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ときに人は右往左往し、迷いながら、道を模索することがありますが、 それを繰り返しながら、今の道標となり、今に繋がるんだと考えます、ワタクシは。
変化を求めるときもあれば、安定を求めるときもあり、 心の持つ欲が、その背景に馴染むときや馴染まないときそれぞれにおいて、 どうしたいかの選択を迫られる場面もあります。
なんか難しい言い方やけど、単純に人間の心理状況は一通りではなく、 無数の選択肢、無数の心境の変化で、転がり方が変わります。 答えがないというか、人それぞれ捉え方の違いによって結果も変わってくるもんかと。
だから、辛いときやしんどい状況では、ある人は変わりたい、変えたいと強く願います。 でも、捉え方を変えると、変わったからといって良い方向だけとは考えれないと思うんよね、僕は。 単なる環境の変化で気持ちに刺激を与えてるだけ、もしくは、 変化した自分に酔いしれるというか、その気分に浸ってるだけで、 実際、自分の居場所って元の場所が1番居心地が良いんじゃないのかなって。
そうなると、変わらない、安定したことの方が、長い目で見て、 自分の人生をしっかりと築く礎になるんではないかと感じたりね。 今の自分はそんな感じで、変化より安定がたくさんの結果に結びついてるように思います。 この10年は特にその傾向が強いかなーと。
でもここまでの20年間、YOUTH ANTHEMもプライベートも含め、 試行錯誤、紆余曲折を繰り返し、道を模索してきたことで、 削ぎ落とされて必要な中核が露わになり、それを必要に応じて守り抜くというか、 変わらない姿勢を選んでます。
所詮、人間の核となる部分は変わらないと思うんよね、基本の部分は。 新たな自分を探し出せれば幸せやけど、そう簡単には見つからない。 変化より安定に繋がるだけのバックボーンがしっかりとあるなら、 自信を持って幹を太くして、安定した自分をより築くのもありかなって。
誰にでも岐路があり、転機があり、喜びに満ちた時間があれば、悲しみにふける時間もありますが、 その都度、心はさまよい、何かに導かれたくなる…自分でもそんな状況に何度も陥ったこともあるしね。
ただ、今となればたくさんの経験によって、今の自分が形成され、今の環境を築き上げたことを とても逞しく感じています。 タフな自分に少しなれたのか、もしくは憧れてたのか、両方の気持ちが交錯して 今と向き合えてるように思う。
だから、安定している環境の中で、一つ一つ積み重ねて、幹を太く逞しくしていきながら、今を生きてるって。
そういう中でも、まだまだ転機は訪れて、二転三転するんですよ、多分。 そうなった時、いざという時にもタフでありたいなと思います。
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