2025年3月30日(日)
「ヤマハ掛川工場」
「ヤマハ」がピアノ製造の工場内を案内してくれるとは!見学会参加の予約をして先週は車で東名掛川ICから「ヤマハ掛川工場」まで行き素晴らしい体験をした。参加者30人はイヤホンから流れるガイド嬢の説明を聴きながら工場の中へ進んだ。響板になるスプルースや土台の木材のカット、フレームに固い弦を張る技、鍵盤のアームを削る女性の手作業などを見ては新鮮な驚きを感じた。仕上げで鍵盤の打弦テスト300回をやる自動機械がたてる音の激しいこと。調律も機械で何度かやった後はやはり人間の耳でチェックする。ハンマーの固さは針で刺して調節するのだ。見学者の中にはピアノの上手そうな若者たちの他に外人の男性が1人、イランからの旅行者で2週間の日本滞在中にこのピアノ工場の見学会を予約しましたと言った。
創業者「山葉寅楠」(やまはとらくす)は幕末の武士の子で技師だった。明治になって依頼されたオルガン修理がきっかけでピアノ製造工場を建設したそうだ。現在工場内は1日30台も製造するという流れ作業だった。見学会が終わって玄関のショールームに戻ると完成したピアノを試弾できる部屋があった。同じレベルのものが3台並んでいて新しく購入したい人は弾き比べて気に入ったものを選べるのだ。ガイドさんが弾くのを聴くと、ソフトな甘い響きから硬質な音までやはり違うから好き好きだね。自宅用かホール用か、ポップス用かクラシック用かなどでも異なる。普通のグランドピアノは1ケ月で商品化するが、最高級はCFXといって2000万円!手作りで3ケ月かけて完成するという。展示してあったので音階だけ恐る恐る弾いてみた・・・
先週のジャパンタイムズはJapan eyes \300,000 limit on daily ATM use for elderly (高齢者のATM利用限度額を30万円以下に)という記事が面白かった。eyesは「眼」じゃなくて「目を付ける、注目する」という動詞だよ。Japan's National Police Agency is considering setting a ceiling of \300,000 per day on the amount of money elderly people can withdraw or send from automated teller machines. (警察庁は高齢者がATMで引き出しや振り込みできる金額を一日30万円までにと考慮中)。30万円は高齢者の年金額(2か月分)を考慮しての金額らしい。銀行協会は法規制はないが最近引き出し(withdrawal)限度額を50万円に決めた。
特殊詐欺事件で昨年は720億円が被害にあっているそうだ。被害者は75 才以上(people aged 75 or older)の高齢者が9,415人、全体の45%になるという。詐欺のことを英語ではscamとかswindle、fraudと言ってどれも本文中で使っているね。私たちが何気なく利用しているATMとは?日本語では「現金自動預け払い機」、ずいぶん長ったらしいね。イギリスでは単にcash machine(現金機)と呼ぶらしいが、アメリカではAutomated Teller Machineで「自動出納機」、つまりtellerは「語り手」じゃなくて「出納係」(テラー)、銀行窓口の女性のことだね。それをロボット化したものがATMだった!「いらっしゃいませ!」と優しい女性の声が迎えてくれる! 尾上