"That's one small step for (a) man,
one giant leap for mankind."
「これは1人の人間にとっては小さな一歩だが、
人類にとっては偉大なる飛躍である。」
1969年7月21日に、
人類最初の月面着陸を成功させたアポロ11号の
ニール・アームストロング船長の
有名な言葉だ。
今週金曜日から公開している映画
「 First Man(ファースト・マン」
を、観てきた。
輝かしい功績は、
こんなにも非情な命がけのプロジェクト実践であったのだと
初めて知ることができた。
米ソ冷戦下で遂行された、ケネディ大統領のアポロ計画。
世界中の人々が歓喜でアメリカのこの偉業をたたえた。
その裏には、様々な悲しい真実が隠されていた。
そんな過去の現実が、映画を通じて迫ってきた。
壮大な宇宙空間の中を月にたどり着いても
果たして、無事に地球に生還できるのかという
危険をはらんだもの。
生きて帰れる保証はどこにもなかった。
そういう現実を想像することすら
この栄光の陰でずっと隠されてきていたということを
思い知らされた。
困難に対処する勇気と冷静な判断力。
そういう人間として大切なものを
もう一度、しっかり自分の中に意識させなければ
そう、強く強く思った。
亡くなった母が、
あの1969年7月の暑い夏の日、
夜中遅くまでTVに見入っていた、
歴史的瞬間を共有できた
そんな気がした。




