先日「たなばた富士登山」のお目当は「白山シャクナゲ」だった。5合目登山口の「古御嶽神社」の祠に手を合わせてから歩き始めて、登山道と下山道が合流するあたりまで行ってみると、濃い緑の灌木の茂みの中に淡いピンク色に縁取られた清らかな白い花を一杯に咲かせてシャクナゲが群生していた。いままで何度も訪れたけどこれほど美しく輝いた姿は初めてだ。
「東富士山荘」のおかみさんも、「3日前にお客さんをご案内したときにはまだツボミだったのよ。」と言っていた。シャクナゲの花の命は短かくて年に一回だけ数日咲いては散っていく。季節の変わり目が半月も早いらしいけどちょうど良い日に来たもんだ・・・。
3年生NIさんは前回「比較表現」を使った入試問題の和訳をやった。秋田大の「子供は遊びが仕事だ。」は難しかったようだ。 Adult standards have been imposed upon him with too great an effect and to the detriment of his whole life. で前半は「大人の基準が子供に押しつけられてきた。」後半の and を△マークしてあるのはいいけど、直後のto the detriment〜と何が並列しているかを見破れなかったね。同じ「副詞句」か「前置詞句」を探せばwith too great an effectしかないよね。だから、「大きすぎる影響力で、子供の一生の傷になるくらいに・・」となる。今日もセンター模試を半分だけやってみた。
TA君は前回「比較表現」の和訳をやった。ほぼうまく訳せていたが「日経短大」の The harder and more disagreeable reading is, the less it pays.が理解しにかったね。前半は「読書がつらくてなっとくできないものとなればなるほど・・」と正解だったけど、「支払いがますます少なくなる」とは、「読書で得るものが少なくなる」と考えよう。Kindness sometimes does not pay.(親切は時に割りがあわないことがある。) という諺もある。今日の文法・作文は「譲歩構文」を勉強した。2文が「逆接」でつながっている場合の「接続のさせかた」をしっかり覚えておこう。単に「接続詞」でもいいけど、 no matter what SV〜 「何を〜しようとも」や、Whatever SV〜, のような慣用表現にも注意が必要だ。文法問題はかなり正解が多かったね。
2年生のENさんは前回「完了形」の和文英訳をやった。「思っていた以上に混んでいてびっくりした」は、後半の that 節がSVで書けなかったね。 I was surprised that it was more crowded than I had expected. 特に比較構文がやっかいだ。「思っていた」は、更に昔のことだから「過去完了形」で書く。今日は「動名詞」の慣用表現をいくつか勉強した。和訳では Staying up late just before an examination, for example, is not a good study habit. では「カンマ・カンマ」で括った部分に注目。本当は文の始めに「たとえば」と言っておくべきなのに、実例の直後に付け加えたんだね。 ,for example, を先に訳しておけば、「例えば、試験の直前に徹夜することはよい学習習慣ではない。」となる。
YO君は前回、「動名詞」の語句整序問題をやった。正解が多かったがイデイオムの力不足で減点がいくつかあった。 Instead of 〜「〜の代わりに」 with a view to 〜「〜の目的で」など、単語と一緒に熟語もたくさん覚える努力をしよう。今日は「助動詞+完了形」の意味と用法を勉強した。should、 ought to、need not の後にhave –ed の形の動詞がきたら「〜すべきだったのに」とか「〜しなくてよかったのに」と、「非難」や「不満」を意味する表現なのだけどよく理解できていたね。
中学生のNI君は前回、笑い話「拝啓コンピューター殿」を全訳した。 I'm afraid that 〜と I hope that 〜 は共に I think that 〜と同じで、「〜と思う」と訳せばいい。前者は「望まないことの時」に、後者は「望ましいこと」の時に使い分けるだけ。「恐れる」の意味では be afraid of –ingとか be afraid to 〜と表現する。今日は「関係代名詞」を初めて勉強した。学校の教科書では3年生の最後に勉強する単元だけど、今の内に先取りして学習しておいたほうがいいよ。he his him の代わりに who whose whom を使い、it its it の代わりに which whose which を使えばいい。
今日は「夏期講習」の案内を黄色のプリントで配った。8月のお盆休みの頃に、また午前中「三島ゆうゆうホール」でやります。猛暑に負けずに本気で勉強やろうよ。尾上
(追記)「ハクサン」のついた高山の花はたくさんある。「白山」はもちろん北アルプス最北端の奥山で、登るには北陸の金沢市から2泊ぐらい必要だから私にはまだ「夢の山」だ。「ハクサン・・」の命名の花を「白山」で新たに発見するのは楽しいだろうなあ。淡いピンクの「ハクサンフウロ」は「三つ峠」にたくさん咲くし、「ハクサンコザクラ」は箱根に咲く「コイワザクラ」と同じサクラソウの仲間で何度も見ているけど。
「ハクサンイチゲ」は私が稲取高校の同僚から教わった最初の「高山の花」だ。あの「キタダケソウ」と並んで咲く同じ「キンポウゲ科」の真っ白な花。48年前の夏休み、生物のSA先生をリーダーに同僚4人で「奥穂高」3190mに登った。「北岳」に次いで日本で第3の高峰だよ。大学1年の時に仲間と「浅間山」2568mに登って以来の本格的なアルプス登山だったなあ。
「上高地」から入って「涸沢小屋」に一泊し、「奥穂高」を極めてから「岳沢」に下った。この高山の急斜面を綱渡りのようにおそるおそる歩いているときに、ガレキの間にたくさん可憐に咲いていたのは黄色に輝く「シナノキンバイ」と真っ白な「ハクサンイチゲ」。定年退職後に「金時山」で登山を再開するまでこの名前だけはずっと忘れることはなかった。
御殿場に来て30年間、「富士山」も「金時山」もずっと私の眼前に聳えていたのに私の目は「沼津」と「東京」に注がれていたなあ。









