【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。


実直な焼き菓子
実直な焼き菓子
昨日散歩していて、ユキヤナギがずいぶんと咲いている事に気付いたのだけど、早すぎやしないだろうか。ニラの花も咲いていたけど1ヶ月くらい早い気がする。そんなことないのかな。確かに暖かいので無理はないのだろうけどなんだか不安になるな。

プラスチック容器の回収についてまだなんとなく考えているんだけど、例えば駅にリサイクル資源回収コーナーを設けて登録制で利用出来るようにするというのはどうだろうか。暗証番号かなにかを使って、とにかく登録した人じゃないと回収ボックスは利用出来ないようにしちゃうわけ。登録してまで利用したい人ってのはそもそもリサイクル意識が高いはずだから、酷い状態で(洗ってないとか)回収に出すとかゴミ箱変わりに使うとかはしないような気がするのだが甘いだろうか。
回収した資源は、始発前か終電後かにあらかじめ決めた駅に集めるようにして、リサイクル業者はそこへ回収しにいくか、例えばリサイクル工場の近くまで鉄道でそのまま運ぶ事が出来るならそれがいいのかもしれない。もちろん各駅での回収の方が都合がいいのならそれはそれで良いでしょう。
鉄道会社にしてみれば、それをやったからと言って利用客が増えるということはないから、仕事が増えるだけで何のメリットがあるのかという話になりそうだけど、どうせどの駅にだって普通にゴミ箱はあるわけだし清掃業者だって入っているんだから、利用者が一人一人マナーさえ守ってくれれば駅の中の話なら今と比べてものすごく負担が大きくなるということはないだろうし、運搬に掛かる費用は行政が負担すれば良いと思う。まあ、思い付きでテキトーな事を書いてるだけですが。

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先週、映画館の町で見つけたお菓子屋さんがある。お洒落なのかお洒落じゃないのかよくわからない、手作り感満載のなんとなく不思議な感じのするお店だった。なんだか気になったので中に入ってクッキーとチーズケーキを買ってみた。パウンドケーキも気になったけど胃袋は残念ながら一つしかないのでとりあえずその日はそれだけ。
帰宅後クッキーを食べてみたら、想像以上に美味しくてビックリした。なんの派手さも華やかさもない実にシンプルな固めのクッキーなのだけど、これが驚くほどわたしの好みにマッチしたのだ。試しにと思って小さいサイズを選んだことを後悔してしまった。チーズケーキも実直な感じで良かった。

この週末また訪れて、今度は色々買おうとと思って楽しみにしていたのだけど、昨日確認したら今週は土日ともにお休みだったので悲しみに暮れている。月によって変動はあるみたいだけど、どうも土日はあんまり営業していないようで、今月は土曜日は隔週で営業だった。その道を通るのは始めてではないのになんで今まで気付かなかったのだろうと思っていたのだけど、そういうことか。来週は必ず行ってクッキーを買い込むぞ。

ネットで調べてもあんまり情報が出てこないんだけど、どうも元々はミルクスタンド?牛乳屋さん?だったようでいつの間にかお菓子屋さんになっていたとか。思い返してみればたしかに牛乳屋さんの名残があったような気がする。

2021/03/07 (Sun)



ナイトガード
ナイトガード
4、5ヶ月毎に歯の定期検診に行っている。わたしの通っている歯医者では毎回検診に行くとお会計の時に「次回のお知らせの葉書は必要ですか?」と訊かれる。検診の時期になったら葉書で通知してくれるのだ。そこで「お願いします」と答えるとその場で葉書に自分の宛名を書かされてそれが送られてくるのだが、「覚えているようにするので結構です」とか言って断っても、普通にお知らせは届くので(当たり前だが宛名は自分が書いたものではない)、会計時の確認は不要なのではといつも思ってしまう。

先日通知が届いたので近いうちに検診の予約をするのだが、今回は睡眠時の食いしばり対策のマウスピース(ナイトガード)を作ってもらおうとも思っている。
一昔以上前に、当時通っていた歯医者で食いしばりの癖があるのではないかと指摘をされていたのだが、全く自覚が無かったので特に気にしていなかったし、ずっと忘れていたのだけど、ここ数年でどんどん食いしばりが酷くなっている気がする。5、6年前からだろうか。当時は会社がとても忙しくて、自分自身は大した仕事内容ではないもののとにかく作業量が膨大で、毎日終電で帰宅、土日も出勤という日々が続いていたのだ。朝まで作業したこともあった。そんな中で睡眠中に自分の食いしばりで目覚めるような事がたまに発生していたように思う。
その頃から何となく気にはしていたのだけど、最近は顎?顎関節?の辺りになんとなく違和感が出てきたりもしているし、朝目覚めるとその周辺がとても疲れているので、一度マウスピースを試してみようと思うのだ。

前回の検診の時にちょっと相談してみたら、マウスピースを作った人の中で効果を感じて続けている患者さんは、だいたい半分くらいと言っていただろうか。面倒くさくて使わなくなる人ももちろん沢山いるし、作れば必ず効果がありますとは言えないけど、試してみる価値はありますよという感じだった。
人に訊くと「昔から歯軋りが酷くて作ったこともあるけど使わなくなってしまった」という話もあれば「想像以上の効果があった」という意見も耳にした。自分がどちらになるかわからないけど、ちょっと楽しみだ。

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『大奥』という漫画がある。よしながふみさんという方の作品だ。この作品の存在はなんとなくうっすらとは知っていたけれど、特に気にしていなかった。最近完結したらしくチラホラと話題を目にすることがあったのだが、これがどうも良いらしい。男女逆転の大奥なのだそうだ。読みたい気持ちがムクムクと湧いてきて、とりあえず6巻まで買ってみた。えーっとメルカリで。

昨日到着したので早速読み始めたのだが、こ、これは確かに名作の予感が‥。やだ面白いじゃないの‥!これは全巻揃えなくては。(鼻息!)

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「久通」ならしっくりくる
「おみつ」ならしっくりこない

その『しっくりこない』という我らの感じ方そのものに事の本質があるのやもしれん
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昨日はなんとなく食欲が無かったので、夕食は苺だけにした。なんとも贅沢である。

2021/03/06 (Sat)


夢の中のドレス
夢の中のドレス
先日、透明容器を回収してくれる所があまり無いと書いたのだが、昨日ふと思い付いてノーマークだったスーパーに行ってみたらそこにありました。そのお店を利用することはほとんど無いんだけど、日々の散歩のついでに立ち寄れる位置にあるのでそこに持ち込むことにする。すごく近いわけではないけど、それだけの為に20分かけてリサイクルエコ施設?まで行くよりはグッとハードルが下がってありがたい。せっかくだからついでに何か買い物でもしてお金を落とすようにしよう。豆乳とか何か。
しかしこういうのも家からそのまま回収場所へブラブラ直行出来るからこそやろうと思えるけど、通勤なんてしていたら、例えば家から駅の間に回収場所がなければまずやらないな。仕事帰りにスーパーへ寄る事が習慣になっていたとしても、1日それを持ち歩くことになればやる気になれないし。駅の構内とかに回収コーナーがあればいいんだけど、きっとゴミとか捨てられちゃうんだろうな。何かもっと上手い方法があるといいんだけど。

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それにしてももう3月だなんて信じられない。自分はあと30年弱でこの世界から卒業する予定なんだけど、きっともう本当にあっという間だろうな。

散歩でたまに歩く遊歩道に、ふいに1本だけ植えられている繊細な木にピンクの花がドレスのように咲いていて夢のようだった。夢なのかもしれない。

2021/03/04 (Thu)


嬉しい未来
嬉しい未来
友達に完全食であるビビンパの話をしたら、早速ナムルを買って試してくれたそうだ。それから3日連続でビビンパを食べているという。わかる。わかるぞ。お皿にもなる鍋を使って石焼ビビンパ風にもしているらしい。羨ましい。わたしは最近、具に揚げ玉を加えると大変に良い仕事をしてくれる事を発見したので、それもお伝えしてみた。『最低限これさえ食べていればまあまあOK』みたいなレシピ(とも言えないが)をいくつか知っているととても心強いな。

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出来合いのお総菜を買うと増えてしまうゴミ問題。スーパーに発泡スチロール製のトレーの回収ボックスはよくあるので利用しようと思っているのだが、透明容器の回収ボックスを全然見かけない。エフピコという食品容器のメーカーのHPを見ると、透明容器もリサイクルしているようなのだが。調べてみたらわたしが住んでいる区で運営しているリサイクルエコ施設(?)みたいな所で回収してくれる事がわかった。2拠点あるけど、近い方だと家から歩いて20分くらいだろうか。
面倒くさいけど、罪悪感を持ち続けるのも精神衛生上良くないので、ある程度自宅に溜めておいてまとまったら持ち込むようにしようと決めた。

エフピコは最近読んだ『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』という本で知ったのだが、とても誠実で良い会社のようだ。食品容器のメーカーということでリサイクルにとても力を入れてる。透明容器のリサイクルは発泡スチロール製のものと違い再利用が困難とされてきたそうなのだが、エフピコが独自システムを開発して2008年から回収を本格稼働したとのこと。障害者雇用にもメチャクチャ力をいれていて、雇用率13%以上だって。(2019年時点)

『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』はとても面白かった。『ベルリン上の空』の香山哲氏がイラストを描いているので興味を持って読んでみたんだけど、パンクロッカーで投資家のヤマザキOKコンピュータ氏が提案する生き方、暮らし方の本だ。

資産運用とか投資とかはこれまで全く興味がなかった分野なんだけど、ぼやぼやしていると同じようなコンビニや大手チェーンのカフェやショッピングモール(入ってる店舗は似たり寄ったり)で埋め尽くされたくそつまらない未来がやって来てしまうので、そうならないようにどんな未来だったら嬉しいかを自分で考えて、それを叶えてくれそうな企業に投資するというのはとても良い考えだと思った。
わたしが嬉しい未来は、まずはとにかく安全で安心であること。みんながお互いの存在を認め合って、それぞれが適切な間合いをとりつつ共存出来ること。デコボコやゴチャマゼを楽しめる余裕のある社会。そんなことを考えて、どんな企業が世の中にはあって、どの会社がそれを叶えてくれそうかなと探してみるのもとても勉強になる。

投資できるほどの元手など大して持ってはいないのだが、銀行にただぼんやりと無目的に入れておくよりもよっぽどお金が活きてくるような気がする。むやみやたらなお金儲けをしたいわけではないので、増えればそれはもちろん嬉しいけど損さえしなければいいやくらいの気持ちで初めてみようかな。

2021/03/02 (Tue)


少しの罪悪感
少しの罪悪感
我々は、鼻をほじると「汚いからやめなさい」と言われて育つものなのだけど、何となくずっと納得をしてなかった。マナーとして人前で大っぴらにほじくる事はもちろんしないのだけど、何が汚いのかがよくわからなかったのだ。鼻クソは汚いのかもしれないが、洗い流せば良いのではないかと考えていた。

このコロナパンデミックのおかげで、自分は盛大な勘違いをしていた事に気付いた。わたしは『手が汚れるから鼻をほじるな』だと思っていたのだが、その真意は『雑菌だらけの指を鼻の中に入れるな(粘膜に雑菌やウイルスをなすりつけるな)』だったわけだ。そう考えるとやはりセックスというのは実にリスキーな行為なのだな。
お互いの粘膜を擦り合わせ体液を混ぜ合わせる行為は、運命共同体にならざるを得ないわけなのだから、信頼出来る相手と対になり、関係を解消するまではその決まった相手だけというのはごく自然な発想だ。いや、まあ当たり前なんだけど、改めてそんな事を思う一年だった。

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料理が不得意だ。誰かに喜んでもらいたいと思えば楽しく出来るけど、自分のためだけに作るとなると1ミリもやる気が出ない。1ミリもだ。
自宅から一番近いスーパーは歩いて3分くらいの所にあり、便利でよく利用しているのだが、お総菜コーナーが充実していないのであまり買う気にはならず、仕方ないので食材を買って料理というにはあまりにおそまつな何かを適当に作って(?)食べたりしていたんだけど、最近歩いて12、3分くらいのところにあるスーパーのお総菜がとても良いことに気づいてしまった。
種類が豊富で変化もあり、一人分のサイズもリーズナブルな価格設定で用意されている。こんなの知ってしまったら本当に何もしなくなってしまうよと、少しの罪悪感を伴いながら利用している。

自分の身体の事は全く心配していないし、不経済かというとそれも微妙なところなのでさほど気にしていないのだが、プラスチックゴミを増やして環境に負荷をかけてしまうのはやっぱり嫌なので、ほどほどにしなおかなくては。とはいえお総菜じゃなくて食材を買うにしたってプラゴミってまあまあ出るんだけどね。
2021/02/28 (Sun)


檻
「既存の枠組みそのものが問題」と考えてる人と、既存の枠組み内で物事を考えようとする人とでは、話が噛み合わないなという事をまあまあよく感じる。

目に見えているものは目に見えないことの縁取りでしかない。

三百六十一の目こそが碁の世界の凡てだと思っていたのに、畳の上に石を置かれて人生に負けた老人だっているんだ。

物理法則は普遍かもしれないが、社会通念なんてものは誰かが誰かの都合で構築しただけだからな。
2021/02/27 (Sat)


完全食
完全食
転生を含めるとTwitterを10年くらいは地味にやっている。今確認してみたら、500くらいのアカウントをフォローしていたけど実際の知り合いは両手で数えられるくらいで、あとはなんか面白いとか素敵とか思った方々をフォローしたり、好きな作家さんとか好きなお店をフォローしたり、生活お役立ちアカウントとかお料理アカウントとか、そんな感じ。
10年くらいやっていると、フォローしている方の人生の節目に(勝手に)立ち会うことになったり、生まれたばかりだった美しい赤子が幼児に成長していく過程を横目に見れたりと、始めた当初はそこまで想定していなかった面白さがジワジワと出て来てとても不思議な感じがする。何も積み重なることなく、ただただ流れていくだけの空しさがTwitterだと思っていたのに、時間が奥行きを作っていくものなのだな。

さっき、自分が死んだ時にTwitter上でフォロワーにそれをお知らせする仕組みを作っているという人のツイートを見た。年に一度生存確認のDMが送られてきて、それに返信をしないと予め設定していた『遺言』がツイートされるというものらしい。これはちょっといいなと思った。Twitterって基本的に自分のタイムラインを見ているから、流れてくるツイートを意識することは出来ても『流れてこない(投稿されていない)』事に気づくのがちょっと難しい。いつの間にかいなくなっていて、いなくなった事にそもそも気づかないというのはやっぱりちょっと寂しいなと思ってしまう。

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最近の手抜き料理で気に入っているのはビビンパ。スーパーで200円くらいのナムルのセットを買ってきてホカホカごはんに乗せて、納豆とレンチン温泉たまごも加えてゴマ油とコチュジャンを適量かけて混ぜ混ぜしていただく。炭水化物、タンパク質、野菜、発酵食が一度に摂れる完全食じゃないですか。そして美味しい。韓国風の味付けでそぼろを作っておいてそれを加えるのも良いな。
一皿で完結する食事ということなら、ガパオとかロコモコとかタコライスとかもいいんだけど、ナムルを買ってくるという前提でならビビンパの手軽さに勝るものは無いと思う。もう週に3回はこれでいいなとか思ってる。

写真は昨日のビビンパ。余っていたから、今回はゆでたまごが乗ってます。
2021/02/27 (Sat)


妖艶なアイメイク
妖艶なアイメイク
5年ぶり4回目(くらい)のベリーショートにした。去年の夏くらいに思いがけずメチャクチャ短くされたことはあるが、それはわたしが意図したものではないのでカウントしていない。

ショートカットの似合う女性がとても好きで、昔からすごく憧れている。広末涼子のショートなどはまさに垂涎の的である。
わたしの好きなショートというのは、あくまでショートスタイルではあるけど動きや丸みのあるナチュラルな感じ。作り込まれた感じや、シャープな感じやハードな印象になるのは好きではないのだ。ナチュラルに見えるショートだって実際は綿密に計算されているという事くらい知ってはいるが、つまりテイストとしてはそういう自然な感じが好きだという話。
この、わたしの憧れるショートというのは、頭の形、髪質、生え癖、首の長さ等、様々な条件が揃ってはじめて可能な選ばれし者のみが許される奇跡のヘアスタイルだという事も知っている。特に頭の形を含む骨格は重要で、頬骨と頭頂の間の長さがある程度ある綺麗なたまご型の頭蓋骨でないと動きのあるショートなど出来ないのだ。

自分がその選ばれし者に含まれていないことも充分わかってはいるが、それでも時折チャレンジしたくなってしまう。今回は、前回かけたパーマのウェーブがまだ残っていたから雰囲気が出るのではないかと期待してしまった。結果は、K-POPアイドル(男性)みたいな仕上がりに。切ってみたら思ったほどウェーブが残らなかったせいなのか、なんというかベレー帽じみている。
しかし、それでも歴代のベリショの中ではまだ自分の意図が反映されている方で、次回パーマをかけたら良い感じになるのではないかとまだ期待をしているし、わたしがやりたいショートでは無いけれど、これはこれで良いような気もしている。
それにしてもK-POPっぽい。これで切れ長で妖艶なアイメイクをしてお肌を艶々にさせたら本当にそれっぽくなると思うな。


この冬は風邪を引かない(この冬っていうか、もう完全に春なのだが)。毎年必ず2回くらいは引いていたのだが、やはり手洗いを徹底しているからだろうと思っている。
今までだって別にものすごく不潔にしていたわけではないけれど、徹底していたかというと全然していなかった。手洗いという行為が儀式化していたというか形骸化していたというか観念化していたというか、現実的な感染症防止のために必要な行為なのだという実感が完全に欠落していたと思う。だから、指先をちょっと水で濡らすことで洗った事にしてしまうなんてことは良くあったし、白状すると、石鹸はほとんど使っていなかった。今から思うと、なるほど本当に風邪ってうつるものだったのだなと妙な感動すら覚えている。

ただ、風邪を引いて熱を出すことで身体が綺麗になるという話もあるし、実はわたしは風邪は嫌いではなかったりする。だいたいわたしは風邪を引くとフルコースで苦しむ事になるのだが(喉の痛みから始まって発熱、頭痛、鼻水、咳と続く)、回復していく過程で感じるカタルシスは味わい深いものだ。コロナは怖いんだけど、このまま風邪を引かない人生も嫌だな。なんだか生命力が弱ってしまいそうだ。

やはりウイルスや細菌とは上手に付き合って行ければいいなと思う。
2021/02/21 (Sun)


ボンゾのドラム
ボンゾのドラム
一昨日の地震にはビックリした。どことなくボンゾのドラムを思い起こさせるユサユサとした奇妙な揺れで、しかもかなり長かったと思う。すごく怖かった。

ボンゾのドラム
https://youtu.be/UvOm2oZRQIk

地震の時にはわたしは不動明王のマントラを唱える事に決めている(ノーマクサンマンダーってやつ)。気を落ち着かせるためにというのが理由なんだけど、パニックになりそうなシチュエーションに遭遇したときに行える、簡単で単純な行動というのをあらかじめ自分の中にプログラムしておくというのは、非日常を日常に引き戻すキーとして、なかなか効果的なのではないかと思っている。もちろん本当に本当のパニックになったらそれどころではないのかもしれないが、そんなのはたとえば「戦車を使った侵略行為があったらセコムなど役に立たないじゃん」とか言ってるようなものだと思う。セコムが無いよりもあった方が有効な範囲というのは確実にあるわけで。
マントラを繰り返し唱えながら、スマホを片手に震源地を確認しつつ玄関のチェーンと鍵を外しガスの元栓を閉めてベランダの窓を全開にし、財布とマスクと消毒液をバッグにまとめて、片方だけだらしなく脱ぎ散らかしていた靴下をはいたりしている間にとりあえず揺れはおさまり、その後は用心のため風呂に水をめいっぱい貯めたり、いつ外に飛び出してもいいようにブラトップを着用したり靴を用意したりして、出来ることはやってから電気をつけたまま眠りについた。

震源地に近い地域の方々は不安だろうな。どうかひどいことになりませんように。

今回の地震は、10年前の震災の余震らしい。10年前の、余震。地球規模ともなるとスケールが大きすぎてまったくピンと来ない。一方でクマンバチが何故飛べるのかという話があるらしく(ずんぐりした体型にそぐわない羽の大きさということらしい)、どうも彼らのスケールからすると人間が普段感じているのとは違って空気の粘度がずいぶん大きいため、飛ぶというよりは泳いでいるような感覚なのではないかとかなんとか。そんな話をちょうど昨日聞いた。
どちらにしても、我々のスケールではなかなか想像出来ない『普通』というのがいくつも同時並行的に存在しているのが世界というものなのだな。

それはそれとして、災害用の緊急持ち出しリュックにはみんな何を入れているのだろうか。自宅の備蓄としては、ある程度の缶詰やレトルト食品や豆乳など食料品は準備しているけれど、リュックの中にはどこまで用意すればいいのかいまひとつわからない。リュックの容量にも限りがあるし、そんなに重くするわけにもいかない。水は入れているけど食料は必要なのだろうか。水があれば1週間くらいは食べなくても大丈夫なのはわかっているので、自分としては食料の優先順位は高くはなく、今は消毒液やマスク等の衛生用品に重きを置いているが。今度身近な友達にリサーチしてみよう。

そういえばずいぶん以前、とにかく情報が入らなくなるのが怖いから、携帯用の充電器は絶対に欠かせないという話を人にしたら「情報は回りの人達から集めればいいんだよ」と言われた事があって、自分の視野の狭さに凹んだ事がある。そういうところだぞ、自分。
2021/02/15 (Mon)


エレベーターガール
エレベーターガール
今日、適当に散歩をしていたら気がつくと友達の家の近くに来ていた。
彼女とは最寄り駅や生活圏が違うので日常鉢合わせる事はないのだけど、お互いの家からは実は歩いて15分くらいの距離だったりする。だからといってしょっちゅうしょっちゅう会う訳ではないけれど、気安くお茶のお誘いが出来るし(今は出来ないが)、去年わたしがインフルエンザにかかった時にはLINEでヘルプを出して物資を玄関前に置いていってもらったりして、本当に助かった。
これくらいの距離に信頼出来るお友だちが住んでいるというのが地味に心強くてありがたく思っている。もしいつか彼女に何かあって助けを求められる事があったら(無いのが一番なのは言うまでもない)、存分にお役に立ちたい。

昨日は映画を観に行った。『82年生まれ、キム・ジヨン』。原作もずっと気になっていたんだけど、映画化されるということでまずは映画を観てから原作を読もうと思ってまだ読んでいない。
映画は女性の生きづらさを淡々と描き出していて、観ていてとても辛かった。『悪い人』という個人なんてどこにもいないのに何故こうも生きにくいんだろうね。

折しも森喜朗氏の発言が国内外で大きな波紋を呼んでいるタイミングでこの映画を観て、夜はCLPの緊急企画『Don’t Be Silent #わきまえない女たち』をリアルタイムで観た。

https://youtu.be/gztaP8ymvVs

女性蔑視というのは、男性のみならず女性の中にも根深く根深くある(すべての差別はそうだろうけど)。上記配信の中でとある方が『以前自分の目の前で大学生くらいの女性がタバコのポイ捨てをしたので注意した。注意した事自体は間違っていないと思うけれど、もし相手が男性だったとして、はたして自分は同じような気持ちになっただろうか。自分の中に「女のくせにポイ捨てなんて」という思いが少しも無かったと言い切れるだろうか』と話していて、そういう事は本当に数限りなくある。
わたしにだって、ジェンダーバイアスは根深くあって、たとえば仕事の会話をしていて笑顔の少ない女性が相手だと『必要以上に』怖いと思ってしまったりする。ここで大事なのは『不機嫌な態度をとられた』わけではなくて、ただ『笑っていない』だけでそう思ってしまうところ。ところがこれが男性が相手だと特になんとも思わない。無。無です。これは自分の中に『女性はニコニコして相手の話を聞くものだ』というバイアスがかかっているからに他ならなくて、我ながら落ち込む。
『ニコニコしていれば相手も気分がいいんだし場がなごむ。減るものじゃないんだからそうすればいいではないか』というのはもういい加減止めた方がいいと思う。減るんですよ。大切な何かが。
社会的にニコニコする役割を女性に押し付けるのを止めた時、一体どんな世界が広がるんだろう。わたしはその世界を体験したことが無い。(言うまでも無いことだけど、ニコニコすることが悪い訳ではない。ニコニコしたければ性別に関係なくすればいい。役割ではなく生身の個人として)

こんなのは些細な一例なんだけど、その些細な違和感を見逃さないで丁寧に検証していかなくては。気の遠くなるような個人的な課題。

上記CLPの配信はとっても面白くて、特に若い世代の女性たちが頼もしくて希望が持てる。彼女たちはどんな社会を作っていくのだろう。積極的に力になれないとしても、せめて足をひっぱらないようにしなくては。サラダの取り分けとエレベータのボタンを押す役は自分が女がからという理由では絶対に引き受けないぞ。(小さいな)

映画の話に戻ると、作品を見終わった後は作中のいろんな登場人物の物語も一つ一つ見たくなる。チーム長、実母、義母、お姉さん、義理の姉、同僚たち、夫や父親、弟も。それぞれどんな物語があるのだろう。
2021/02/07 (Sun)



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