いつも可愛い格好をしている友人がいる。
彼女の地元で、たかだかわたしと会うだけでも、ちゃんと可愛い格好をしていて、内心密かに感心していたのだけど、何かの会話の拍子に「私、洋服は着てなんぼだと思ってるんだよね。『もったいないから』と言ってせっかくの可愛い洋服を着ない人もたまにいるけど」というような意味合いのことを言っていた。(正確な言い回しは覚えていない)
その時はなんとなくフンフンと聞いていただけだったのだけど、後になってそれがジワジワと効いてきた。
「もったいないから」と言ってせっかくの素敵な服を着ない人とは、まさにわたしのことだなぁと。少し前にも似たようなことを書いたけれど(いつか来るであろう悲しみに怯えて今目の前にある喜びを出し惜しみするって話)。
「これは“おでかけする日”用に取っておこう」と仕舞い込んでいても、じゃあその日は一体いつ来るんだって話で。もう、本当にそういうのはやめようと思う。
‥‥そんなわけで、最近は何もなくてもワンピースなぞ着ています。
これはたまたま洋服の話だけど、つまり精神的にケチくさい人間にはなりたくないということ。無駄な贅沢はしたくないけど、ケチはダメでしょう、ケチは。なんというか、風通しが悪くなる。
今さらだけど、素敵な人でありたいなと思う(見た目だけの話ではなくて)。
それは、自分の為というのはもちろんそうなのだけど、自分で自分を素敵だと思っていないと、自分に関わる人達にも失礼だなと、急に思った。
今まで割と『自分のことなんか好きでも嫌いでも周囲には関係ない』というような感じでいたけども、人間いつまでもそんな楽なところで安穏と過ごしていてはいけない。
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バレエは体をなまけさせちゃおしまい
普通に生活してると
どんどんラクな方に流れてしまうから
その流れを断ち切って
まず はい
姿勢をよく背骨を伸ばすように意識して
あごをひいて
ななめ上の方にある
きれいな星を見るように
『Papa told me/ Episode77:オデット オディール』より
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