「富士山」の「山開き」は山梨側では7月1日だからあと1週間だね。今週末は南アルプス「北岳」3193mの開山式だ。日本で第2の高峰にまた登ってみたいなあ。山頂直下にあるヒュッテ「肩の小屋」のブログを見た。「今年は雪も少なくてキタダケソウが例年より半月も早く咲いています。」と12日に写真入りで載った。8年前もこれと同じ風景だったなあ・・・。
3年生OHさんは「受動態」を勉強した。文法・作文は入試問題となると結構むずかしくて、一年生の基本事項だけでは太刀打ちできないね。Who showed the way to the college? の受動態の文は、目的語のThe way to the collegeが主語になり,動詞showedの受身形がwas shownで、「〜によって」が by whomとなるから、 By whom was the way to the college shown? となる。 今日も語彙力の不足で解けない問題が多かったね。 be frightened of〜 (〜が怖い)、be known to〜(〜に知られている)、 break into〜(〜に強盗に入る)、be caught in a shower(夕立にあう)など重要イディオムも早く覚えてね。まずは期末テストの範囲の単語はぜーんぶ覚えよう。
2年生のSEさんは前回、語句整序問題で英語の「ことわざ」がたくさん出てきてほとんど正解出来たね。「〜は言うまでもない。」は It goes without saying that 〜、「健康が富に勝る。」は Health is above wealth.「〜を心に留めておく。」は keep in mind 〜なども注意。
今日は「動名詞の慣用表現」の2回目。関西学院大の問題で It goes without saying that teenagers should have a quiet, comfortable place in which to study. 「10代の若者には勉強できる静かな快適な場所が必要であることは言うまでもない。」前半が動名詞 saying を使うイディオムで that 節が続く。
後半は関係詞の用法で大切なものだ。a place to study in なら「勉強する場所」だけど、前置詞を前置したければ a place in which to study となるよ。つまり a place which they can study in を a place in which they can study と言い換えたのと同じこと。 a friend to talk to. (話し相手のともだち) も a friend to whom to talk と言いかえできる。
MIさんは前回、「完了形」を使った英作文をやってみた。どうも難しい項目で、私のカリフォルニアの友人もネイティブの大学院生のくせにメールで見ると動詞の使い方がヘタクソだ。「過去完了」はやたらに使ってはいけない。過去の話があるときに「それ以前」であることを区別するためにワザワザ使うだけだよ。
今日は英作文で「明治学院大」の問題をやった。「先日、学校からの帰りに古本屋に立ち寄ったところ、前から探し求めていた本と偶然見つけた。」で、「偶然〜した」に happen to〜 を使った。これはIt happened that SV〜の構文でも使うように、「私は偶然だと思うんだけど・・」という「話者の判断」を付け加えた表現だ。だから更にイディオムの by chance (偶然に)は必要なかったね。「前から探し求めていた〜」は先日よりも更に昔の事だから「過去完了進行形」で書かないといけない。
三島教室MA君の答案を添削した。「否定」の文法・作文は1問1問クセがある入試問題ばかりでやはり難しかったね。50%の正解だった。英語学でもしばしば研究される項目で広く深い内容だ。参考書などでしっかり読み直して欲しい。
和訳では「劣等比較表現」 less than をやってみた。ほぼうまく訳せたね。 Is a cloud less beautiful, or a sea or a mountain, because often seen, or seen by millions? が訳せなかったね。カンマカンマで囲った ,or a sea or a mountain, はa cloudとの対比でただの挿入とみなせれば後から付け足しで訳す方がいい。「雲というのはしょっちゅう見られるし何百万人も見ているからあまり美しくないということがある?あるいは海とか山とかは?」 本来becauseを「なぜなら」と和訳するのがマチガイなんだけど、中学で教わったことは消えないね。 尾上
(追記)2008年の「北岳」開山式は6月28日(土)だった。大学同窓で山仲間のAO君を誘って登ったのを思い出す。山頂近くに咲くというキタダケソウを見てみたい一心で、登山口の「広河原」を早朝8時に出発。6本爪がついたアイゼンを装着して大雪渓を登り切り、「肩の小屋」に着いたのは14時過ぎ。6時間も歩きずめだったよ。天候の急変が心配なのですぐに「山頂」に登り、反対側の斜面に咲くキタダケソウの大群落に着いたのは夕方の16時。ちょうどこの花の見頃の時期に巡り会えた。
キンポウゲ科のこの花は日本国中探してもこの山にしかない。山野草店にも売っていないし栽培も不可能だそうだ。同じ種類の「ヒダカソウ」なら買ったことがあるが。深く濃い緑色の葉に囲まれたキタダケソウの花びらの美しいこと。拡大してじっと見てごらん。年に一回梅雨時に、1週間しか咲いていないから七夕の「織り姫と彦星」みたいだ。タテ・ヨコ・ナナメからじっくり眺めては写真に撮りまくり、最後に純白の花弁にチュッとやってから山小屋に戻った。
AO君はTA君と同じく大学卒業後は「住友商事」に就職しモスクワ駐在が長かった。水の都レニングラード(今はサンクト・ペテルブルグ)にも旅行することが多かったらしい。羨ましいなあ。私も商社に入っていたらなあ。彼は外語大時代はサッカー部に所属し,今もOBチームで時折蹴りに行くほど体力・気力に溢れている。昨年新宿で10周年記念のパーティをやったのだが、私たちの外語大「望露会」トレッキング部のスタートは2005年8月、AO君とON君と3人で登った「金時山」からだった。この8月には95回目であこがれの「苗場山」に泊まりがけで行くよ。新潟県の「花の百名山」だ。
この「北岳登頂」でも8時間の登りにAO君は健脚ぶりを見せてくれた。「山開き」の記念で小屋では夕食に「缶ビール」が全員にふるまわれたよ。ウマイ!
