がにぎやかに咲いていた。「夏は来ぬ」という歌の歌詞に登場するね。
 今年も秘密の花園に「オノエラン」が咲いた。純白の花弁にオレンジ色のWマークがかわいい。しかしわずか1株3輪の花だけだ。おかしいな?多い年には20株以上も咲いたのに。まさか盗掘か?こんな急な崖にはなかなか近づかないはずなのに。「尾上蘭」と書くとなんか女優の名前のようでしょ・・・。

 3年生OHさんは「分詞」の例文から始めた。前や後にある名詞を修飾して「〜している-ing」とか「〜された-ed」と訳す「形容詞的用法」と、後半の文を「〜なので」「〜したときに」と修飾する「副詞的用法」との違いを区別する例文10個を和訳してみた。We won’t have you ( ) such a thing. は「そんなこといつまでもさせてはおかないぞ。」の意味で keep 人 –ing と同じ構文が「使役動詞」の have にもある。だから答えは doing だ。
 一般的には 「人に〜させる」は[ have 人 原形 ]と覚えておこう。 「人に物事をやってもらう」なら、[ have 物 過去分詞 ]となる。共にSVOCの文型でOCが「能動態」か「受動態」かの差だ。今日は語彙力が求められたね。今日をスタートに本腰入れて「語彙力アップ」に邁進して欲しいな。一日100語に挑戦して20%を確実に自分の物にする、の意気込みで。あと5ヶ月で3000語!
 2年生のSEさんは「動名詞構文」の勉強をした。「成城大」の和訳で Unless there is a good reason for it being in your writing, do not put opinion there. は 動名詞 being の前にある itが 「意味上の主語」だと気付けば、a good reason why it is in your writing と書き換えることができるね。つまり、「そういう意見が自分の書いたものに入っている十分な理由がない限りは、そこに意見を差しはさんではいけない。」ここでは代名詞の it が後述のopinion であることがわかる。If や Unlessで始まる節(条件文)や Though で始まる節(譲歩文)ではこういうことがしばしばあるよ。
 MIさんも動名詞をやった。和訳でgood language learners が主語になっていたら、「言語の習得が得意な人」の意味。A good tennis player を「テニスをやるのが得意な人」、と訳すのと同じで、 people who are good at learning languages と言い換えられるね。こういう「文」に書き直せる語句を「名詞構文」というよ。今日の英作文では、愛知教育大の「思っていた以上に混んでいてびっくりした」にミスがあった。ここは比較構文でI was surprised that the shopping center was more crowded than I had expected. と書けると良いね。crowded は形容詞だからその比較級として more 〜と書く。 最後は「過去完了形」で書けば「事前に予想したよりも〜」に意味になる。
 三島教室のENさんはこちらに参加予定だったけど部活の練習が長引いて来られなかった。 尾上

(追記)先日市内の「ブック・オフ」にぶらっと立ち寄り「TOEIC」の問題集を探してみたが適当な物がなかった。かわりに絵入りで楽しそうな「イタリア語会話」の本ともう一冊を買った。好きなオペラをもっと楽しむにはすこしでもイタリア語の歌詞が理解できると楽しいだろうな。NYのMETオペラをオン・デマンドで見る時はたいてい英語でサブタイトル(字幕)が出るからセリフは理解できる。しかしユーチューブで投稿された映像を見ると字幕がついてないのが普通だ。
 もう一冊はお店の目玉商品にしようと何冊も展示してあった本で、「どうせ死ぬならガンがいい」といタイトルで、中村仁一と近藤誠の対談だ。中村は京大医学部卒の老人ホームの所長で「大往生したけりゃ医療とかかわるな」が大ベストセラー。近藤は慶応大医学部講師で「患者よ、がんと闘うな」などたくさんの著書で有名だ。
 私は祖父も父もがんだったからきっとそういう血筋だろう。最近は医療機器が発達してかなり早期発見できるようになった。しかしいくら早期発見してもがん細胞の繁殖は早くてすぐに転移が始まっているから、結局死亡率は今でも何も変わらない。抗がん剤も手術も9割は効果ないそうだ。対談では2人とも「人間ドックには行かないよ。もしがんを発見されたら、その後は心身共に苦しむだけの結果になるから」、と言っている。まったく同感だ。
 私は現職の高校教員時代は義務だったけど、定年退職以降は10年間一度も「胸部レントゲン」をとったり「人間ドック」に入ったりしてないよ。年一回6月に市の検診で「血液と尿の検査」だけやっているが、これもよそうかと思っている。「山登り」できているうちは病気が寄りつかないと信じている。自覚症状がでてから病院に行けばじゅうぶんだろうし、もしガンになっても抗がん剤や手術を拒否する勇気をもちたい、と思っている。この年齢だから言えるのだろうけど。
2016/06/09 (Thu) 23:21


The future may see a reorganization.ってヘン?
The future may see a reorganization.ってヘン?
2016年6月6(月)三島ゆうゆうホールにて 「新宿のジャカランダ」
 小学校の同窓会で久しぶりに東京に出た。ついでに新宿駅南口にある「宮崎県」のアンテナショップに立ち寄った。入口に鉢植えで桐のような紫の花が満開だった。「わたしがジャカランダです」と書いてある。そうか、宮崎県もあの「日南海岸」のちかくに「ジャカランダの森」が観光スポットになっていたな。そこから運んだんだね。そろそろ「熱海の海岸通り」もジャカランダが見頃だろうな。
 牛乳屋四代目のSU君が音頭取りで、また中野「サンプラザ」の展望の良い最上階に懐かしの13人が集まりビールで乾杯した。オーストリア人と結婚してウイーンに在住のMAさんがお里帰りしたので呼びかけた。すでに鬼籍にはいった仲間も何人かいるし健康を害しているものもいて、参加者が多いのか少ないのか。まあ、心身共に元気な人だけが集まったんだね。
 当時の中野区立桃園第三小学校は1クラスが60人もいた。松組、竹組、梅組・・・と7クラスもあった。梅組担任のNA先生もすでにいないけど、こんな大クラスをよく指導したね。私のアルバムには「鎌倉」や「江ノ島」「上野動物園」など遠足の写真がたくさん残っている。みんなカワイイ・・。

 3年生NIさんは前回「名詞・冠詞・代名詞」をやった。4択も文整序も英訳も70%は正解だったからもう一歩だね。最近とみに和訳の力が伸びてきた。文意をしっかり把握してから日本語に置きかえられるようになった。「大阪府立大」は少々難しかったが。 One lesson that life teaches as we grow older is that both our fears and our hopes are mostly illusions and are not to be taken too seriously. 接続詞の and が「つなぐもの」をしっかりさがさないと意味不明になる。ここでは述語のare not to be taken(考えるべきではない)と前にある述語are mostly illusions とが並列しているね。「年を取るにつれて人生が教えてくれる教訓の一つは、恐れも希望も共にたいていは錯覚であって、あまり真剣に受け取らない方がいい、ということだ。」今日もセンター試験の過去問で第1〜3問をやってみた。「発音問題」と「会話形式」に苦戦したね。
 TA君は前回「接続詞」で such〜 that・・の構文の入試問題をやった。既習のso〜 that・・構文と同じように、主文をメインにしたければ「・・するほどに〜だ」と「程度」の意味になるし、that節以下をメインにしたければ「あまりに〜なので・・だ」と「結果」の意味になる。これは文脈から判断するか、常識を駆使するしかない。とくに「熊本大」の和訳はむずかしくて、These changes are involving such widespread further changes that the fairly near future is likely to see an almost complete reorganization of our lives, in their private aspects as much as in their public. は、後半が「新情報」を伝えているから「結果」として訳すといいね。特にThe future may see a reorganization. (将来、生活の組み替えがあるかもしれない)での see の働きは「無生物主語構文」のなかでもあまり注目されていない面白い表現だ。(これは私の「修士論文」のテーマだったよ。)次のように訳してみよう。「このような変化は、とても広範囲のさらに進んだ変化を内包しているので、かなり近い将来、公的な面と同様に私的な面でも、わたしたちの生活をほぼ完璧に組み替えてしまうことがあるかもしれないほどだ。」今日のセンター試験は「文の配列」が減点だったね。前文との関係を示す「代名詞」や同じ内容の語句や同一の単語などが、次に続く文の決め手になる。文法・作文は「関係詞」をやった。わかっているようで意外に「盲点」になっていたね。早めに気づいて良かった。「関係代名詞」というのは「代名詞」なんだ。従属節の中の大事な要素であって、ただの「つなぎ」と思っていたら大間違い。who、whose、whom は he、his、himやthey,their、them の代わりだ。
 YO君は前回「独立分詞構文」で「付帯状況の with 」の使い方を勉強した。 The boy, with a police officer running after him, suddenly jumped into the river. は「付帯状況」の表現がSとVの間に割り込んでいる。しかし主語のThe boyを修飾しているのではなくて「分詞構文」と同じく「主文」を修飾しているだけ。だから「その少年は、警官があとから追いかけてくるので、突然川に飛び込んだ。」今日は「分詞の慣用表現」を終えてから「動名詞構文」に入った。ほぼ正解が出せたけど「宮城教育大」の和訳が難しかったね。
 中学生のNI君は「動名詞」(〜すること)を勉強した。「動詞」のように後にOやCやMが続くけど、それ全体で大きな文の主語や目的語になるから「名詞」のようでもある。 I remember visiting the zoo with my parents.は、「両親と動物園に行ったこと」が動詞remember の目的語Oになっているね。 次回やる「現在分詞」と同じ –ing 形(〜している)なので区別しないといけない。今日の長文和訳は「人間の声をまねるイルカ」を全訳してみた。
 2年前、春期講習だけ参加したことのある3年生のMA君が今日から入会した。ほかの塾との兼ね合いで月曜日に出席できないので、「通信添削」の形式で勉強することになった。今日お母様がご挨拶に見えたので1回目のプリントをお渡しした。週末までに答案をUG会に郵送していただければ、「添削」したものを月曜日にまた新しいプリントと交換できるので、頑張って欲しい。
 2年生のENさんはお休みした。 尾上

(追記)山仲間で大学同窓のON君が奥様の古希の祝いに同伴で「スイス・アルプス旅行」に出かけた。「研究社」や「東洋書店」で辞書の編纂を45年も続け、昨年引退したので自分へのご褒美でもあったらしい。「アルプスの雄大さは筆舌に尽くし難し。スケールが違うね。」と、ツェルマットから美しい絵はがきが届いた。いいなあ・・・。私も若い頃「ユーレイルパス」を使って、列車の一人旅で行ったことのある土地。昔のメモをひもといて返事を書いたので引用します。
****さん、お帰りなさい。この時期のスイスも良かったでしょうね。私は1976年、だから40年も前の8月中旬に一人旅したよ。フランクフルトの先輩の家を起点に、列車でヨーロッパを一周した。スイスはベルンからインターラーケンに行き、登山電車でグリンデルワルトまで行く往復チケットを買った。
 駅から離れたWaldhotelという安宿に泊まり、アイガー、メンヒ、ユングフラウの展望を楽しんだよ。アイガーの山頂は登っても今日は雲の中だけというので、登山電車はトンネルに入る手前のアイガーグレッシャー駅で途中下車。氷河の先端近くを歩いて、岩ギキョウなど色とりどりの花々を見たなあ。
 この後ジュネーブに行った後、もう一度アルプスに登った。スキーヤーのメッカ、シャモニーまで行って山頂のエギュド・ミディから「モンブラン」の大氷河を一人ロープウエーで横断。別の山頂「モンテビアンコ」の「フロンティア」の山小屋で入管を通過しイタリア側に下っていったよ。ナポレオンが馬で越えたというアルプスを私は40分間のロープウエーで越えたんだ。怖かったけど勇気あったなあ!
 貴兄の体験も聞かせて。
2016/06/06 (Mon) 23:29


WH節も仮主語 It に置きかえできる
WH節も仮主語 It に置きかえできる
2016年6月5日(日)御殿場市民会館にて 「ウリノキ」
 こんな姿の白い花を見たことある?ミズキの仲間だそうだけど実にユニークだね。真っ白な長細い筒型の花弁がクルクルッとめくれて、たくさんの黄色い雄しべと一本の雌しべが垂れ下がる。まるで七夕飾りの「吹き流し」のようで美しい。「秩父宮記念公園」は私のいつものサイクリングコースだけど、その入口に見つけて楽しみにしていたウリノキがやっと咲いた。
 その葉の形がウリの葉に似ているからついた名前で、数年前に「箱根」の旧街道「畑宿」からさらに古い街道「湯坂道」に通じる急な登りの道で始めて見た。とても珍しくて丹沢や箱根でしか見られない貴重な花らしいよ・・・。

 1年生MU君は前回「不定詞」を復習した。中学で学んだ「こと」「ための」「ために」の3つの意味がほぼ理解できていたし和訳もよかった。高校ではこれからtoo〜 to〜、〜 enough to〜などが出てきてむずかしくなるよ。とても大切な単元だから」しっかりやろう。今日は「分詞」が直前の名詞や直後の名詞を修飾する場合の勉強をした。現在分詞 –ingは「進行(〜している)」の意味で過去の文にも使う。過去分詞 –edは「受身(〜される)」の意味で逆に現在の文にも使う。つまり文の時制には関係ないのだ。
 2年生YAさんは前回「独立分詞構文」をやった。「関西学院大」の英文和訳に少々てこずったね。 It may be some time before consumers get any real gain.は「時」を表す itで訳さないでいから、「消費者が本当に得をするまでにはまだしばらく時間がかかるだろう。」英作文は「愛媛大」の詩的な自然描写がとても和訳しにくかったね。動詞を中心にSVOを構築するやり方でいいのだけれど、長い文のつなぎかたに無理があったね。
 今日は雨にもかかわらず体育祭が実施になって、仲間との打ち上げのためにだいぶ遅れたけど出席した。SVOC(第5文型)に使われる「分詞」の働きを勉強した。「知覚動詞」 see、hear、feelやfind(わかる、気づく)の文では「分詞」の –ing や -edが前の名詞を修飾するのでなく、「補語」としてSVの関係になるということ。つまり I know the girl singing on the stage.「ステージで歌っている女の子をしっているよ。」では「分詞句」は前の名詞を修飾しているが、I hear the girl singing on the stage.「その女の子がステージで歌っているのが聞こえる。」ではその「歌っているようす」が聞こえる、と言う意味になる。これは「使役動詞」make、have、keepの場合も同じで、 I could make myself understood in English. はSVOCの文型で「自分(のことば)が(相手に)英語で理解されるようにさせることができた。」つまり、「相手に英語が通じた。」の意味になる。ここでもOCがSVと同じ関係になっていることに注意しよう。
 EN君は前回、整序問題「構文(2)」が難しかった。「東北学院大」の「自分の子供がどんな身なりをしていても、彼女は気にかけなかった。」は動詞matter(〜の問題になる)を中心に考えて前半の長い部分 what her children wear(子供が何を着ているか)を主語ととらえる。それは「疑問詞節」なので後回しにして仮主語の it を立てることができるから、It mattered little to her what her children wore. とかけるといい。今日は「独立分詞構文」のイディオムを勉強した。「広島大」の英文では medically speaking (医学的にいえば)もその例で、ここでは後置になっているから前の文を修飾することになる。
 大学生のYAさんは前回、「鳥取大」の英作文をやってみた。冠詞の aやtheの用法に慣れてくればかなり上達したことになる。この「日栄社」の「長文・自由英作文演習」は大学生にもピッタリのテキストで私は好きだ。これからエッセイを英文で書くにも役立つでしょう。今日はTOEICの「長文読み取り」問題をいくつかやってみた。ずいぶん解答のコツがつかめてきて90%は正解が出せたね。少々トリッキーな設問もあってなかなか満点にはならないが。今日の英作文も「お茶の水女子大」の難しい入試問題をやってみた。
 KAさんは「体育祭」の関係でお休みした。 尾上

(追記)ポーランド映画「パプーシャの黒い瞳」(2013)をレンタルDVDで見た。全編がモノクロームの画面で静止画像も多用されて実に美しかった。パプーシャはこの映画の女主人公で1910年生まれの実在のジプシー詩人だ。
ポーランドの文字に興味を持った若い頃のパプーシャは独学していつか詩をポーランド語で書くようになる。ワルシャワから逃れてこの集団の一員になった政治活動家にその詩の才能を認められて、ついには詩集を出版するまでになった女性だ。
 この映画は中東欧の映画祭で多くの注目を集め、日本では昨年2015年に「岩波ホール」で公開された。周知のように、ナチス独軍はポーランドのユダヤ人を「アウシュビッツ収容所」に送り込み大量虐殺したが、このジプシーの集団についても虐殺の事実があった、と映画では描かれている。パプーシャは生き残った赤ん坊を拾って我が子として育てたという。
 もともと字をもたず国籍ももたずヨーロッパを転々としていたジプシー民族は今でも千数百万人もいるらしい。北インドにいたロマという民族が放浪の旅に出て、歌と踊りを交えてパーティなどで演奏することで生計をたててきた。ロシアも含め各国の政策で今では定住して社会に溶け込んでいるようだが。「自由」を大切にして集団で生きてきた人々のたくましさに驚かされる。ぜひ見て欲しい映画だ。
 パプーシャが15才で結婚した夫はハープを弾く。私たちが知っている「ジプシー音楽」ではサラサーテの「チゴイネルワイゼン」の超絶技巧が有名。こういうロマの民族音楽が哀愁を帯びてとてもいいね。リストの「ハンガリー狂詩曲」やブラームスの「ハンガリー舞曲」を聞けばすぐわかる。チャルダーシュという舞曲が有名だし、トルコの「ベリーダンス」の伴奏もこれだそうだ。スペインの「フラメンコ」の踊りと音楽もこの影響があるそうだ。白黒だけに奥行きの深い画面で、流れてくるバイオリンの音色にうっとりしてしまう素晴らしい映画だった。
2016/06/05 (Sun) 22:45


regret to 〜 と regret –ing の違い
regret to 〜 と regret –ing の違い
2016年6月2日(木) 裾野市民文化センターにて 「ハクチョウの親子」
 「花の都公園」に行けば大好きな「アイスランドポピー」の花畑が見られると思い山梨県の「忍野」に向かって車を走らせた。着いてみるとアレレ?耕地したままで花も花芽もない。そうか、ここは標高1000mだっけ。まだフジの花が見頃で御殿場より半月も遅いから、ポピーもまだまだこれからだった。
 「山中湖」に戻って長池公園で休憩していると富士山が雲海の上に姿を見せた。まるで墨絵のように神々しく美しい。湖岸の波間に揺られて近づいてきたのはハクチョウの親子。生まれたばかりのグレーのヒナが4羽、両親に挟まれて懸命に泳いでいるよ。餌付けされているせいか北国に帰って行かない。もう「渡り鳥」ではないのかな・・・。

 2年生のMIさんは「独立分詞構文」の慣用用法を10個以上も覚えた。主文の主語とは異なるから「独立〜」と言うけれど、「(一般に)われわれが・・」の意味で、-ingの前に主語が不要だ。いずれも「〜すれば」のように「条件」を示す場合に使われる。Generally speaking, (一般的にいえば)、Considering his age, (彼の年を考慮すると)のように、後の文を修飾する。和訳では Given that science is progressing toward truth, how close are we to it? が難しかったね。冒頭は「〜という条件ならば」という意味の「独立分詞構文」だ。「科学が真理にむかって進歩しているとすれば、我々は今真理にどれほど近づいているのだろうか?」後半は we are very close to truth. が基本文だね。助動詞の willを使う、易しめの入試英作文はほぼ正しく書けていたね。
 SEさんも同じく「分詞」の勉強を終えて、つぎに「動名詞」の構文を始めた。remember to〜 とremember –ingの用法・意味の違いは「未来のことを覚えておく」と「過去のことを覚えている」の違いだね。同じように try to 〜と try –ing の違い、regret to〜 と regret –ing の違いもしっかり覚えよう。後者は「これから〜することが悔やまれて残念」と未来の内容であるに対し、動名詞なら「〜したことが悔やまれる」と過去の内容だ。中間テストが終わってどう?と聞いたら、満足な結果でした、と嬉しい返事。よかった。 
尾上

(追記)きのうの朝、NYのFM放送「WQXR」でモーツァルトの「ホルンコンチェルト第4番」をやっていた。ずいぶん久しぶりでとても懐かしかった。4曲ある内の一番構成の立派な協奏曲だ。スイス・アルプスの高原を彷彿とさせる牧歌的なのびやかな音色が大好きだ。アルペンホルンを知ってる?あの長〜いパイプのお化けみたいなヤツ。あれをくるくるとカタツムリのように巻いたのがフレンチホルン。だから元々シンプルな楽器で「ド・ソ・ド・ミ・ソ・・・」という倍音しかでない。それをテクニックを駆使して全音階出しているから無理があるんだ。
 ホルンは音程のひっくりやすい楽器で、メロディよりも伴奏で同じ音を長く伸ばしているのが得意。バイオリンのような変化の激しい早いパッセージは苦手だ。ホルンをソロ楽器にして協奏曲を書いたのはモーツァルトが始めて。友人の一人にロイドゲープというずば抜けたホルンの名手がいたため彼に曲を捧げたのだ。この日の録音のソリストはウィリアム・バーミューレンといって高度なテクニックをもった現役のアメリカ、テキサス州の演奏家だった。
 私の若い頃のホルン奏者といえば、まずイギリスの伝説的な名手「デニス・ブレイン」をおいてない。その貴公子のような風貌と、父親譲りの高度な演奏テクニックだけでなくかなりの「カーマニア」でもあった。惜しむらくはその趣味が災いしてブレインは36才にして早世した。ロンドンに向かうモーターウエイ(高速道路)で愛車が路傍の木に激突したのだった。1957年だから私が中学生の頃だ。
 私は大学時代にオーケストラに入っていてずっとホルンを吹いていたよ。始めはイタリアの「ランポーネ」というメーカーで、その後ドイツの名器「アレクザンダー」のF管をずっと吹いていた。まだヤマハがホルンを作っていない時代で、今の吹奏楽で使う安定したBb管はなかった。モーツアルトのこの曲も楽譜を買って何度も練習したなあ。池袋の「コンサートホール」という「音楽喫茶」でリクエストして聞かせてもらったのが最初の出会いだった。以来ホルンから離れられず、北海道一人旅にも連れていったほどだ。北大の「ポプラ並木」の下で一曲吹いたなあ。
2016/06/02 (Thu) 23:27


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