何日か前に、紐縛り睡眠について書いたけれど、ものは試しにと会社に紐(ネクタイ)を持参して仕事中にも膝上だけ縛って仕事をしてみているのだが、これがやはり非常に良い。
座って仕事をしていると、どうしても姿勢はだんだん崩れてくるし、あからさまに脚を組まないようにはしているものの、背中や腰への負担や歪みがどうしても気になる。
なので。そこに紐縛りですよ!
膝上をキュキュッと結ぶだけで、座り姿勢がこんなにも楽になるなんて。
脚をキュッと閉じているとそれだけで気持ちまで引き締まって、いつのまにか自分のセンターを意識出来るようになってくる。ような気がする。
昔の日本人は、和服で生活をしていて、脚なんか常に閉じていたわけですから、心身ともにシュッとしていたのであろうなということが実感を持って想像できる。
ところで最近の子供達を見ていると、女の子でも股を開いて電車の座席に座っていたりして、非常にだらしない印象を受けることが多いのだけど、それ自体より、それを『だらしない』と認識していない(ように見える)ところが問題だと感じる。
一緒にいる父親や母親など、大人も注意している様子が伺えない。
わたしはあまりお行儀のいい子供ではなかったし、お行儀のいい青春時代でもなかったし、お行儀のいい大人でもないので、疲れている時なんかは気がつくと股を開いて座っていたり、そうじゃなくても胡坐をかいたり仁王立ちになったりと色々やらかしていた(いる)けれど、一応だらしないという自覚はあった(ある)し、親にはしょっちゅう叱られていたものだけど。
若い頃などは、何故かそれが(だらしないことが)逆にイケてるなどと思っていた時期すらあって、勘違いも甚だしく恥ずかしい限りではあるけれど、それでもそこには『意志』が存在していた。しかし、前提として「これはだらしないことなんだ。よくないことなんだ」という認識が存在していないとなると、それはちょっと薄ら寒いですね。
そういえば友人に紐縛りの良さを力説したら「そんなにいいならやってみよう。それっていつまでやればいいの?」と言われて不思議な気持ちになった。つまり腰痛や何かの症状が無くなったらやめてもいいのかと訊かれたのだ。いや、一生やるんだよ‥。まあ、やらないかもしれないけど『お風呂に入る』とか『歯磨きをする』とかと同じ類の行為だと思うのだがいかがか。