裏の林の大木の根元にサイハイランが12本も咲いた。エビネの葉に似た大きな緑色の葉が1枚だけ根元について、その上に30センチほどすっと伸びた長い軸にピンクの細長い花が武者の振る「采配」のようにびっしりと列状にぶら下がって咲く。かがみ込んでガクの中を下から見上げると赤紫色の花弁の美しい花だ。
この花は菌類で栄養を得ていてどうも人工では栽培できないそうだ。絶滅危惧種となっているから、山野草店でもし売っていたらそれは林の中から盗掘してきたのだ。「とらや工房」の林の中に数本、我が家の手前に立つ大木の根元にも昨年1本見つけたけど今年は消えた。菌の栄養が4,5年で枯渇するらしい。ラン科の花は面白いよ・・・。
1年生MU君は「不定詞」を勉強した。中学でやった3つの意味、「こと、ための、ために」を復習しながら問題を解いた。高校では2学期以降に出てくるので今は基礎をしっかり思い出しておけばいい。後半は笑い話「くつろいでいるのはいいけれど・・」を和訳して、今日はプリントを最後までやりきったね。
2年生YAさんは前回、「不定詞」の慣用用法で和訳をやった。 The problem of saving the forests is too important to leave only to the environ mentalists. 後半はleave the problem to the environmentalists「その問題を環境保護論者だけに任せておく」が基本文だときづけばよかった。too 〜to だから「〜任せておけないほど重要だ。」の意味になる。
EN君は前回、英作文で「会話文」をやった。試験によく出るものをマスターして欲しい。 Help yourself to 〜(〜を自由に取って食べる)、Any 〜will do. (どんな〜でもいいです。)Do you know where we are? (ここはどこ? Where is here? ではおかしいね。What is this place called? ならいいけど。) 今日は「分詞構文」の(1)(2)を勉強した。中間テスト目前で早退したけどプリント4枚を全部やりきってしまった。早いね。
KAさんは「不定詞の慣用表現」を勉強した。too〜to〜(あまりに〜なので〜できない)は「否定」の意味になるのに対して、〜enough to 〜(とても〜なので〜できる)が「肯定」の意味になる、ことに注意。〜enough to 〜は so〜 as to〜と言い換えられる。しかしso as to(〜するために)は別もので、In order to〜と同じ意味になるよ。よく復習しておいてね。
裾野教室のSEさんが試験のためこちらに出席した。前回は新シリーズの第1課「基本時制」の英作文をやって動詞の扱いはほぼ正しかったね。「来年まで待てば、・・」は If you wait for next year to come, ・・と書ける。wait for人 to〜に合わせるといい。If you wait till next year でもいいんだけどね。今日は「独立分詞構文」を勉強した。接続詞+S+Vを分詞構文に直すには「ケス・ケスIBG」とやればいいのだけど、Sが異なるときには残しておくので「独立」の名がついた。カンマで区切るのが普通だけど、かわりにwithでつなぐことが多い。SV〜with +名詞+ -ing のように、SVの後ろにもう一つ「文」に近い形で付け加えるから「付帯状況のwith」と呼ぶ。
大学生のYAさんは「京都大」の英作文で「私は市民の誇りと情熱につよく心を打たれ、言葉を失いました。」が難しかったね。I was strongly moved by the citizens' pride and passion and had no words to express myself.前半はうまく書けていたけど、後半は直訳で lose words ではおかしい。「ことば探しに迷う」の意味だから受身形で be lost for words とか be at a loss for words.のようにいう。今日もTOEICの模試問題をやってみた。動詞requireとrequestの違いは難しかったね。動詞require(人に〜を要求する)はdemandと言い換えできるが、動詞request(頼む、〜を必要とする)はaskに近い。 尾上
(追記)私のメールアドレスは「富士通・ニフティ」のものですごく古いんだ。今では無数のプロバイダーがあるけど、その頃はまだ「富士通」だけだった。もう24年も前の平成4年9月に、新宿の「住友ビル」で「朝日カルチャーセンター」主催の「NIFTY講習会」が開催された。私も興味があって出席したらその場でアドレスHCD・・・・を配付してくれた。今もそれを使っている。ドイツ語では「ハ−・ツエー・デー」と読めるから覚えやすい。音楽ではイタリア語で「シ・ド・レ」となるでしょ。
学校の先生でもまだパソコンを持っている人が少なくて、私もワープロにネットの機能がついたものだった。「ワープロ」でも少々改良すれば個人でもNIFTYの「通信機械翻訳サービス」が利用できることを知った。一文字につき1円で翻訳をやってくれた。英語から日本語はEJ、日本語から英語はJEと呼んだ。
しかし、その解答はまだまだお粗末な英訳だったなあ。高校生の英語力でいいかえると、単語や熟語はとてもたくさん覚えていても、日本語の文法力に欠けている、ということかな。「前編集」(これをプリ・エディトという、)をしっかりやってからNIFTYサービスに送ると割りに良い答えが出ることがわかった。日本語ではよく省略される「主語」をかならずつけてなるべく漢字を使った方がいいし、読点も多用すると単語の切れ目がわかりやすいらしい。
その後1年ごとに技術の開発と需要の高まりもあって、翻訳ソフトが市販され2000円になり、1000円になり、そしてネット上では「アルク」の「英辞郎」がタダで利用できるようになった。英文は無理でも英単語の意味を調べるのにちょうどいい。
もうひとつ「Bing翻訳」では日本文を入力すると、ほんの数秒で翻訳文が出てくる。英仏独語なんでもござれ。すごいね。50カ国語で翻訳文が瞬時に提示される。これも無料だ。ただし英文のできあがりを見てみるとそのままではとても使えない。やはり、翻訳者のチェックで編集し直さないといけない。これを「ポスト・エディト」(後編集)という。ためしに学校の問題集とか、好きな大学の入試問題から英文和訳や和文英訳を機械にやらせてみると面白いよ。(つづく)
