【※重要なお知らせ】Alfoo有料化への移行に伴う重要なお知らせ。


木曜□
木曜□
5月ともなると、初夏とは言えないまでも、春と言うには、もうピンと来ないですね。新緑の香りがなんとも言えず美しい時期です。

ところで最近のわたしには明らかにジャッキーが足りていない!木曜□に行かなきゃ。

『木曜□』?
↓のリンク先にいろいろ書いてあるよ。

http://homepage2.nifty.com/ozakit/ozaken/

『人と人が仲良くするためには、本当はやっぱり、勇気が必要だと思うんだ。』

所長のページってのを覗くと、名文がたくさん読めるよ。



****


わたしが惹かれるものというのは、やっぱり『うさぎ!』的なものなんだな。『灰色』の好きにはさせない。
2013/05/04 (Sat)



☆
駄菓子屋はね子供が初めて体験する社会なんだよ
初めて自分の金で 初めて自分の考えで
物を選び買うんだ
この先もずっと続く大事なことさ

とよ田みのる『友達100人できるかな』

2013/05/03 (Fri)


タータ
ティーナTINAとは、「代案はないThere is no Alternative」というスローガンで、1980年代に冷血の国の首相だったサッチャーさんが、徹底的にくり返した言い回しでした。
「ティーナな感じが、つまり『代案はない』というムードが、世の中にでっかい駐車器で注射されたみたいなんだ。」
「そして何か問題があると必ず、『経済が成り立って行くには仕方がない』って声が聞こえるんだ。そして、そう聞くと、みんなが、まるで『うなずかないと馬鹿だと思われる』みたいな様子で、『そうですねえ、経済がねえ』なんて納得してるんだ。」
「あははは‥」笑い声が響きます。
「それであたしが、『はあ、そうですか。では経済って何ですか?経済が成り立つって、どういうことですか?』と聞くと、返事はしどろもどろなんだ。要するに、『経済が成り立つためには仕方がない』という言い回しだけ、憶えちゃってるんだ」
「サックスさんて有名な経済学者が、正直に言っていた。世界経済なんてものは、『微かにしかわかっていない』。つまり今の経済がどう成り立っているかなんて、誰にもわかっていないってことだ」とクィル。
「『経済が成り立って行くには仕方がない』なんて言う人がいたら、よく質問してみた方がいい。その人は世紀の大天才で、誰にもわかっていない『経済の成り立ち』をわかっているのかも知れないからね」
「きついなあ」とうさぎ。
「そういえば、絵本の国に行った時に気が付いたんだけど…」とクィル。「ティーナ、つまり『代案はない』『こうじゃない世の中はありえない』というムードに怒った世界中の人たちが、対抗して『こうじゃない世の中はありえる!』って言い始めた。帝国語で言うと、Another World is Possibleだ。今みたいじゃない世の中もありえるよ、っていう意味。」
「ところがそれが、絵本の国では『もうひとつの世界は可能だ』って訳されて、使われているらしいんだ。あたしの友人たちも使っているから言いにくいんだけど、これはまずいと思うんだ」
「語学の試験だったら、『もうひとつの世界』と訳して丸をもらえる。けれど、『こうじゃない世界はありえる!』という言葉は、文脈の中にある。ティーナに対して、つまり『こうじゃない世界は不可能なんです。この世界は、仕方ないんです』に対して、『可能だよ!』『仕方なくないよ!』と反撃した、そういう言葉だ。他の可能性はある。いくつもある。この世界を変えることはできる。そういう言葉だ。」
「ところが『もうひとつの世界は可能だ』と訳すと、この世界はほっといて、『もうひとつの、別の世界をつくろう』みたいに聞こえる。それは、まずいと思うんだ。」
「人びとは、『他にやり方はない』と言われて、『他にやり方はある!』と、真っ向から言い返した。それは、『もうひとつの世界をつくる』なんて、逃げ腰の姿勢じゃない。他の可能性はいくつでもある。この世界を変えることはできる。」
「世界はひとつしかない。この世界しかない。『もうひとつの世界』なんて、情けないよ。言いづらいんだけど…。」
「こうじゃない世界はありえる。代案はある。うん」黒い髪の女の子が、クィルの目を見て、笑いかけます。

クィルが言います。「代案はあるんだ。いくつもある。『こうじゃない世界』運動の人たちは、ティーナじゃないくて、タータTATAだって言っていた。『代案は何千もあるThere Are Thousands of Alternatives』って。」
「この世界を譲っちゃ、だめなんだ。どこへ逃げる?遠い山の中へ?山の中には、鉱物を掘りに鉱物会社がやってくる。遠い島へ?海面が上昇してきて、水に沈んじゃう。コンピュータネットの中へ?コンピュータネットなんて、現実を反映したものに過ぎない」

小沢健二『うさぎ!』より
2013/05/02 (Thu)


全てが奏でるハーモニー
全てが奏でるハーモニー
少々下品かもしれないことを書くので気分を害する人がいたら申し訳ないが、わたし達は『ウンコ製造装置』としての自覚を持たなくてはならないと思いますよ。わたしは、良質な『ウンコ製造装置』として世界の中で機能していきたいと思っている。わたしの願いってのは、要するにそういうこと。

たとえばわたしは食べ物を食べて生きているわけだけど、生きるってのはそこで終わりじゃない。

老廃物なんて言葉をよく耳にするけど、我々にとっては老廃物であったとしても、別の存在にとってはそれこそが餌だったりするわけ。そうやって全部が繋がっているんでしょう。食べることのみならず、食べられることにまで意識を向けないと。

健康的な生活を目指す人は老廃物を目の敵のようにしているコトが多いように感じるけど、本当の本当は、それ自体は何も悪くないし、デトックスデトックスとか言うけれど、自分が老廃物を捨ててすっきりしたらといって、それで終わりなわけじゃない。その先の先の先にずっとずっと繋がっている。終わりなんかない。

まあ、ウンコやら老廃物やらはひとつのたとえだけども。

小沢健二さんは『うさぎ!』の中で「幸せになるなら、みんなで幸せになるしか、方法はない。」と書いた。
宮沢賢治さんは『農業芸術概論綱要』の中で「世界が全体幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」と語った。

全ての存在がそれぞれに機能して一つの世界を作っていければいい。

そう願いながらもエゴに振り回されてすぐに願いを見失う自分がイヤだった。イヤだったが、エゴを理性や感情でコントロールするのは難しい。
昨年、氣功というものに出会ったが、これはもしかしたらわたしの望んでいたものに限りなく近いものなのではないかと思った。理性とも感情とも違うところから淡々と繰り返し稽古を重ねることで、少しづつでも世界の中での機能として最適化されるのではないかと、そんな風に思っている。


***


とよ田みのるさんの今の連載『タケヲちゃん物怪録』を繰り返し繰り返し読んでいる。彼の作品は氣功的だと、わたしは勝手に思っている。わたしの氣功に対する認識がそもそも誤っていたら全く話にならないわけだが、何が氣功的かというと、みんなで一つの世界を作っているところだ。

『ラブロマ』にしても『友達100人できるかな』にしても『タケヲちゃん物怪録』にしても、登場人物を誰か一人抜き出して「星野くんが彼氏だったらいいな」とか「道明寺さん萌える」とか「六ちゃん格好いい!」とか思わないじゃない。登場人物に魅力がないというわけではなくて、“全てが奏でるハーモニー”だからこそ、一人一人が活き活きしている世界だから。「君なしじゃ僕のままでいられやしない」ってやつね。

美しさとはこういうことだと思いますよ。
2013/04/27 (Sat)


毎年繰り返される生きたプロセス
毎年繰り返される生きたプロセス
エンデが、野に咲くタンポポについて「『タンポポ』とは、毎年繰り返される生きたプロセス全てのことだ」というようなことを言っているが、小沢健二さんの歌からはその『プロセスの全て』を感じることが出来る。

彼の歌には匂いがある。湿度も温度もある。
そして時間が、ある。

言葉にするとものすごく陳腐かもしれないが、生命を感じるということだ。

※写真はタンポポではない
2013/04/27 (Sat)


君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則
海岸を歩く人たちが砂に 遠く長く足跡をつけてゆく
過ぎていく夏を洗い流す雨が 降るまでの短すぎる瞬間

真珠色の雲が散らばってる空に 誰か放した風船が飛んでゆくよ
駅に立つ僕や人混みの中何人か 見上げては行方を気にしている

いつか誰もが花を愛し歌を歌い 返事じゃない言葉を喋りだすのなら
何千回ものなだらかに過ぎた季節が 僕にとてもいとおしく思えてくる

愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則(ルール)

大きな音で降り出した夕立の中で 子供たちが約束を交わしてる

金色の穂をつけた枯れゆく草が 風の中で吹き飛ばされるのを待ってる
真夜中に流れるラジオからのスティーリー・ダン 遠い町の物語話してる

枯れ落ちた木の間に空がひらけ 遠く近く星が幾つでも見えるよ
宛てもない手紙書き続けてる彼女を守るように僕はこっそり祈る

愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則

冷たい夜を過ごす 暖かな火をともそう
暗い道を歩く 明るい光をつけよう

毎日のささやかな思いを重ね 本当の言葉をつむいでる僕は
生命の熱をまっすぐに放つように 雪を払いはね上がる枝を見る

太陽が次第に近づいて来てる 横向いて喋りまくる僕たちとか
甲高い声で笑いはじめる彼女の ネッカチーフの鮮やかな朱い色

愛すべき生まれて育ってくサークル
気まぐれにその大きな手で触れるよ
長い夜をつらぬき回ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則

涙流さぬまま 寒い冬を過ごそう
凍えないようにして 本当の扉を開けよう カモン!

月は今 明けてゆく空に消える
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則 ずっと

神様を信じる強さを僕に 生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に 僕はずっと耳を傾けている


小沢健二『天使たちのシーン』

http://www.youtube.com/watch?v=rXyELkXgx04&sns=em

2013/04/26 (Fri)


暗闇から手を伸ばせ
暗闇から手を伸ばせ
エブリデイ・エブリデイ・エブリデイ
物語のはじまりには 丁度いい季節になっただろう
まるで全てが変わるように
エブリデイ・エブリデイ・エブリデイ
弾む息を詰まらせる 言葉とかモノを越えて
脈をうつビートを信じるように
手を伸ばすよハニー

友達は家へ帰ってしまった 夜通しのリズムも止まってしまった
大空へ帰そう にぎわう暗闇から涙を拾って

夢を見る力なくしていたんだろ?それでも誰か信じたかったんだろ?
大空へ帰そう にぎわう暗闇から涙を拾って

たとえまだ君が臆病なまんまで
少し戸惑うとしても

エブリデイ・エブリデイ・エブリデイ
風を切り影を切り裂き 胸をつくようなメロディー
それで全ては変わるように
エブリデイ・エブリデイ・エブリデイ
弾む息を詰まらせる 言葉とかモノを越えて
脈をうつビートを信じるように
手を伸ばすよハニー


小沢健二『暗闇から手を伸ばせ』

http://www.youtube.com/watch?v=p5KS8ZzpQ9Y&sns=em


2013/04/26 (Fri)


さえずり
さえずり
・「わたしなんて不幸でいい」は「自分だけが幸せになればいい」とほとんど同じ。


・一度は自然から切り離されないと自然の美しさは認識出来ない。動物は自然そのものだから「自然の美しさ」に感動《なんか》しない。子供も同じ。
良くも悪くもない。ただそうであるだけ。
2013/04/20 (Sat)


頑張っちゃうもんね
頑張っちゃうもんね
何年か前にも力説したが、『世界に一つだけの花』なんてのをありがたがらせるような存在には要注意だ。

アリャー、ありがたがらされてんだよ。まったくもって美しくない。

我々は何者かの意志で個包装にバラバラにされ、世界とのつながりを絶たれつつあるわけだ。しかし我々は本能的にバラバラにされることを恐れる。そこにオンリーワンとかいう甘い言葉をささやくわけだ。

マッチポンプ怖えーな。

花にたとえるなら、美しさとは「散らない花はないけれども花は咲き続けるだろう」だ。

それじゃさよならお元気で。
2013/04/17 (Wed)


宇宙の真理
宇宙の真理
写真は、とよ田みのるさんの『友達100人できるかな』のワンシーン。

無分別なこの美しい世界はどうだ。

宇宙の真理が知りたければ、ただこの作品を読めばそれでいいのかもしれない。

2013/04/16 (Tue)



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