横浜のはずれ、金沢八景に行った。別に用事があったわけではない。金沢八景である必要もなかった。まあ、言ってみればどこでもよかった。つまり暇だったのだ。
自宅の最寄り駅から下り方面の電車に乗って、終点で降りてやろうとだけ考えていたのだけど、ひょんなことから金沢八景で下車。(そこからシーサイドラインという電車に乗ると、シーパラダイスという水族館&遊園地みたいなところに行ける。ずいぶん前には、そこでトンビにいじめられたこともある)
駅を中心に散策をしてみたけれど、なんとも古くさくて侘びしいところだった。特に駅の裏手というのか、そちらの侘びしさときたら。巣の真ん中に鎮座する女郎蜘蛛の姿が方々にみられて、古い小さな平屋の家が多く、中にはアケビなのかな。なんかツタに実がなってる植物。あんなのが庭先(というか道端というか)になってたりとか。
一方、駅の表側は表側で昭和30年代とか40年代くらいの雰囲気の大衆食堂とか(大衆でにぎわっていた。入りたかったけど一人で入る勇気が出ずにすごすごと退散)、商売成り立っているのかと心配になるようなすすけた小鳥屋なんかがある。あと、旅館がけっこうあるのだけど、あれは釣り人相手なのだろうか。(海の側の土地なのです)。一軒、妙に雰囲気のある旅館があって、あそこの2階に泊まってみたいと思ってジロジロと眺めてしまった。
古くてすすけていて侘びしいところだったけど、子供らは元気だったし、わたしはそうゆうのは好きなので、よき一時を過ごすことが出来た。
ちなみに写真は「八景橋」という橋から見た景色。今はよくわからないけど「八景」っていうくらいだから、もともと景色のよいところなんですかね。
先日もやはり横浜市内のとある場所をウロウロしたのだけど、そこの寂れっぷりも凄かった。しかし、古くて寂れていて侘びしいのは同じなのに、そちらはでは気が重くなるだけで、どんよりした気分で帰宅。
天気とか、街の成り立ちとか、個人の思い入れとかで違ってくるのだろうか。よくわからない。