昨夜はほとんど眠ることが出来なかった。カメラのことを考えていたら目が冴えてしまったのだ(それだけじゃないけれど)。
リコーのGRD Vという機種のデジカメがなかなか良さげではあるけれど、自宅にPCが無いとなると、デジカメだけ買ってそれをどのように活かせばよいのだろうとか、そのようなことを悶々と考えていたら、外が明るくなってきてしまった。本当は眠くてしかたないのに、頭が活動をやめてくれないので、もそもそと起きて外に出かけることにした。散歩。
簡単に着替えて外に出たのは、5時少し前だったか。もうずいぶんと明るい。河原まで無意味に全力で走ってみた。無意味に全力で走るということをわたしはやりたかったのだ!
早朝の河原には、意外と人がいる。老人がほとんどで、皆なにやらブラブラしている。わたしも歩いたり走ったりして(非ジョギング)、自分の好きな場所まで行く。先日の台風の影響か、水量も多くて流れも激しい。荒っぽい水面をしばらく眺めて帰宅。それでもまだ6時。もうこれから眠るという感じにもなれないので、そうだと思い立って、やなぎ屋に行くことにした。
やなぎ屋というのは、わたしの好きなとある漫画の舞台となる大衆食堂で、以前ネットでその食堂が千葉の長浦ということろにある「よろずや」という店がモデルであるというのを読んで以来、いつか行ってみたいと思っていたのだ。
小田急に乗り新宿で中央線(総武線)に乗り換えて千葉まで。そこから内房線で長浦駅・・・だけど、その先に木更津がある。『木更津キャッツアイ』の木更津。ここまで来たら、ついでにそこも行ってみようと、長浦を乗り越してまずは木更津で下車。ついたのは9時過ぎ。
お腹が空いたので何か食べたい。駅前にベッカーズがあったけれど、どうせならと思い、よくわからない喫茶店でモーニングを注文。こうやって思いつきではるばる遠出して、地元密着型のお店で特に美味しくもないものを食べて、あとはブラブラするだけで帰るというのが何とも贅沢であるよ。
木更津は、もうあとは朽ちる一方といった寂れた街ではあったけれど、それでもカサカサと乾いた感じではなく、わたしは歩いていてとても面白かった。猫がのんびりと道路を渡っていてハラハラしたりした。
きっと、もう行くことは無いと思うけれど、ずーっと歩いていたかったな。あの通りもあの通りも。オジーの銅像(?)を拝んできたよ。
さて一方、もともとのお目当てであった長浦は、駅前に無粋に大型スーパーなんかがあって、中途半端に栄えており、なんとも居心地の悪いところであった。やなぎ屋(よろずや)は、なんとか探し当てたものの(駅のすぐそばだった・・・)、のれんが仕舞ってあって、どうやら本日は営業していないみたいだった。往生際悪く、引き戸を引いてみたりしたけれど、やはり開かない。この食堂に入るためにやって来たのだけれども、そうそう上手くはいかないものだ。願いは必ずしも叶うわけではない。
残念ではあるけれど、知らない街で各駅停車の電車にガタゴトと揺られているのはそれだけで面白いし、無駄足だったとは思わない。思わないし、たとえ無駄であっても、意味が無くても、それはそれで。
夕方には新宿へ引き返し、駅前のヨドバシカメラでデジカメの説明を受けた。リコーのGRD Vは、ズームと手振れ補正機能が無く、夜の撮影にはいまひとつ向いていないとのこと。夜の散歩時に撮りたいなと思うこともけっこうあるので、それだとちょっと躊躇してしまうかな。
ニコンのCOOLPIX 300という機種が、暗い場所での撮影に向いていて、ズームと手振れ補正がついていて扱いやすいそうだ。お値段もこちらのほうがお手頃ということで、考え中。
カメラを買うのは初めてだし、全然使ったことも無いから最初は扱いやすい方がよいのだろうか。色々と遊べそうなのはリコーの機種なんだけれども。
ところでいきなりPCを購入してしまった。ネットの申し込みも完了。デジカメからの連鎖で、PCを発作的に買ってしまうという、この思いつきの行き当たりばったり体質はどうにかしたほうがよいのだろうか。いずれは買わないとなとは思っていたのだから、よい機会だったとは言えるのだけれども。
ちなみに今までで最大の行き当たりばったりは、引っ越し。後悔も反省も全くしていない。