高校英語UG会 三島・裾野・御殿場


大学改革、大変だ!
大学改革、大変だ!
2024年6月30日(日)
「白馬の峰々を大展望」
 兵庫県西宮市の我が高校の東京支部同窓会は80才の今でも年に5回ある。6年一貫の男子校だから女気はない。先日は幹事が梅雨時にもかかわらずいつもの蓼科ゴルフコンペを企画したので、心配しながら参加してみたらなんと2泊3日が晴天続きでオドロキ!私は初日仲間に合流する前、伊那の高遠まで足を延ばし「北沢峠」で花探し。「八ヶ岳高原」でもクモキリソウの大群落を見つけてから蓼科に向かった。「蓼科高原」の高級ホテルに常連9人とその奥様5人が集まって乾杯!明日は関西からも4人がゴルフに駆けつけるという。2階の露天風呂に入ると「八ヶ岳」の峰々が一望に。赤岳の右に阿弥陀岳、左に横岳と硫黄岳など。八つの峰はこの15年で全部登ったなあ!
 翌朝、ゴルフ好きの6人を残して私たちはホテル主催のバスツアーに出発。松本からオリンピック道路を快適に走って「白馬スキー場」へ。最近開発されてインバウンドに好評の「白馬岩岳リゾート」でゴンドラに乗り山頂1289mへ。眼前に広がるのはまだ雪渓が残る白馬の峰々だ!そこの山頂レストランのスープが美味しくて評判だし、展望の良いカフェテリアに行くと、空中のテラスが絶好の写真スポット!香ばしいコーヒーとサンドイッチを食べながら、青空の下で白銀に輝く峰々を懐かしく展望した。ああ14年前、友人とあの白馬尻から1日かけて大雪渓を登ったなあ・・・

 一昨日28日のジャパンタイムズに載った「東大安田講堂」の写真が興味深いので「英字新聞の会」のグループLINEに転送した。見出しJapan’s universities must prepare for tough changes 「日本の大学、難しい変革の準備」の記事の中で、Japan’s economic performance in the half-century after World War II proved that its education system was fit for purpose. The difficulties of the past two decades suggest that is no longer the case. Japan is struggling to reform the upper levels of education to ensure that students possess the skills they and the country need. (日本の戦後50年は経済の発展と共に教育制度も好調だった。しかしその後の20年は高等教育の変革に四苦八苦している。)と述べている。
 今年の秋、なんとあの名門の「東京工業大学」と「東京医科歯科大学」が合併して「東京科学大学」が誕生するという。えっ、唐突になぜ?文科省が「国際卓越研究大学」という制度に10兆円のファンドを創設するというので、優秀な学生確保や資金面で大学経営に不安なその2大学が同調したらしい。将来「ノーベル賞」を獲得できる人材の開発かな。世界のランキングで40位以下の東大に望みがないためかな。数年前から「東京大学」と「京都大学」がAO(Admission Office)入試、つまり推薦入試を始めたのはオドロキだった。米国のHarvardでも英国のOxfordでも楽に合格出来そうな優秀な高校生を日本に留めるための苦肉の策のようだ。Brain Drain(頭脳流出)防止対策だね。 尾上
2024/06/30 (Sun) 0:20


大谷翔平のドジャースとかけてドッジボールととく。その心は?
大谷翔平のドジャースとかけてドッジボールととく。その心は?
2024年6月23日(日)
「時之栖でコンサート」
 ひと月前、友人の紹介で大和市まで聞きに行った演奏会「大和でクラシック」はピアノ三重奏ばかりのコンサートでとても素晴らしかった。ドヴォルザークの三重奏の後はチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」で締めくくって大きな感動が残った。バイオリンもチェロも素晴らしかったが三宅麻美のピアノの表現の豊かなこと!特に2曲目のベートーヴェンの有名なピアノトリオ「大公」は40年前、長男がピアノで次男がバイオリンを習い私が三島のオーケストラでチェロを弾いていた頃、その楽譜を仕入れて親子3人でいつか合奏できればいいなあと夢見ていた名曲だった。とても印象的なコンサートだった。
 その余韻と感動を御殿場市民にも味わってほしいな。大和市のそのピアニストが地元の文化向上のため主宰して9年目になるというから、その協力があれば姉妹版「御殿場でクラシック」もやれそうだとの思いで夢中で走り出した、その後の1か月は古くからの友人・知己・教え子を頼って6人の実行委員会を作り、先日20日に開催を決定して教育委員会の後援もいただいて、「時之栖チャペルでショパンを聴こう」のチラシとチケットを印刷するところまでこぎつけた。このイベントのために新しい名刺も作った。開催は9月15日、三連休の日曜日だ。120席の小さなチャペルのコンサート、成功させたいなあ・・・
 
 昨日22日は第4回の「英字新聞を読もう!」だった。見出しはJapan likes tourists, just not this manyで内容は先週お伝えしたように、京都の床屋の主人が日本語の通じない外人客が増えて困る、というお話。He picked up his scissors and began to cut, hoping that his decades of experience would carry him through the stilted encounters.「彼は鋏をとってカットを始めた。数十年の経験があるからそういう難しい接客を切り抜けられるだろうと思いながら。」と訳せる。直訳で「経験が彼を運ぶ」では変な日本語だね。普通は「人が物を運ぶ」なのに、ここでは「物が人を運ぶ」はおかしい。これが「無生物主語の構文」という日本語にない表現で、What makes you happy?は「どうして君は嬉しいの?」と訳した方が自然だ。
 基本はSVOCが「理由/条件+make+人+結果」という構文になる。The photo reminds me of my old friends.(その写真を見ると昔の友人を思い出す)で、動詞remindsはmakes me remember my〜だし、The big money enabled her to go abroad to study.(その大金があったので彼女は留学できた)で動詞enabledはmade her able to go〜といいかえ(パラフレイズ)できるでしょ。最初の英文でcarry him through〜はmake him go through〜と言えばわかりやすいね。Many visitors littered, parked in driveways and in some cases dodged traffic to take photos from the bridge’s median strip, residents said in interviews. 「ゴミを散らかしたり、路上駐車したり、時には橋の中央分離帯から写真を撮ろうとして、車にぶつかりそうになった観光客も多い、と住民たちはインタビューで答えた。」 
 dodgeはドッジボールから連想して「ボールぶつけ」だと思い込んでいたから、生徒たちの「避ける」という訳に驚いた。「車を避けた」は本当は「車にぶつかりそうになった」の意味だね。大谷翔平の球団Dodgersは「避ける男たち」の意味になるから、なぜだろうと家に帰ってネットで調べた。70年前、ロサンジェルスに移転する前はブルックリン・ドジャーズの名でNYのブルックリンにあったが、その地区は路面電車が縦横に走っていて危険で「電車にぶつかりそうな人たち」という愛称で呼ばれていた。それが球団名になったのだった。今は高架鉄道になって海辺の終点には大人気の遊園地「コニーアイランド」がある。そこにドジャーズの球場があったらしい。息子たちがNYに住んでいた20年ほど前、家族で行って観覧車Deno's Wonder Wheelに乗ったなあ。 尾上
2024/06/23 (Sun) 0:35


英字新聞で日本を知る
英字新聞で日本を知る
2024年6月16日(日)
「南会津・田代山へ」
高い山頂が台地で広い湿原になっている山は珍しいよ。一番有名なのは「尾瀬ケ原」で、広大な湿原にはミズバショウやリュウキンカが咲き、昔大学の友人たちと一緒に「至仏山」に登った時には熊にも出くわした。新潟の「苗場山」も山頂にはたくさんの池塘が広がり高山植物の宝庫だった。昨年のひとり登山では「鬼怒沼山」が名前のごとくやはり沼と湿原の山頂だった。下ってきて奥鬼怒の秘湯「加仁湯」に一泊したなあ。一番近くにも湿原はある。仙石原の観光名所「すすき草原」の水がたまったところに「仙石原湿原」の石柱が立っている。ミズチドリ、トキソウ、カキランなどラン科の花々の宝庫なんだ。
 13日(木)は日帰りで日光と南会津の県境「田代山」登った。この広大な山頂も「田代湿原」になってその中にポツンと山頂ポールが立っていた。タンポポのような白い玉のワタスゲが木道の左右に咲いて花道になっている。ピンクの釣り鐘をたくさん提げたヒメシャクナゲ、黄色のおしべと白い花のチングルマは枯れ花になったのもあって長いひげが面白い。紫色の鮮やかなタテヤマリンドウの隣に咲きかけの小さな白い花、あれは何だろう?3つのつぼみの中に一つだけ花を少し開いていたのでカメラで中を覗いた。あれ!花弁にオレンジのWマークが見えるよ、オノエランだ・・・

 22日第4回の「英字新聞を読む会」で読み合わせの記事を、2週間前から予習できるうに受講生に送っておいた。Japan likes tourists, just not this manyというタイトルで、「日本は海外の旅行者が嬉しいが、しかしオーバーツーリズムとなってこれほど多いのは困る」という見出し。カンマの後を補えば(国名は女性名詞だから)She doesn't like this many touristsということ。thisが「こんなに」の意味で副詞なのだ。初めての用法でLINEで質問してきた生徒がいた。
 旅行者の三分の二は韓国・台湾・中国で、落としていくお金は日本の国民総生産の9%にもなるそうだ。しかし、京都では観光地でないような市民生活の場に旅行者が入り込んでくる。写真を撮ろうと芸者を追いかけたり立ち食いをしたりして日本の上品な習慣を無視している。No eating while walking(歩行中飲食禁止)の張り紙も効果がない。河口湖町ではコンビニの屋根にそびえる富士山を撮ろうとして、車道に飛び出し交通妨害になっている。 尾上
2024/06/16 (Sun) 0:17


助動詞は「動詞を助けない」
助動詞は「動詞を助けない」
2024年6月9日(日)
「三つ峠のアツモリソウ」
 アツモリソウは平家の若武者「平敦盛」の名にちなむ野生ランの一つでピンク色の大きな美しい花だ。平敦盛は源平の「一ノ谷の合戦」で敵方の熊谷直実に打ち取られた17才の美少年で平清盛の甥にあたる。ラン科の花はふつう3枚の顎の中に3枚の花弁をもち正面の大きな花弁を唇弁というのだが、このアツモリソウはとても大きな袋の形をしている。それが戦場を騎馬で走る時、武士が背中に背負う弓矢除けの「母衣」に似ていて平家は赤旗だった故事にちなむ命名のようだ。学名は「女神のスリッパ」の意味でなるほど納得できる。ちなみに相手の熊谷直実にちなんだ白い袋状のランにはクマガイソウの名がついているよ。源氏は白旗だったからね。
 6日の朝、車で河口湖を越え旧街道「御坂みち」を登って行った。絶滅危惧種のアツモリソウが「三つ峠」に咲きだす頃だ。旧御坂トンネル手前の登山口に駐車して歩き出す。マイヅルソウ(舞鶴草)キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)を見つけてはスマホカメラを向ける。2時間ほどで「三つ峠」の3つの峰の一つ「御巣鷹山」に着いた。ここにアツモリソウが咲いているはず。金網のフェンスが2重になって、さらにその先に鉄の檻を被せられて大きな袋をふくらませたアツモリソウが2つ、5つと群落を作っていた。素晴らしいよ!。。。「木無山」から下山する前に「三つ峠山荘」主人の中村さんにご挨拶。花と昆虫の「共生」について情熱をこめて話してくれた・・・

 「英字新聞を読もう!」昨日は3回目。5月27日のジャパンタイムズからWith more foreign children, Fukushima struggles with language supportという見出しに注目し皆さんに予習していただいた。「外国人の子供増加で福島県は言語学習支援に奮闘中」と訳せる。冒頭のA record number of foreign children were found to have needed Japanese language assistance. (日本語学習の支援を必要とする外国人の子供たちが記録的に多かったことが判明した)は、完了形の不定詞を使ってかなり難しい表現だったけどENさんは見事に和訳してくれた。もっと簡単な書き方ならIt was found that the children had needed〜、のように、動詞を2度使って「複文」で書けばいいのに。
 動詞のwas foundを後ろの動詞had neededの前に割り込ませて「単文」に変えるとThe children were found to have needed〜のようになる。それはIt was said that SVをS was said to Vに書き変えたり、高校の英語ではIt seemed that SVが不定詞を使ってS seemed to Vに直せる、と教えているのと同じなんだ。「〜とわかった」とか「〜と言われてた」「〜と思われた、〜らしかった」は、日本語では「〜だね」「〜だよ」のように文の最後に付けるね。それを文法ではModalityと呼ぶ。つまりMood(ムード)「話者の気持ち、判断」を英語では助動詞のように「動詞」の前に付けくわえるのだ。He must have succeeded.(成功したにちがいない)もmustは「話者の信じる気持ち」を命題に付け加えたもので、助動詞は「補助的動詞」の略語で「動詞を助けている??」のではないのです。 尾上
2024/06/09 (Sun) 0:15


関東大震災から100年
関東大震災から100年
2024年6月2日(日)
「トキの森公園のポスト」
 佐渡の2日目は念願の「トキの森公園」へ。朱鷺は「赤いサギ」の意味かな。御殿場の「時之栖」はどうもトキが昔いたらしい印野地区の「時の巣」からつけたのではないかな。昔は日本のどこにもトキがいたのだ。しかし、田んぼの中に飛来してはカエルなど餌をあさり早苗を踏みつぶしてしまうので嫌われたし、美しい羽は弓矢の羽根として重宝されたから乱獲された。能登半島にわずかに残っていたトキを保護するために、50年前「佐渡島」の「保護センター」で育てたがとうとう20年前にすべて絶滅してしまった。今では500羽以上に増えたトキは1999年に中国から贈られたひと番(つがい)から始まったという。
 「トキの森公園」の「資料展示館」では子育て中の母鳥と3羽のヒナが目の前にいた。親子とも羽が灰色をしているが、秋になるとオレンジっぽいピンクのトキ色になるらしい。飛んでいる姿はナマではなくビデオで見ることができた。細長いクチバシを突き出して大きな羽を広げて颯爽と飛び回っていたよ。次に「ふれあいプラザ」に移動すると、大きなドームの中を自然な森の姿にして、エサ取りや飛び回る姿を観察できるように工夫されていた。トキは学名を「ニッポニア・ニッポン」というペリカンの仲間らしい。帰り際、真っ白な郵便ポストが立っていた。真っ赤な顔と長いクチバシが面白い・・・

 「英字新聞を読む会」は次回8日土曜日に予定している。先日、「オノエランが咲く頃なので、2日金時山に登りますか」と呼びかけたら、4人の女性が参加希望した。昨年の授業で「尾上蘭」の話題になり、花を見てみたい、という生徒がいたのだ。ところが前日から大雨になって予報も悪くなるばかり。LINEで中止を連絡したので本当に残念がる生徒も多かった。でも直前の30日、下見を兼ねて私がオノエランの咲き具合を確かめに登ったら、ほぼ満開に近く美しい姿を見ることができた。その時に撮った写真を皆さんに送って今年は我慢してもらうことにした。
 雨の日曜日には英字新聞を読むのもいいね。デジタル版でざっと目を通したら、The earthquake that turned Tokyo to ash (東京を灰に変えた地震)で、1923年9月1日の「関東大震災」の話が目についた。昨年2023年はその大地震から100年目で、8月末にレポーターがその記録展示が残る公園を訪れている。当時の陸軍省被服廠のあった跡地で、墨田区両国の「横網公園」の中にその展示館がある。多くの被災者がその敷地に保護を求めて来たそうだ。。。実はその公園には偶然近くまで先月行っていた。大学の忘年会をスカイツリーで計画し、元気な有志で亀戸駅から「北斎通り」をトレッキングし、両国から水上バスで浅草に向かったのだ。 尾上
2024/06/02 (Sun) 23:00


読解のコツは〇・△・▢の使い分け。
読解のコツは〇・△・▢の使い分け。
2024年5月26日(日)
「佐渡島に渡った!」
 新潟までは遠いなあと思っていたら、上越新幹線「トキ」なら東京駅から340キロをわずか2時間‼「JR上野東京ライン」で東京から御殿場に戻るよりずっと早かった。先日新潟港から水中翼船に乗って生れてはじめて「佐渡ケ島」に渡ったよ。大学生の頃ロシア語通訳のアルバイトをやり、富山県の伏木港から貨物船でシベリアに材木買取に往復する途中この沖合を通ったなあ。23日は「新潟港」から快速船「ジェットホイル」で1時間、両津港につくとレンタカーにすぐ乗り換えて「ドンデン山」940mへ直行だ!山頂下の「ドンデン高原ロッジ」は木造八角形の山荘で、テラスから青い日本海と今着いたばかりの港が眼下に広がっていた。
 両津湾と加茂湖の間の細い砂州に佐渡市の街並みが連なっているよ。今夜の宿はあの湖畔のあたりかな。「尻立山」(ドンデン山)への登山道はカエデやオオカメノキなど背の低い灌木が茂って足元に紫色のマキノスミレ、ピンクのオオイワカガミ、白いチゴユリ、黄色のエチゴキジムシロ、橙色のレンゲツツジなどがいっぱい。「ドンデン池」に下る道では真っ白な山シャクヤクが2輪、薄紫で釣鐘形のウラジロヨウラクもたくさん見つけた!午後だけの山行なので今日のゴールはあそこに見える赤い屋根の山小屋までにしよう。おっ!シラネアオイだよ。2輪だけ半月も遅いのに待っていてくれた・・・

 今日の「英字新聞を読もう」は、5月11日(土)の「ジャパンタイムズ」電子版の「北海道でオーロラ」と、13日(月)「ロイター通信」からの転載で「壮大なオーロラ、20年ぶり最大級の太陽風で」の2つを読み合わせした。10日以上も準備期間があったので生徒のみなさん予習バッチリ!前半は流れるように読み進んだ。後半の方が世界ニュースのせいか少々難しい英語で、1600 Greenwich Mean Timeが見慣れない表現。「グリニッチ標準時間で16:00」のことかなあ。音声ではone thousand six hundredと読んでいたが。
 今日は「英文法で一番難しいのはandの用法です。A and A'のルールを習得するのに私の塾生だと3年生の秋までかかった。その時には尾上塾の免許皆伝!と告げて英語博士にしてあげました。」とお話した。A とA'は同じ品詞で同じカテゴリーのはず。今日の英文でdamagedは動詞の過去形だから少し前のcausedと並列して同じ主語、reachは動詞の現在形でtravelと並んで同じ主語です。andが出たらまず△マークで囲んで要注意!ちなみに、接続詞・関係詞・疑問詞はすべて「節」を構成するもので□マークで囲みます。□+S+Vが「文」の最小単位「節」になります。更に〇マークで「前置詞」を囲むようにすると〇+名詞が修飾語なので、文の骨組みがくっきり見えてきます。 尾上
2024/05/26 (Sun) 0:10


オーロラの異常発生
オーロラの異常発生
2024年5月19日(日)
「スカイツリーで大学の同窓会」
 16日は「傘寿記念」と銘打って東京外国語大学ロシア科卒の同窓会だった。これは私の企画で参加は男性3人女性2人だった。デジタル版の大学同窓会報に大々的にのせてもらったのに出席率12%とは少ないな。でも元々40人の小クラスだからね。80才まで長生きして、病もなく元気に歩いて交歓会に出席できる人の数はぐんと少なくなるのかな。私は小・中・高・大のほぼすべての同窓会に最近参加しているんだが、調べてみると先日の小学校はクラス60人中10人、中学は昨年学年全員300人のうち30人、高校は先月西宮市で「傘寿祝賀の会」があり卒業生180人のうち31人が集まったそうだ。いずれも元気者は6人に1人の割合だと判明した!
 この日は「東京スカイツリー」を見上げる押上「ソラマチビル」31Fのレストランで夕食会をやった。大学1年の夏、信州「菅平」のロッジで合宿し、翌日は誰かの発案で4人が夜通し山中を歩いて「篭の登山」と「浅間山」の山頂を極めたことを懐かしく語り合った。無茶をしたなあ、若かったんだねえ!窓外の眼下には浅草寺の賑わいや隅田川の流れ、遠くに東京湾の船も見えて素晴らしい展望だ。このグループで15年続けた山歩き(トレッキング)がコロナ以降は難しくなったので、この日も「江戸街めぐり」を企画して、男性3人は午前中「JR亀戸駅」に集合し、緑濃い「北斎通り」を歩いて「葛飾北斎美術館」に立ち寄り、両国から水上バスで浅草に向かった・・・

 生涯学習「英字新聞を読もう!」の教室で来週25日(土)の第2回にはテレビでも話題になっている「オーロラの異常発生」を選んだ。In a rare event, the Northern Lights show up in Hokkaido (珍事、北海道にオーロラ現る!)は「ジャパンタイムズ」デジタル版で13日に掲載された。「これは20年ぶりのスペクタクルで、スマホカメラの精度がさらに進歩し肉眼で見えなかったものが写っていました。今回はさらに信じがたいことが起こった!」という北海道名寄市立天文台「きたすばる」の元台長の談話とその4枚の写真が掲載された。東北地方や能登半島でも目撃されたらしいから実に珍しいことだ。
 その記事の関連で、11日に「ロイター通信」から提供された世界ニュースFirst ‘extreme’ solar storm in 20 years brings spectacular auroras(20年ぶり、強大な太陽風でオーロラの大スペクタクル)の記事も皆さんに読んでもらうことにした。英国や南半球の「タスマニア」でもくっきりとオーロラが現れたそうだ。しかしそれは強力なプラズマと電磁場の放出になるので、人工衛星や航空機や世界中の送電網に脅威となっている。停電を引き起こすかもしれないので懐中電灯や電池やラジオを手元に用意しておきたい。この期間、日食用眼鏡があれば昼間、太陽の黒点群sunspot clustersも見られるかもしれない、と述べている。 尾上
2024/05/19 (Sun) 0:10


中高生の英語力が向上⁉
中高生の英語力が向上⁉
2024年5月12日(日)
「静岡で展覧会2つ」
 「テオ・ヤンセン展」がまた見られる、と静岡の「県立美術館」に出かけた。3年前の6月にも甲府の「山梨県立美術館」で見た不思議な彫刻(?)がまた日本にやってきた。12mもある巨大な骨格のモンスターが海辺を速足で歩く様子はビックリだ。わずかなそよ風が唯一の動力なんだから!背中の白い帆に風を受けそれをパイプ状の細い骨格や脚に送り込む仕掛けらしい。大学で学んだ工学を芸術に取り入れたオランダ人テオ・ヤンセンの創作だ。会場ではそのストランドビーストの一頭(一台)を実際に動かして見せてくれた。チューブから風を少し吹き込むと、数十本の脚が順序良く前後して巨大なビーストは速足で静かに前進したよ。
 県内でも静岡市までは東京と同じ80キロもあるので来るのは久しぶり。海風が吸ってみたくて由比のパーキングで停車して遠く伊豆半島につながる海岸線を目で追った。海越しに見える富士山も美しいなあ。ここは難所の「薩埵峠」(さったとうげ)、歌川広重の「東海道五十三次」の一枚に描かれている景勝地だ。この日は午前中少し頑張って、静岡駅前にそびえる高層ビル「葵ホ−ル」の「静岡市美術館」に先に立ち寄った。京都の「細見美術館」からの名品展でお目当ての江戸中期の「伊藤若冲」や「酒井抱一」の傑作がいくつも展示され嬉しかったし、特に「葛飾北斎」の「五美人図」はいつもの浮世絵版画ではなく珍しい肉筆画の大画面で大いに感動した・・・

 9日のジャパンタイムズのデジタル版記事Japanese students’ English proficiency is improving「日本の中高生の英語力は向上」をLINEで「英字新聞の会」受講生に転送した。ご家族に生徒がいれば興味持たれそうだね。文科省が2023年の中学3年生の英検3級以上合格率を大都市や県別に発表した。トップは「さいたま市」で88.4%、福井県、横浜市と続く。最下位が「佐賀県」で30.1%。(名指しされた県の教育界は不憫だなあ!)高校3年生の2級以上では富山県がトップで61.4%。福井県、石川県と北陸の県が続く。宮城県が40%弱で最下位だった。
 しかし、学校や地域によって「英検」を奨励しているかどうかで差が生じるはずだ。民間の「英検協会」の主催だから受験料は個人負担で2級が9千円超、3級でも7千円近いし2回3回と受検することになるから家庭の負担も大きい。さらに合格率は「合格者数」÷「受検者数」だから、優秀な生徒にだけ受検させればランクが上がり学校や県は喜ぶ。したがって文科省のこのようなデータ公表はきわめて恣意的で意味を持たないし混乱を招くよ。こんな状況なのに「文科省・入試センター」は大学入試で英語の試験を「英検」で代用させようとしたから現場からの猛反発をくらったのだ。 尾上
2024/05/12 (Sun) 0:12


ワープロからパソコンへ
ワープロからパソコンへ
2024年5月5日(日・こどもの日)
「中野駅前で同窓会」
私は昭和30年東京中野区の桃園第三小学校を卒業した。2日は久しぶりの同窓会をJR中央線、中野駅前の寿司屋でやるというので出席した。(私は小・中・高・大のすべての仲間を大切に思い同窓会にはほぼ毎回出席しているよ。)昔小学校の校門前で文房具屋をやっていた八千代市のKIさん、作新学院高校で教師をやっていた宇都宮市のAR君を入れて10名が遠方から集まった。千葉・埼玉・神奈川に移住した人が多く、東京にまだいるのは青梅街道で老舗の牛乳屋の跡を継いだSU君と杉並のKA君だけ。オーストリア人と結婚してウイーンに住むMAさんがこのたび実家の処分で里帰りしたので集まることになったんだ。
 デイサービス通い、腰痛がひどくて歩けないなどの欠席連絡が多いなか、80才「傘寿」といわれる高齢者がこうして元気な顔をみせあえるのは奇跡に近い。東京の駿台予備校で偶然同クラスになったMI君は今もモンゴルとの間を往来して友好関係に活躍しているそうだ。同じ高校教師だったAR君は最近日本橋からスタートして5つの街道をすべて踏破したというからスゴイ!私も「昨秋から生涯学習のボランティアで英字新聞の会を始めました。LINEのグループ(桃三梅組)でこれからも大いに語り合いましょう」と報告。一方、いつも隣の席で親友だったUE君、麻布・東大のエリートコースだったTO君もすでに冥界の人。合掌。

 デスク型のパソコンが出現する前に、だれでも一台持っていた開閉式のワープロという機械を見たことがありますか。WORD PROCESSORの略で、英文と和文の両方でタイプライターとして使えば試験問題とか文章作成にとても便利だった。40才の頃使い始め、それがバージョンアップして電話回線でデータ送信ができるようになり電子メールが始まった。50才の頃、東京で開催された富士通の「説明会」に出席したらNiftyのアドレスを入手できたので今もそれを利用している。それがインターネットに発展し、ブロードバンドの普及でテキストだけでなく画像や音声も送受信できるようになった。
 アナログの時代、大学の卒論はタイプライターも使わずペン書きで、ペラペラの数十枚のレポートのようなものだった。24才、静岡県の高校教師になって始めは試験問題も鉄筆でガリ版の紙に文字を書き込んだものだ。3校目の島田商業高校に転勤して初めて「情報処理科」の生徒たちが授業に使用する大型コンピューターを見た。まだ個人用のPC(パーソナルコンピューター)などない時代、生徒たちはFORTRANとかいう最先端のプログラミングを勉強していた。作成したデータは紙テープに穴をあけて記録して持ち歩いていたなあ。 尾上
2024/05/05 (Sun) 0:10


Google翻訳の時代
Google翻訳の時代
2024年4月28日(日)
「大雲院のカヤラン」
 御殿場市の東端、深沢の地に美しい花々に囲まれた古刹が立っている。本県で唯一ミズバショウが一面に咲いている「あまだ里山」に近い。曹洞宗・大雲院といって戦国時代の創建だから400年以上の歴史がある。その山門は当時の「深沢城」の大手門がそのまま移築され堂々としたものだ。富士山の湧水があふれる清らかな池泉とツツジの海の間を進みやがて鐘楼の下をくぐって本堂に向かう。正面の扁額には「瑠璃光院」と青い文字の筆致が美しい。桜の古木が前景となって幽玄の世界に入っていく。
 前庭にカヤランが今年も咲いていた。柘植の木の枝に黄色の球形をした小さな花を無数に密集させて。6枚の花弁のうち一枚に紅色の模様がついて実にかわいい。着生蘭といわれ空中に突き出した気根から水分を吸収する。葉がカヤ(榧)の葉に似ていたからその名が着いたという。梅とか桜とか凹凸のある樹皮ならどこにでも着生するようだ。近くの柘植の木の下を見るとヨウラクランのつぼみがびっしりと。仏教寺院の本堂装飾に用いる「ようらく」(瓔珞)に似た小さな花の鎖だ・・・

 昨日27日は生涯学習の教室「英字新聞を読もう!」の第1回だった。御殿場駅前のサロン「けやきかん」に夕刻7時4人の受講生が集まった。全員が70才代後半の女性で元気はつらつでなんとも素晴らしい!こちらは珍しく風邪で3日寝込んだから体がフラフラ、でもボケた頭で授業開始。今回のテキストは4月5日付けの「ジャパンタイムズ紙」からの記事で見出しはFear of a full stop? それだけ見てはわからないね。「完全な停止が怖い?」とはどういう意味だろう。続くYoung Japanese say drop the period in your texts.(文の最後にピリオドをつけるな、と日本の若者が言う)で少し話が見えてきた。
 昨年から継続のTAさんとSUさん、そして新人のHIさんとENさん。「皆さん、私の妹のような年代の方々でとてもうれしい。私もさらに頑張らなくては!」と、講師の自己紹介を終えていよいよ本文に入った。「私も目が悪くなって辞書の小さな字が読めなくて失望してたが、Google翻訳のおかげで紙の辞書を引く必要がなくなりました。デジタル版の新聞なら実に簡単になりました。スマホの画面上でその単語や熟語を長押しするだけで意味も翻訳も一瞬で出るんですよ。英語ー日本語は完ぺきではないし、適切な語義を選ぶ力が必要ですが。」と、LINEグループのトークで伝えてあったので大いに活用できたらしい。みなさんかなり上手に和訳できていた。 尾上
2024/04/28 (Sun) 0:15


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